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地元福島の処理水放出問題でも影薄く…「闘わない知事」内堀雅雄氏のルーツと評判
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/327896
2023/08/22 日刊ゲンダイ
「闘わない知事」福島県の内堀雅雄知事(C)共同通信社
あり得ないほどの影の薄さだ。福島第1原発の処理水の海洋放出が秒読み段階となっても、地元トップの内堀雅雄・福島県知事の顔を見る機会はほぼない。目立たないのには理由がある。2021年4月に国が海洋放出の方針を決めて以降、「県自身が容認する、容認しないという立場にあるとは考えていない」と繰り返し、賛成とも反対とも言わない姿勢を貫いているためだ。
21日の定例会見でも、「国が責任を持って対応することが重要だ」と従来通り、責任を国に丸投げ。全国知事会の次期会長に決まった宮城県の村井嘉浩知事でさえ、21日の会見で「知事会長として政府、東電にはっきりと物を申していく」と風評被害対策に注文を付けたのとは対照的だ。
まるで他人事のような物言いには、内堀県知事のルーツが影響している。1964年、長野県生まれ。86年に東大経済学部を卒業後、自治省(現・総務省)入省。01年に福島県に出向後、06年から副知事となり、14年の知事選で佐藤雄平前知事の後任候補として自民や旧民主ら「オール福島」の支援を受け、初当選。昨年の知事選で3選を果たした。
「早い話が知事の意識は官僚のまま。原子力行政において県の法的権限はほとんどないことをわきまえたしぐさです。とはいえ、かつて佐藤栄佐久県政時代は原発立地自治体として国と対峙した経緯がある。海洋放出への県民の不安の声を吸い上げ、もっと国に意見すべきです」(県政関係者)
元総務官僚ゆえ菅前首相の覚えめでたく
秒読み段階…(東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水保管タンク)/(C)共同通信社
自らの責任を放棄した煮え切らない知事だが、県議レベルでの評判は上々らしい。
「ソフトな語り口で物腰柔らか。根回し上手で気も利きます。国から金を引っ張れる力が最大の強みで、霞が関に足しげく通い、政界人脈も広い。総務省に絶大な影響力を持つ菅前首相の覚えもめでたいのは、元総務官僚ゆえでしょう。副知事時代を含め、原発事故後に国から巨額の補助金や交付金を引っ張り、数々の基金を造成。おかげで県予算は潤沢で、今年度の一般会計当初予算も1兆3382億円と震災前の約1.5倍の高水準です。県議会もオール与党体制で予算のチェックは甘く、原発政策よりも財源確保が最優先。『沖縄のように国と争う必要はない』と言い切る県議もいます」(前出の県政関係者)
かくして「闘わない知事」は地元の怒りをよそに安閑としていられるわけだ。
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