http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/509.html
Tweet |
※紙面抜粋
・
これじゃあロシアに“宣戦布告”同然だ 岸田サミット あらゆる面で「ヒロシマ」を冒涜(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/323327
2023/05/22 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
ライフワークが聞いて呆れる岸田首相の正体と武器商人の高笑い
広島の“政治利用”じゃないか(議長国記者会見をする岸田首相=21日)/(C)日刊ゲンダイ
「核兵器のない世界」実現という理想をG7で共有した──。サミット議長国として21日、記者会見した岸田は胸を張ったが、二枚舌もいい加減にしてほしい。
G7で共有したのは、核兵器を「絶対悪」としたものではない。核軍縮に「安全が損なわれない形で」という「条件」を付け、米英仏が保有する核兵器は「防衛目的」や「抑止力」だからと正当化しているのだ。岸田はバイデンに原爆死没者慰霊碑のある平和記念公園への「核のボタン」持ち込みも許した。こんな欺瞞があっていいのか。ライフワークが聞いて呆れる。
「『核なき世界の追求』を語った2009年のオバマ米大統領のプラハ演説から、今回どれくらい進んだのかというと疑問。広島という場所でのサミットであり、広島を選挙区とする岸田首相なのですから、オバマ以上の強いメッセージを出すこともできたはずです。首脳たちを原爆資料館に案内したのは評価しますが、それを十分に生かせませんでした」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
これでは、広島開催にこだわったのは“政治利用”だったと批判されても仕方ない。「外交の岸田」が故郷に錦を飾り、解散総選挙に突入か。
ウクライナに関するG7首脳声明には、軍事分野も含め「必要とされる限り支援を提供する」と明記された。防衛費倍増や敵基地攻撃能力の保有をアッサリ決めてしまった首相だ。政府与党が「防衛装備移転三原則」の見直しを始めているが、ウクライナ支援を口実に殺傷能力のある武器供与の一線も越えてしまいかねない。日米の軍需産業は高笑いだ。
「バイデン大統領におだてられ、G7各国に引きずられ。岸田首相は政局的な思惑で動くので危険です」(五十嵐仁氏=前出)
米誌「タイム」の見出しにイチャモンをつけたが、やっぱり岸田は「長年の平和主義を捨て去り、自国を軍事大国にすることを望んでいる」のではないのか。正体を見抜かれている。
広島サミットが世界を暗転させる懸念が現実に
サミットでハッキリしたのは、G7の利己的な動きが世界をますますキナ臭くさせているということだ。
プーチンが諸悪の根源であることは疑いようがないが、完膚なきまでに追い詰めれば、戦術核使用のリスクが高まる。台湾統一の旗を降ろさない習近平憎しで対中包囲網を敷くのも、かえって暴発を招きかねない。米国主導の安保政策に隷従する危うさが浮き彫りになった。
サミットでは日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会合や日米韓首脳会談も開かれた。前出の春名幹男氏がこう言う。
「先月末にバイデン大統領と尹錫悦大統領が発表したワシントン宣言には、北朝鮮情勢をにらんだ『核の緊急事態』に備えた前例のない重大な取り決めが盛り込まれている。米軍の核戦力について米韓が協議する次官補レベルの『核協議グループ(NCG)』の設置で、この種の取り決めはNATO以外では初めてです。核小国の核を核大国の核で抑え込む発想で、核をめぐる状況はより危険度を増す。国際社会が実現すべき核廃絶に逆行する動きです。米国は東アジアの安保を日韓両国に担わせようとしており、NCGの延長線上に日本の参加も想定される。短時間だった日米韓会談で踏み込んだ協議はされなかったにしても、被爆地の広島でサミットを開いた意義はないに等しい」
2027年までの台湾有事発生を想定する米国を支えるため、岸田は安保政策を大転換し、防衛費倍増や敵基地攻撃能力保有に向けて突っ走っている。言われるがままに拡大抑止の強化に頭から突っ込んでいっても不思議はない。
「憲法9条を持つ日本でのサミットだったのですから、平和構築に向けた議論に特化すべきでした。ところが、フタを開けてみれば軍事支援強化や核保有の正当化といった平和とは真逆の方向に進んでいる。戦争を推し進めたサミットとして歴史に残るのではないか」(金子勝氏=前出)
世界を暗転させる懸念が現実味を帯びている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK290掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK290掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。