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無能な幹事長交代が唯一の好材料という岸田政権の情けない先行き 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/324861
2023/06/21 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
政権基盤を固めなおすという案は無残に(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
岸田文雄首相がベストシナリオとして描いてきた、G7広島サミットの「大成功」を弾みにして今国会会期末に解散・総選挙を打ち、政権基盤を固めなおすという案は無残に消え去った。
G7そのものがお粗末な結果に終わり、ほとんど市井の人々の話題にもならなかったのは予想通りだとして、マイナカードをめぐるあまりにも酷い初歩的なシステム管理のミスが次々に露呈して、「一体、この国の政府に自分や家族の命に関わる個人情報を預けて大丈夫なんだろうか」という根本的な安全保障上の懸念が広がった。政府は、北朝鮮ミサイルや台湾有事の危機が切迫しているかに言うが、緊急対処が必要な危機は我が政府からすでに降りかかっているのである。
にもかかわらず、岸田のバカ息子の公邸でのご乱行や、首相が最も信頼を寄せているという木原誠二官房副長官の「不倫プラス隠し子疑惑」報道など、岸田周辺は何の緊張感もない「遊び半分」のような仕事ぶり・暮らしぶり。日本人は基本的に生真面目だから、こういうチャランポランは大嫌いで、それが内閣支持率の急落にもつながっている。
「これじゃあ当分、解散・総選挙はできないね」と自民党中堅議員に問うと、彼はこう言った。
「早くて秋から年末ということだろうが、それまでに果たして有力な盛り上げ材料が出てくるのかどうか。広島サミットさえ政局的に何も生かせなかったというのに、それ以上のイベントが降って湧くはずもない。それどころか、秋には防衛費増額の使途や財源をめぐる厳しい議論が待ち構えているし……」と。好材料は何もないということか。
「一つだけあるとすると、こんどの人事で茂木敏充幹事長が交代させられそうだということくらいかな」と同議員は言う。まあとにかくパワハラを絵に描いたような人で、気に入らないことがあると怒鳴り散らすばかりだから、誰からも好かれない。幹事長というのは本来、目配り上手、根回し上手の人がやるもので、首相周辺から党内、他党との関係、地方の各選挙区の動きまでくまなく目配りし、問題が起きそうな箇所があれば早めに手を回して誰も気が付かないうちに芽を摘んでおくといった気配りができないといけないが、茂木はまさにその正反対の人だと言う。
無能な幹事長の首のすげ替えが唯一の好材料とは、あまりに情けない岸田政権の行く末である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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