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再び安倍元首相銃殺事件を考える 警察は国民の疑念に答える義務がある 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/322792
2023/05/11 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
なぜ、陰謀論が広がるのか(山上徹也被告)/(C)日刊ゲンダイ
2022年7月8日、近畿日本鉄道大和西大寺駅北口付近で、参院選の応援演説をしていた安倍元首相が銃撃され死亡した。
事件後、約10カ月が経過した。「人の噂も七十五日」という。事件は国民の記憶から遠のきつつある。ある大手新聞は3日付で、「安倍氏銃撃『真犯人は別にいる』…ネットでいまだくすぶる陰謀論、背景を探る」と題した記事を掲載した。
さまざまな「陰謀論」を紹介し、なぜ陰謀論が広がるのかを考察した内容だった。
私も、このコラムで、銃撃事件についてこう書いた。
<銃撃当日の治療に従事した奈良県立医大付属病院での福島英賢教授は『頚部前の付け根付近で真ん中より少し右に2つの銃創があり、一つは左の肩から貫通して出たとみられる』と説明していた。これを安倍氏と当時の山上被告の位置関係で考えてみる。極めて単純な論である。1発目は安倍氏が前を向いて演説しているから、当たっても後ろである。安倍氏は時計の反対回りで後ろを振り返っている。頚部前方の回転は90度以内である。山上被告の銃弾は角度からして安倍氏の頚部前の付け根付近には当たらない>
従って「陰謀論」を否定する意味で掲載された大手新聞の記事がこの部分をどう扱っているか興味を持った。記事では、<安倍氏の搬送先の病院では医師が記者会見し、首の銃創の位置に言及している。司法解剖の実施前で、正確な状況が確認されていない段階だった>と書いていた。
治療にあたったのは奈良県立医大である。一国の元首相の蘇生を担当するという重大任務を奈良県立医大が担った。大学の名誉をかけて治療に当たったといえる。
初期段階で10人、最終的には約20人が治療に関与した。最初に確認するのは当然、銃弾の体内への入り口である。そして、福島英賢教授は100人程度の記者の前で数回、頚部前の付け根付近で真ん中より少し右に2つの銃創と述べていた。
この記者会見は今でも動画で見られる。今まで、医療関係者で福島教授の判断に疑念を述べた人がいるかと言えば、いないだろう。
大手新聞の「司法解剖の実施前で、正確な状況が確認されていない段階だった」との記述は乱暴ではないだろうか。
国民の中に疑念がある以上、警察は答える義務があるだろう。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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