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東京都が却下していた葛西臨海水族園建て替え“プランB” 樹木移植・伐採は現行計画の「半分」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/328559
2023/09/05 日刊ゲンダイ
却下された案の内部資料の一部を入手!
幻のプランB却下(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
小池都知事はそんなに東京の街を「アスファルト・ジャングル」にしたいのか。
東京・江戸川区の都立葛西臨海公園内の「葛西臨海水族園」の建て替えに伴い、約1400本の樹木が移植・伐採されることに批判が噴出している。小池都政は環境に配慮した建て替え案を却下した上で、現行計画を採用。却下した幻の“プランB”を選んでいれば、移植・伐採本数は現行計画の「半分」で済んでいたことが、日刊ゲンダイの調べで分かった。
都は水族園の建て替え計画について、民間業者に建設を任せるPFI方式を採用し、昨年1月に公募を開始。同8月に複数業者からなる「INOCHIグループ」を選定。当時、同グループとは別に複数業者で構成される「TOKYO Aqua-Life(TAL)グループ」も公募に参加したが、事業者には選ばれなかった経緯がある。
日刊ゲンダイは、却下されたTAL案の内部資料の一部を入手。〈樹木の伐採を最小限とする……〉と題された資料には、計約1850本の既存樹木のうち「1130本」をそのまま生かし、移植「220本」、植え替えを「500本」とすることが明記されている。移植・伐採の対象は計720本で、現行計画の約半分だ。
さらに、現行計画では、水族園本体とは別の建物である「淡水生物館」を取り壊す方針だが、TAL案の資料には〈解体せずに改修により継続利用を計る〉と記されている。解体を避けることで〈廃棄物を約2000トン、CO2排出量を約800トン削減します〉としている。
一度、壊したら元に戻すのは困難
採用されなかった「TOKYO Aqua-Lifeグループ」の事業計画案
TAL案の方が自然環境に与える影響が軽微なのは明らかだ。都はなぜINOCHI案を選んだのか。日刊ゲンダイは審査に関わった都の技術審査委員会の民間委員9人のうち、8人に見解を問い合わせた(1人はコンタクトが取れなかった)。
委員長の倉渕隆・東京理科大工学部教授は「取材には応じかねる」と、広報を通じて回答。他の委員も詳細な説明は避けた。都は「『環境負荷』という観点だけではなく、さまざまな側面から総合的に判断した結果、INOCHIグループの案がTALグループ案を上回ったということ」(建設局)と説明した。
ところが“全会一致”ではなかったようだ。ある委員が匿名を前提にこう打ち明ける。
「一部でTAL案を推す声はあった。理由はTAL案の方が『植物への影響が少ない』『自然と調和している』『コストが低い』などだった」
江戸川区選出の上田令子都議はこう言う。
「水族園は開館から約35年かけて建物と自然の調和を少しずつ進めてきた貴重な施設。審査では『環境負荷』を最も重視すべきだったのに、そうならなかったことに疑問が残ります。いまや水族園周辺の水場にはカワセミが飛来するほどで、壊してしまえば元に戻すことは困難だからです」
今からでも計画を見直すべきではないか。
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