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自民党が目論む旧統一教会との“癒着”ウヤムヤ化…すべて国会閉会後に先送りで教団の思うツボ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/322863
2023/05/13 日刊ゲンダイ
7日、合同結婚式では韓鶴子総裁がマイクを握って熱唱した(C)共同通信社
安倍元首相銃撃事件でそのカルト体質が白日の下にさらされ、一時は激しく糾弾された旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)が息を吹き返してきた感がある。
今月に入り、本拠地の韓国では米国のポンペオ前国務長官ら世界の要人を招いた金満イベントを開き、3年ぶりに大々的な合同結婚式も実施。一方で、宗教法人の解散命令請求を視野に入れたはずの文化庁による報告徴収・質問権行使は、半年近くたっても結論が見えず、ズルズルいきそうな雲行きだ。自民党とカルト教団の半世紀を超える癒着をウヤムヤにしたらマズい。
世論に押された岸田首相の鶴の一声で決まった教団に対する質問権行使は、昨年11月に始まった。文化庁は組織運営や財産のほか、韓国への送金や信者による献金、各地の教会の活動実態などについて繰り返し報告を求め、すでに5回行使。回答は当初、段ボール10箱前後に上ったが、質問が最多の203項目にわたった5回目を含め、直近2回はわずかに封筒1通分だった。
6回目の行使に向け、5月下旬に質問内容などを諮問する宗教法人審議会の開催が検討されているようだが、このペースでは回答期限が通常国会閉会後になるのはほぼ確実。これまで、質問から回答までおおむね3週間を要している。先月の統一地方選と衆参5補選では教団問題が争点化せず、岸田自民は辛勝。シメシメの流れになっている。
韓国では集金にアクセル
日本・東京都内でも開かれた旧統一教会の合同結婚式。約200人が参加した(C)共同通信社
旧統一教会をめぐる問題を長年追及するジャーナリストの鈴木エイト氏はこう言う。
「教団調査の実務を担っている宗務課は真剣に取り組んでいて、関係者も労を惜しまず協力しています。外形的には解散命令を請求する材料は十分にそろっていると思うのですが、そこは慎重を期しているのでしょう。政治的な横やりで尻すぼみという展開はマサカないと思いたい」
鈴木氏は今月の合同結婚式などを現地で取材。旧統一教会の厚顔無恥にア然としたという。
「教団は銃撃事件とは無関係のスタンスで、日本ではいわれなき宗教的迫害を受けているかのように振る舞っています。もっとも、コロナ禍の往来制限もあって日本からの集金が滞り、財政難に陥っている。世の中の正常化を機に日本から再びカネを吸い上げるべく、アクセルを踏み始めています。合同結婚式の会場には500人超の日本人が集まり、外為法スレスレの現金を持ち込んだという話もある。教団は全く懲りていません」
教団が昨春、東京都多摩市で約6300平方メートルの土地を購入していたことも判明。近隣住民の大反発を招いている。ケリをつけないと連中の思うツボだ。
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