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彼女こそ米国の光...テイラー・スウィフトをブリトニーと間違えたのは、バイデンの致命傷になりかねない/ニューズウィーク日本版
ニューズウィーク日本版 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E5%BD%BC%E5%A5%B3%E3%81%93%E3%81%9D%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%85%89-%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%92%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%A8%E9%96%93%E9%81%95%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%87%B4%E5%91%BD%E5%82%B7%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%81%AA%E3%81%84/ar-AA1kI24D?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=95bb186809c742f4b23b7b3fc2cd506c&ei=7
<81歳のバイデンが間違うのも仕方がないが、大統領選に向けて笑い話では済まないほどの影響力がテイラー・スウィフトにはある>
[ロンドン発]来年の米大統領選で再選を目指すジョー・バイデン氏は81歳の誕生日と重なった11月20日、ホワイトハウスで七面鳥に恩赦を与える毎年恒例の感謝祭行事に出席した。米大統領の最高齢記録を更新し続けるバイデン氏は自身と民主党を支持する国民的歌手テイラー・スウィフトをブリトニー・スピアーズと間違えた。
自叙伝『The Woman in Me』でスキャンダラスな過去を赤裸々と綴ったブリトニーはイラク戦争で「ジョージ・W・ブッシュ大統領(共和党)のすべての決断を信頼し、支持している」と無条件の忠誠を示した。しかしバラク・オバマ大統領(民主党)とウクライナの民主化を呼びかけ、20年にはインスタグラムで富の再配分を求め、共和党支持者から突き上げられた。
バイデン氏は「知っておいてほしいのだが、60歳になるのは難しい。実に難しい。この行事は今年で76回目を迎えるが、 私は最初の行事には参加できなかった。まだ生まれていなかったからね」とユーモアを交え、「七面鳥がここにたどり着くまでに厳しい競争に打ち勝たなければならなかった」と話した。そのあと間違いが飛び出した。
「(ビヨンセの)ルネサンス・ワールドツアーやブリトニー(実はテイラーのこと)のツアーのチケットを手に入れるよりも難しいとさえ言える。 彼女は暖かいブラジルにいる」と言い間違えた。ブラジルではテイラーのコンサートを楽しんでいた観客が猛暑のため死亡する事件が起きている。
バイデン氏は移動の際の転倒や言い間違いをたびたび報じられている。米紙ニューヨーク・タイムズ(11月5日付)に掲載された世論調査(対象は登録有権者3662人)では71%が「バイデン氏は有能な大統領になるには年を取りすぎている」と回答。バイデン氏の支持者でさえ54%がそう考えていた。
テイラーほど米国の心をつかんだ歌手はいない
バイデン氏の言い間違いは日常茶飯事だが、大統領選で勝ちたいのならこの取り違えは命取りだ。23年、テイラーほど米国の心をつかんだ歌手はいない。彼女のライブコンサートを映画化した『テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR』は全米で1億1000万ドル、世界中で1億4000万ドルの興行収入を上げ、コンサート映画では史上最大の成功を収めた。
製作費わずか1500万ドル。テイラーは巨大ハリウッドスタジオの配給網を避け、映画館チェーンと直接取引することを選ぶ商業的才覚を発揮した。アルバム総販売数は453万1000枚、全米で売れたアルバムの5.4%を占めた。2位の韓国男性アイドルグループ、ストレイ・キッズは75万3000枚で、テイラーはその6倍というお化けぶりである。
ロンドン暮らしの筆者は恥ずかしながら、この現象に全く反応できずにいる。もうすぐ62歳という年齢も関係しているのかもしれない。
テイラーの魅力は幅広いリスナーに共感を広げる音楽的才能だという。カントリーミュージックでキャリアを始め、ポップスやインディーズに移行し、常に「旬」であり続ける。愛や失恋、自己成長をテーマにした作品が多く、音楽を通してストーリーをファンに語りかける。テイラーを崇拝する熱狂的ファンは「スウィフティーズ」と呼ばれている。
ソーシャルメディアで頻繁にファンと関わり、自分の人生や考えを共有する。アーティストの権利や女性のエンパワーメントを主張し、若い女性にとっては親しみを覚えるロールモデルだ。テイラーのテーマやストーリーテリングは文化的な経験や価値観を共有しているため、米国の聴衆により強く響く。カルト的に見えるテイラー現象は現代米国の一断面と言える。
「テイラー・スウィフトこそ今年の人だ」
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのペギー・ヌーナン氏はコラム(11月22日付)で「テイラー・スウィフトに感謝しよう。彼女は行く先々に喜びと仕事、自己成長を運んでくる」と分析する。「テイラー・スウィフトこそパーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)だ。彼女は23年、米国で起きた最高の出来事だ」
「彼女が今年やったことは、ある種壮大な米国の物語だ。彼女のツアーは全米で観客動員数と興行収入の記録を塗り替えた。訪れるすべての都市の経済を変えた。今秋、彼女のコンサート来場者が各会場周辺で消費する金額はスーパーボウルに匹敵するが、それが5カ月間にわたって20カ所、53の異なる夜に起こったと米国旅行協会は報告している」という。
テイラーは衣装係、大道具方、音響技術者、バックダンサーに計5500万ドル、トラック運転手に各10万ドルのボーナスを支給した。米ブルームバーグによると、最初の53回のコンサートで米国の国内総生産(GDP)は推定43億ドル増加した。「7月にシアトルの下町で演奏した時、スタジアムはファンの足踏みでマグニチュード2.3を記録した」(ヌーナン氏)
「彼女を褒めようとする人々は、彼女がエルビスかビートルズかと尋ねるが、それは間違った質問だ。テイラー・スウィフトは彼女自身のカテゴリーなのだ。彼女は自分自身をストーリーテラーとして見ていると言う。別れ、小さな勝利、裏切り、過ち。彼女の観客との特別な絆は17年もの間、人生を共に歩み、経験し、語り合ってきた。それは関係なのだ」(同)
トランプが現代米国の「闇」ならテイラーは「光」
テイラーは政治的スタンスを明らかにしてこなかったが、18年の米中間選挙でテネシー州の民主党候補を支持した時、初めて公の場で重要な政治的発言を行った。彼女はインスタグラムで共和党候補の女性やLGBTQ+(性的マイノリティー)の権利に関する投票を批判した。ドナルド・トランプ大統領(当時)に反発するように政治的見解を率直に語るようになった。
政治に無関心だったファンに有権者登録を呼びかけ、若者の有権者登録の大幅な増加につながったと評価される。20年の大統領選で民主党のバイデン氏と副大統領候補のカマラ・ハリス氏を支持し、トランプ政権を批判した。トランプ氏が現代米国の「闇」なら、テイラーは「光」なのだ。
テイラーは「私たちが最も必要とする変化は有色人種が安全に値すること、女性が自分の身体に起こることを選択する権利に値すること、LGBTQ+コミュニティーが認められるに値することを認識する大統領を選ぶことだ」「バイデンとハリスに誇りを持って投票する。彼らのリーダーシップの下で米国が切実に必要とする癒しのプロセスを開始できる」と訴えた。
ニューヨーク・タイムズ紙(11月5日付)に掲載された世論調査では最も重要な激戦6州のうち5州でトランプ氏はバイデン氏に4〜10ポイントもの差をつける。現代米国の「教祖」と化したテイラーとブリトニーを言い間違えるとは耄碌したでは済まされない。バイデン氏は自ら勝負を捨てたのと同じだ。
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