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ロバート・ケネディの息子が無所属で米大統領選出馬、第3の候補の風はバイデン、トランプのどちらに脅威となるか/現代ビジネス
http://www.asyura2.com/23/kokusai33/msg/726.html
投稿者 仁王像 日時 2023 年 11 月 29 日 07:35:02: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

ロバート・ケネディの息子が無所属で米大統領選出馬、第3の候補の風はバイデン、トランプのどちらに脅威となるか/現代ビジネス
安田 佐和子 によるストーリー
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E3%81%AE%E6%81%AF%E5%AD%90%E3%81%8C%E7%84%A1%E6%89%80%E5%B1%9E%E3%81%A7%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E5%87%BA%E9%A6%AC-%E7%AC%AC3%E3%81%AE%E5%80%99%E8%A3%9C%E3%81%AE%E9%A2%A8%E3%81%AF%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%AE%E3%81%A9%E3%81%A1%E3%82%89%E3%81%AB%E8%84%85%E5%A8%81%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%8B/ar-AA1kGyZt?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=51aaf7af2a204de4abe2d26a9362a033&ei=8

第3の候補は現職の票を奪う?
米国と言えば、二大政党制の国の代表だが、その終焉に最も近づいた年は、第一次世界大戦前の1912年だろう。

元大統領(第26代)のセオドア・ルーズベルトはその年、巨大企業への規制など進歩的政策からの転換を図った現職のウィリアム・タフト大統領(共和党)の再選を阻むべく、革新党を結成し出馬した。共和党内部分裂により、国民的人気が高かったルーズベルトは2位に浮上する快挙を果たした。しかし、結果は民主党のウッドロー・ウィルソンが漁夫の利を得て勝利したのは、歴史が示す通りだ。

その後、約100年にわたり第3の候補者が2位を奪取することは叶わなかったものの、米大統領選結果に少なからず影響を及ぼしてきた。1968年以降、第3の候補が登場した米大統領選イヤーは7回あり、1996年に再選を果たしたクリントン大統領(民主党)を除き、現職・与党の候補が敗北。党派別では、民主党の現職あるいは与党候補が敗北するケースが4回、共和党の場合は2回と、第3の候補が登場する場合は民主党に幾分逆風となる傾向が見て取れる。

異例の関心、ロバート・ケネディ元司法長官の息子
セオドア・ルーズベルトの大躍進から約100年、2024年の米大統領選は第3の候補が台風の目となりそうだ。ロバート・F・ケネディ元司法長官の息子で、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたる、ロバート・F・ケネディ・ジュニアこそ、その最右翼である。

ニューヨーク・タイムズ紙は、環境問題を専門とした元弁護士のケネディ氏に対し「カリスマ的な存在感、スピーチの才能、国のエリートとしての地位など、家族から多くのものを受け継いだ」人物と伝える。筋骨隆々な体躯で“古き佳き”米国を体現する同氏は、1月に70歳を迎え、バイデンより11歳若く、トランプより7歳年下だ。そのケネディは10月11日、民主党から離党し、無所属で大統領選に出馬すると正式表明した。

反ワクチン活動家の顔を持つケネディは、非営利団体“Children‘s Health Defense”の会長を務め、ワクチン接種だけでなく飲料水のフッ素化など、多種多様な公衆衛生プログラムに反対するキャンペーンを展開してきた。姉を始め家族がケネディの見解が間違いだと訴える一方、こうした活動が奏功したのか、世論調査結果では第3の候補として異例の高さを示す。

マリスト大学の世論調査結果(10月11日実施)では、ケネディの支持率は16%だった。しかし、キニピアック大学の結果(10月17日実施)は22%、ニューヨーク・タイムズ紙/シエナ大学による激戦州を対象とした結果(10月22日〜11月3日実施)では25%に上昇。CNNによれば、1992年の米大統領選に出馬した富豪のロス・ペロー以来の高水準だという。当時、同氏の得票率は18.9%と、第3の候補としては1912年のルーズベルト以来の高水準を記録していた。

焦点は、ケネディがバイデンとトランプのどちらの票を奪うかだ。マリスト大学の結果では、ケネディ氏を含めた場合、バイデンの支持率は5%低下したが、トランプは10%も下がったという。キニピアック大学の結果では、共和党支持者の14%が「ケネディに投票する」と回答し、民主党支持者の12%を上回った。さらに、同調査でケネディを「好ましい」とした回答は31%のところ、共和党支持者で41%、民主党支持者で14%となり、トランプに不利に働くようにみえる。

まだ出てくる可能性はある
バイデン率いる民主党にとっては、ケネディ以外の第3の候補に神経を尖らせているのかもしれない。

2016年に米大統領選で、ヒラリー・クリントンの票を奪ったとされる緑の党のジル・スタインのほか、人種問題の権威で急進左派のエチオピア系米国人のコーネル・ウエストが出馬を表明済みで、バイデンの票を奪いかねない。

加えて、上院議員の引退を発表したジョー・マンチン(ウエストバージニア州)は11月16日、出馬を検討中と発言。マンチンは超党派の中道派団体“ノーレーベルズ”と関係が深く、7月にはイベントに登壇した。ノーレーベルズはマンチンの民主党離党の際に、2024年初めまでに候補の擁立を決定するとの見解を繰り返したが、マンチンもその候補の一人に違いない。

ケネディの他、第3の候補が増えればバイデンに逆風となりそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が11月に報じた分析では、緑の党や無党派、ノーレーベルズの候補など混在する場合、バイデン氏の支持率は10ポイント、トランプ氏は7ポイント下がるという。

2024年11月5日の投票日を控え、米大統領候補の討論会が重要なカギを握ることだろう。1987年から主催する非営利団体の米大統領選討論会委員会(CPD)は11月21日、2024年の予定を発表した。

第1回目は9月16日にテキサス州立大学で、2回目は10月1日にバージニア州立大学で、3回目は同10月9日にユタ大学で開催される。ユタ大学以外は初の討論会で、特にバージニア州立大学は、歴史的に黒人の多い大学として初めての開催場所となる。米大統領選は、11月5日に投票日を迎える。

その前に、与野党は全国大会で正式候補を指名する。民主党大会は2024年8月19〜22日にイリノイ州で、共和党は2024年7月15〜18日にウィスコンシン州で開催する予定だ。

勝負を決めるのは9〜10月の3回の討論会
今年の討論会スケジュールは、例年より前倒されている。従来、最初の討論会は9月下旬から10月上旬に行われてきた。2020年、最初の討論会は9月29日だったが、コロナ禍で事前投票が広がるなか、トランプ陣営は9月上旬の追加討論会を要請。第2回の討論会は、コロナ禍を理由にオンライン開催を決定したところ、トランプ氏はこれを拒否し開催自体が中止になった。

トランプは司会者や質問内容を含め、不当な扱いに対しても猛批判を展開していたため、共和党全国委員会(RNC)は討論会の公平性に着目し、2022年4月、討論会参加の脱退を決定。指名争いを展開する大統領候補者に対し、CPD主催の討論会に不参加とする誓約書への署名を義務づける規則改正を検討中で、CPDがスケジュールを前倒ししたのは、RNCへの譲歩と言える。なお、CPDは開催地の地域社会、企業や個人から運営資金を募り、政治団体からの支援は得ていないという。

RNCは討論会参加に慎重だが、世論調査で共和党大投票候補のトップを走るトランプ氏は、6月にFOXとのインタビューで「討論しなければならない」と述べ、バイデン氏との対決に乗り気だ。トランプ氏は共和党候補者の討論会への欠席を続けており、RNCの決議に縛られそうもない。

バイデン陣営からすれば、討論会での真の敵はトランプ氏より第3の候補だろう。参加条件は、大統領就任の資格クリアのほか、1)選挙人の過半数の票を獲得するのに十分な州での投票に参加、2)CPDが選んだ組織からの世論調査で少なくとも15%の支持率獲得――がある。

2000年の米大統領選で、緑の党の候補として米大統領選に出馬したラルフ・ネーダーいわく、討論会は視聴者数が5000万人以上とあって、候補者と多くの有権者をつなぐ「カイバル峠」そのものだ。トランプとクリントンが繰り広げた2016年の第1回討論会で、視聴者数は過去最多の8300万人を記録。前述した通り、ケネディ氏は世論調査結果で継続的に15%を超える支持率を集めており、討論会に参加すれば一段の視聴者の増加が見込まれる。

それは同時に、ケネディがバイデンやトランプから票を奪うことを意味する。ルーズベルトの名言にある通り、第3の候補が「今ある場所で、今あるものを使って、できることをする」なか、勝利の女神は誰に微笑むのだろうか。  

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コメント
1. 最後[1] jcWM4w 2023年11月30日 00:21:09 : DukK4wQOjs : Tk9kWVNmb2ZlQ3c=[2] 報告
ロバートケネディKRとIke大統領の曾孫であるLaura Eisenhower(alian証言で有名)が組めば
きわめて興味深い大統領候補になりそう

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