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北朝鮮が衛星発射でも台風で「PAC3」展開できず…地元も呆れた日本防空システムの無意味
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/323964
2023/06/03 日刊ゲンダイ
立ち上げなければ無用の長物(C)共同通信社
北朝鮮の「軍事偵察衛星」発射をめぐる騒ぎが続いている。日米韓などは国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請。2日午後(日本時間3日午前)に開かれたが、代わり映えしなかった。安保理では常任理事国の中国とロシアが北朝鮮の肩を持ち、米国が働きかける議長声明の採択がまとまらないのだ。
もっとも、安保理よりも無意味なのが日本の防衛体制だ。北朝鮮は先月29日、関係国に31日午前0時から6月11日午前0時の間に打ち上げると通告。岸田首相はイキリ立ち、浜田防衛相は即日、沖縄県などに展開する自衛隊に「破壊措置行動命令」を出し、日本の領空や日本周辺の公海、EEZ(排他的経済水域)上空での迎撃を命じた。具体的には、海上のイージス艦から迎え撃つミサイル「SM3」や、地対空誘導弾「PAC3」を与那国島、石垣島、宮古島に展開し、撃ち落とすとしていた。
だが、しかし──。沖縄に接近した台風2号の影響で予告期間初日31日に与那国、石垣、宮古島では即応態勢は取られなかった。Jアラートをガンガン鳴り響かせて、県民の不安を煽り立てたにもかかわらず、だ。そうでなくても、浜田が4月22日に「破壊措置準備命令」を発出し、関連部隊はPAC3配備のためとうに移動していたのだ。
結局、31日に迎撃態勢を取ったのは那覇だけ。与那国の糸数健一町長が「(PAC3を)畳んでいたと聞き、ビックリした。甚だ遺憾だ」と呆れ返るのも無理はない。2日になってようやく、石垣の展開予定地に機材が運び込まれた。防空システムは台風に太刀打ちできないのか。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「PAC3の射程は15〜20キロと短く、SM3で撃ち損じたミサイルを迎え撃つ役割。いわば抑えの抑えで、二段構えのミサイル防衛のゴールキーパーのようなもの。非常に重要なのですが、1基配備するには大型トラック5台分ほどの装備を大名行列のごとく移動させる必要があり、レーダーなどは非常に精密で天候による悪影響は無視できない。壊れるリスクがある。展開するかどうかは、政治判断に委ねられています」
北朝鮮、中国、ロシアの脅威を煽り、軍拡を正当化するくせに、沖縄県民の生命や財産よりも、装備の温存を選んだわけか。防衛増税なんてホント冗談じゃない。
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