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「安倍晋三銃撃事件」から一周忌 結局安倍とは何だったのか?【適菜収】 だから何度も言ったのに
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2023.06.30 適菜 収 だから何度も言ったのに 第42回 写真:アフロ BEST TiMES
マイナカードのトラブル問題が底なし沼の岸田政権。デジタル相・河野太郎はババを引かされたとばかりに野党に八つ当たりする始末。その幼児のようなふるまいは安倍晋三そっくりだ。安倍が銃撃殺害されて早1年。安倍の神格化が止まらない。結局、安倍晋三とは何だったのか? 最新刊『安倍晋三の正体』で戦後最大の国賊政治家を徹底分析し、その正体を暴いた適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第42回。
参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍晋三。一周忌法要は7月8日午前に、東京・芝公園の増上寺で営まれる。同日午後1時から4時まで一般献花と参列を受け入れる方針。
■安倍の神格化が止まらない
デジタル相の河野太郎が新潟県新発田市で講演。トラブルが続発するマイナンバーカードの問題について「いろいろとご迷惑をおかけしている」と陳謝した。また、野党議員からの批判については「マイナンバー制度は民主党政権がつくった制度。『おまえが始めたんだろ』と言い返したくもなる」と愚痴をこぼしたとのこと。バカなんですかね? 問題となっているのは、カードに様々な個人情報をひもづけたことである。
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河野の政治家としての資質がゼロであることが一般の人たちに認知されたのは不幸中の幸いだった。なにかの間違いで総理になった後だったら、目も当てられない。
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政府はデジタル庁と厚生労働、総務の3省庁による「総点検本部」を立ち上げた。司令塔には河野が就くとのこと。何度も言うけど、お前の頭の中身を「総点検」しろという話。
河野太郎デジタル大臣と加藤勝信厚労大臣
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立憲民主党の田島麻衣子が国会で「手当(てあて)」を「てとう」と読んだとのこと。住居てとう、通勤てとう、期末てとう、退職てとう……。ネット上では「テトウ麻衣子」という言葉が生まれたが、センスないなあ。そこは「タトウ麻衣子」にしてほしかった。
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2019年の参院選で広島県を舞台に大規模買収事件が発生。元法相の河井克行が公職選挙法違反(買収)で逮捕され、実刑が確定したが、同法違反(被買収)の罪に問われている元県議の裁判に、証人として出廷し、「政治家の責任ですべてをのみ込んだから刑務所にいる」などと含みを持たせた発言をしたという。(「AERA dot.編集部」6月20日)
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資金提供の前後には、河井と安倍が頻繁に単独面談を行っていた。河井は現金を配るとき、「これ、総理から」「安倍さんから」と口にしていたという。現金を受け取った安芸郡府中町の繁政秀子町議は、「(自民党支部の女性部長に就いており)安倍さんの名前を聞き、断れなかった。すごく嫌だったが、聞いたから受けた」と振り返っている(「中国新聞デジタル」2020年6月25日)。
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カルト勢力も正体を隠さなくなってきた。「週刊新潮」の記事によると、奈良県吉野にある「吉水神社」の宮司が天照大御神の前の17の神と併せて、安倍を“安倍晋三大人命(あべしんぞううしのみこと)”として祭ると言い出した。疑惑にまみれた一政治家を「天照大御神の前」の神々に並べるのは異常としか言い様がない。
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安倍晋三
2022年7月8日11時31分頃、奈良県奈良市の近畿日本鉄道大和西大寺駅北口付近にて、安倍が選挙演説中に銃撃され死亡。その後、1年が経過したが、わが国は「結局、安倍とは何だったのか?」という総括ができているようには思えない。安倍は物理的には消滅したが、「安倍的なもの」は依然として国や社会を蝕んでいる。安倍周辺に集まったエセ保守やカルト勢力の類も暴走を続けている。このままでは危ないので『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)を上梓した。私は長らく安倍という悪党を観察して文章にしてきたが、そこでわかったことを凝縮して詰め込んだ。集大成というか、安倍について言及する最後の本になると思う。
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この場を借りて、『安倍晋三の正体』の構成を示しておく。
第1章では極めて特異な人間が総理大臣になり、その政権下で一気にわが国が解体された理由について説明する。背後にはアメリカの世界戦略変更とわが国の知的基盤の崩壊がある。
第2章では外交問題を扱う。対米、対ロシア、対韓国、対中国、対北朝鮮……。安倍は外交ですべて失敗し、全方位売国路線を突き進んだ。ロシアには3000億円を貢がされた挙句、共同開発で主権問題を棚上げ。北方領土はロシアの法のもとにあるという話になってしまった。この国賊を「外交の安倍」と礼讃したのが、腐り果てた自称保守メディアと思考停止した大衆だった。
第3章では経済を扱った。安倍は著書『新しい国へ 美しい国へ 完全版』で《わたしたちは、国家を離れて無国籍には存在できないのだ》《基礎的な単位が必要であり、その単位が国家であるのは自明だろう》などと述べておきながら、いざウォール街に行けば「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と言い放った。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定締結に前のめりになり、保護貿易に反対。財界に媚びを売り、国民のライフラインである水道事業の民営化をもくろむなど、国家、公共に総攻撃を仕掛けた。
第4章では安倍の政治観を検証した。安倍は保守を自称しながら、保守の対極にあるような政策を一貫して打ち出した。ここでは、いかがわしい勢力、偽装保守が政権中枢に食い込んだ理由も説明する。
第5章では安倍が垂れ流した嘘・デマを検証した。にわかには信じがたいものが多いが、そこを確認すれば、総理大臣が嘘やデマを流したというより、職業的デマゴーグが総理大臣をやっていたという事実が明らかになる。
第6章では安倍のバカ発言の数々を振り返った。バカがバカを担いだ結果、日本はバカな国になってしまった。
第7章では安倍に関する一連の事件を取り上げた。安倍は追及から逃げ回り、結局何ひとつ解決しなかった。
第8章では安倍と反社会勢力・詐欺組織・カルト宗教の関係を扱った。
第9章では安倍の歴史観を検証した。その歴史観は極めて幼い。そもそも歴史を知らないので、議論は成立せず、妄想だけが暴走した。
第10章では安倍の憲法観を取り上げた。改憲によって安倍が何をやろうとしていたかを示す。
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ゲーテは「真理というものは、たえず反復して取り上げられねばならないのだ。誤謬が私たちのまわりで、たえず語られているからだ」と言った。過ちは繰り返される。おかしな人間が定期的にあらわれ、世の中をおかしな方向へ導いていく。だから、過ちに対する警告は、何度も繰り返さないとならない。われわれの社会の最大の敵は「忘却」である。
文:適菜収
適菜 収 てきな おさむ
1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志・中野信子との共著『脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克』(文春新書)、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、清水忠史との共著『日本共産党政権奪取の条件』(KKベストセラーズ)など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。https://foomii.com/00171
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