<■192行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 「大事なことは台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないこと」 自民党麻生副総裁の台湾基調講演要旨 2023/8/8 20:26 https://www.sankei.com/article/20230808-C7LTTWKYNVNQLKHI5A33HXSLOA/ 自民党の麻生太郎副総裁は2023年8月8日、訪問先の台湾で開かれた 「ケタガラン・フォーラム」 で基調講演を行った。 要旨は以下の通り。 ◇ 台湾訪問は2011年以来12年ぶりだ。 2011年は東日本大震災の直後だった。 大きな被害を受けた日本に台湾は最も早く温かい手を差し伸べてくれた。 12年前の2011年と今では日本と台湾を取り巻く環境は大きく変化した。 私たちは平時から非常時に少しずつではあるが確実に変わっていっている。 基本的な構造の中で潜在的に存在していた懸念やリスクがより顕在化した。 台湾は日本にとって、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーで大切な友人だ。 2022年8月に当時のペロシ米下院議長が台湾を訪問した直後、中国は台湾周辺で実弾射撃を含む軍事演習を行い、我が国の排他的経済水域(EEZ)を含む日本近海に複数の弾道ミサイルを撃ち込んだ。 先進7カ国(G7)は緊急の外相声明を発表し、中国に力による一方的な現状変更をしないよう求め、日本は軍事演習の即時中止を求めた。 「台湾海峡の平和と安定」 は我が国はもとより、国際社会の安定にとって重要だ。 日本は中国を含む各国にこの点を指摘し続けている。 我々にとって今、最も大事なことは台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ。 抑止力は能力がいる。 そして力を使うという意思を持ち、そしてそれを相手に教えておく。 その3つが揃って抑止力だ。 日本、台湾、米国をはじめとした有志国に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。 戦う覚悟だ。 お金をかけて防衛力を持っているだけでは駄目。 それをいざとなったら使う。 台湾防衛のために。 台湾海峡の安定のためにそれを使うという意思を相手に伝え、それが抑止力になる。 基本的価値を共有し、平和で安定した国際秩序を擁護する国々が、特に台湾と密接な隣人関係にある日本が率先して中国を含めた国際社会に向けた発信をし続けることは極めて重要だ。 日本の毅然とした態度は岸田文雄政権の下、それ以後も変わらない。 経済安全保障の時代に改めて、自由で公正なルールに基づく経済秩序の重要性を訴えたい。 台湾は(環太平洋戦略的経済連携協定=TPPの)加入申請に向けた様々な取り組みを公にしており、我が国として申請を歓迎している。 現代社会に欠かすことのできない半導体のサプライチェーン(供給網)が途切れるようなことがあってはならない。 世界の半導体の7割近くを製造する台湾と、半導体の製造装置や材料で世界トップクラスの技術を持つ日本が手を携えることは経済安保の観点からも極めて重要だ。麻生氏「台湾に防衛力使う」 蔡総統と会談 抑止へ意思明示 2023/8/8 19:55 https://www.sankei.com/article/20230808-HOLZOODNHVKSLNNZ26UMB42QII/ 自民党の麻生太郎副総裁は2023年8月8日、訪問先の台湾で講演し、台湾有事を念頭に 「日本、台湾、米国をはじめとした有志国には戦う覚悟が求められている」 と訴えた。 また、 「いざとなったら台湾防衛のために防衛力を使う」 「その明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」 とも指摘した。 麻生氏は同日、蔡英文総統、頼清徳副総統とそれぞれ会談し、日台関係の重要性を確認した。 麻生氏は講演で、中国が軍事的圧力を強めていることを踏まえ、 「最も大事なことは台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」 と抑止力の重要性を強調した。 抑止力は、 ▽能力 ▽能力を使う意思と国民的合意 ▽能力と意思があることを相手に知らせる の3つが揃って機能すると説明した。 2022年8月に当時のペロシ米下院議長が訪台した際、中国が台湾周辺で大規模軍事演習を強行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内を含む周辺海域に弾道ミサイルを撃ったと指摘。 「平時から非常時に確実に変わっていっている」 との認識を示した。 麻生氏は2023年8月8日の講演後、2024年1月の総統選に与党・民主進歩党から出馬予定の頼氏と意見交換した。 麻生氏は 「台湾の自主、防衛のために持っている力をきっちり使う決意、覚悟があるのかが最大の関心だ」 と伝えた。 同行筋によると、台湾有事が起きた際の対応なども協議した。 また、麻生氏は蔡氏との会談で、 「頼氏に台湾に対する決意を窺わせてて頂き、安心した」 と述べた。 蔡氏とは台湾有事の際の在留邦人保護の必要性などについて認識を共有したという。 麻生氏は蔡、頼両氏との会談後、台北市内のホテルで記者団の取材に応じ、 「(総統選後に)急に中国と手を組んで儲け話に走ると、台湾の存在が危なくなる」 「選挙結果は日本にとっても極めて大きな影響が出るから、次の人を育ててもらいたいと蔡氏に申し上げた」 と語った。 防衛白書を読み解く A台湾情勢 中国有利へ「急速に傾斜」 2023/8/8 18:06 https://www.sankei.com/article/20230808-ZLFTRAELGZO6RITYIX5FICC2DY/ 中国が統一に向けて軍事的威圧を強める台湾情勢について、令和5年版防衛白書は 「国際社会において急速に懸念が高まっている」 「軍事的緊張が高まる可能性も否定できない」 と記載し、強い危機感を示した。 中台の軍事バランスは 「中国側に有利な方向に急速に傾斜する形で変化している」 と分析。 「中国側に有利な方向に変化」 と表現した2022年の白書よりも更に踏み込んだ。 中国は、台湾を 「核心的利益の中の核心」 と位置付ける。 習近平国家主席は2022年10月の中国共産党大会で、台湾統一に向け 「武力行使の放棄を決して約束せず、あらゆる必要な措置を講じる選択肢を留保する」 と強調した。 実際、軍事活動はより活発化している。 白書によると、2022年に台湾周辺空域に侵入した中国軍機は延べ1700機以上で、2021年の970機以上を大きく上回る。 2022年8月には、ペロシ米下院議長(当時)の訪台に反発し、台湾周辺で 「統合軍事行動」 を実施。 台湾の封鎖、対地・対艦攻撃、制海権・制空権の獲得に関する作戦の他、サイバー攻撃や偽情報の流布など大規模な軍事演習を展開した。 白書は、演習が台湾侵攻作戦の一部を想定していた可能性を指摘する。 中国はこの時の演習で、計9発の弾道ミサイルを台湾周辺に向けて発射したが、そのうち5発は日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾した。 白書は 「地域住民に脅威と受け止められた」 とし、 「台湾有事」 が日本の安全保障に直結することを示唆した。 米国のバイデン政権が台湾支援の姿勢を鮮明にする中、白書は台湾を巡る米中対立が 「一層顕在化していく可能性がある」 との懸念も示し、日本として 「一層緊張感を持って注視していく必要がある」 と訴えた。 防衛白書を読み解く @中国の軍拡「最大の挑戦」 2023/8/8 1:14 https://www.sankei.com/article/20230808-2XWZP4RHKRJO7JHPN4QF2TXMCQ/ 令和5年版防衛白書では、中国の軍事動向について 「わが国と国際社会の深刻な懸念事項」 「これまでにない最大の戦略的な挑戦」 と位置付けた。 2022年12月に閣議決定した国家安全保障戦略など安保3文書の表現を踏襲し、 「強い懸念」 とした昨年の白書よりも踏み込んだ。 強い危機感を打ち出した背景には、中国が急速に軍事力を強化し、東・南シナ海や日本周辺で活動を活発化させている現状がある。 中国が公表する2023年度の国防予算は1兆5537億元(約31兆740億円)で、日本の4.7倍に上る。 2013年度から10年間で約2.2倍、1993年度から30年間では約37倍にも膨らんでおり、白書では国防費として公表している額は 「実際に軍事目的に支出している額の一部に過ぎないと見られる」 とも分析。 2023年10月の中国共産党大会の報告を踏まえ、21世紀半ばまでの 「世界一流の軍隊」 を建設する目標について 「前倒しを検討している可能性がある」 と警戒する。 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での動きもエスカレートさせている。 日本政府による2012(平成24)年の国有化以降、活発になった中国海警船による領海、接続水域での活動は近年、 「恒常化」 している。 2023年3月末から4月初めにかけては、過去最長の80時間以上に渡って領海侵入した。 海空軍による太平洋進出の動きも含め、白書は 「更なる活動の拡大・活発化を推進する可能性が高い」 と警鐘を鳴らす。 岸田文雄首相は2023年6月21日の記者会見で、対中外交について 「あらゆるレベルで緊密に意思疎通を図っていくことは重要だ」 と述べ、自身の訪中も含め、直接対話によって威圧的な行動に歯止めを掛けたい考えだ。 白書では、中国の脅威に対し 「防衛力を含む総合的な国力と同盟国・同志国などとの連携により対応すべき」 と強調した。 ◇ 2022年12月の安保3文書策定後、初めてとなる令和5年版防衛白書が公表された。 日本を取り巻く安保環境や防衛力強化など主な内容を読み解く。 松野長官「台湾は極めて重要なパートナー」 麻生氏訪台 2023/8/8 12:41 https://www.sankei.com/article/20230808-T6LWBVJUFRMA7NII5VRJVPEWGU/ 松野博一官房長官は2023年8月8日午前の記者会見で、自民党の麻生太郎副総裁の台湾訪問について 「政府としてコメントすることは差し控えたい」 とした上で、 「台湾は日本にとって基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人だ」 「政府としては日台間の協力と交流の更なる深化を図っていく」 と強調した。 「権威主義は攻撃的に」 台湾総統、民主守ると決意 2023/8/8 12:19 https://www.sankei.com/article/20230808-S665XDS7EJLW3BSPQNQDN7WGVM/ 台湾の蔡英文総統は2023年8月8日、台北で開かれた安全保障の国際フォーラムで、中国の軍事圧力や世論工作を念頭に 「権威主義体制はより攻撃的になっている」 と述べ、台湾の民主主義を守る決意を強調した。 中国が自分たちの統治モデルの方が優れていると確信していることが、インド太平洋地域の 「摩擦」 の原因になっているとも指摘。 民主主義同盟の一員として地域の安定に役割を果たしていきたいと語った。 また 「軍事的な対立は求めない」 と主張する一方、台湾の防衛能力を向上させるために努力していると強調。 中国による 「偽情報キャンペーン」 と闘っていると訴えた。 フォーラムには訪台中の自民党の麻生太郎副総裁が参加。 蔡氏は麻生氏らの参加に触れ、台湾への 「揺るぎない支持」 を示すものだと謝意を表明した。(共同) 自民・麻生氏が7日から訪台 現職副総裁は初 2023/8/4 19:38 https://www.sankei.com/article/20230804-BBIEIR37GFPLHJWWEE4EFBXOMY/ 自民党は2023年8月4日、麻生太郎副総裁が2023年8月7〜9日の日程で台湾を訪問すると発表した。 党青年局によると、1972年の日台断交後、自民の現職の副総裁が台湾を訪れるのは初めてで、国会議員としては最高位という。 麻生氏は蔡英文総統や頼清徳副総統との会談なども予定しており、中国が激しく反発する可能性もある。 麻生氏は2023年8月7日に日本を出発し、台北郊外にある五指山軍人墓地で台湾の民主化を進めた李登輝元総統の墓参を行う。 翌2023年8月8日には、国際シンポジウム 「ケタガラン・フォーラム」 に出席し、安全保障をテーマに講演。 蔡氏と頼氏とそれぞれ会談し、現下の国際情勢などについて意見を交わす。 訪台中、蔣万安・台北市長とも会談する予定だ。 台湾では2024年1月に総統選が予定されており、頼氏は立候補予定者の1人だ。 総統選には、最大野党、中国国民党の侯友宜氏、国民党に次ぐ勢力の台湾民衆党トップ、柯文哲氏も立候補を表明している。 麻生氏は2023年6月に柯氏と、2023年8月1日に侯氏とそれぞれ日本で会談している。 総統選に関しては中立の立場だが、政府関係者は 「与党系シンクタンクが開くフォーラムに出席し、頼氏と個別に会うのは、 『頼氏が総統になれば日台関係は良好だ』 というメッセージになるだろう」 と解説する。 中国が台湾への軍事的威圧を強める中、安倍晋三元首相は 「台湾有事は日本有事」 と語り、日台関係を重視する姿勢を示していた。 同じ首相経験者の麻生氏が2023年8月8日のフォーラムで台湾を巡る情勢についてどのような認識を示すかも焦点になる。 台湾外交部(外務省)は2023年8月4日、麻生氏の訪台について 「台湾と日本の強固な友情の象徴だ」 と歓迎した。
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