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処理水「海洋放出」で日中関係に暗雲…東京電力の“安全強調”が国内外から信用されないワケ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/328235
2023/08/29 日刊ゲンダイ
中国や韓国、海外メディアも招いた方がいい(東京電力が東京電力福島第1原発の処理水放出設備を報道陣に公開=昨27日)/(代表撮影)
日本政府が尖閣諸島を国有化したことに反発し中国国内で反日デモが暴徒化する事件が起きた、2012年のような事態となってきた。24日から始まった、東京電力福島第1原発から出た処理水海洋放出をめぐり、中国政府が神経をとがらせている問題のことだ。
海洋放出を受け、中国政府は日本産水産物の輸入全面中止措置を決定。その後、同国内では日本製品の不買運動や訪日観光旅行の取り消しなどの動きが広がっており、日本の外務省は27日、中国への渡航・滞在を予定する邦人に対し、外出の際に不必要に大きな声で日本語を話さないことや、大使館や日本人学校を訪問する時には周囲に細心の注意を払うことなどを要請した。
毎日新聞が26〜27日に実施した全国世論調査によると、処理水の海洋放出について「評価する」との回答は49%で、「評価しない」は29%、「わからない」は22%。海洋放出に関して政府と東電の説明が十分か、との問いには「不十分だ」が60%に達したというから、中国だけでなく日本国内からも政府や東電の説明不足を指摘する声が出ているのが分かる。
東電は27日、福島原発にある放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出設備を報道陣に公開。稼働中の施設の運転状況や監視について、担当者は「手順通り実施できている」などと説明し、「問題ない」との姿勢を示したが、それでもなぜ、いまだに国内外から信用できないとの声が上がり続けるのか。
福島原発事故の際に飛び交った「噓つきは東電の始まり」
ネット上でみられるのは、《そもそも東電は信用できない》《トラブル隠しの常習企業のいうことを信用できるわけがない》《いつも何かを隠している》といった投稿で、考えられるのは過去の東電による「虚偽説明」の問題が背景にあるようだ。
2011年3月に発生した福島第1原発の事故をめぐっても、事故当時、東電側はメルトダウン(炉心溶融)の可能性を否定していたものの、実際は溶融燃料の一部が圧力容器の外側にある原子炉格納容器(格納容器)に漏れ出すメルトスルーが発生していた。
被ばくを避けながらの長期間の核燃料冷却という作業、状況確認の難しさ、現場の混乱が重なったとはいえ、説明が二転三転する東電に対し、「嘘つきは東電の始まり」「盗電(とうでん)マン」といった言葉や不満の声が飛び交った。
福島原発事故の原因などを調査する国会事故調査委員会に対する東電の「虚偽説明」疑惑も浮上。2012年2月、国会事故調の委員が事故と地震の関係を調べようと現場を訪れた際、東電側の虚偽に基づく非協力姿勢により、1号機原子炉建屋内の非常用復水器、ICの事故調査が行えなかった――という問題で、衆参両院の議長に徹底調査を求める文書が提出され、国会でも質疑が繰り返された。
こうした経緯を振り返れば、東電や政府がいくら「安全、安心」を訴えたところで、「怪しい」「信用できない」という声が出るのも無理はないのかもしれない。
《東電が当事者意識を持ち、前面に出てきて説明するべき》
《とにかく東電は本当のことを話してほしいだけ》
これ以上、日中関係をこじらせないためにも、東電も中国メディアなどを積極的に現地に招き、あらゆる質問に真正面から答え、説明することが必要ではないのか。
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