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人種差別を隠しきれないウクライナのネオ・ナチ体制
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202309160000/
2023.09.16 櫻井ジャーナル
ウクライナで大統領顧問を務めるミハイロ・ポドリャクはインド人や中国人について知的能力が低く、自分たちの行動の結果を分析しないと語ったようだ。科学的な成果を達成していても、世界情勢を理解できていないという。両国がウクライナの思い通りに動かないため、ポドリャクは苛立っているのかもしれない。
インド人や中国人だけでなく、ウクライナ政府には有色人種を差別する傾向がある。今年4月29日には、ウクライナ国防省がツイッターにヒンドゥー教の女神カーリーを嘲笑する絵を投稿して問題になった。
昨年2月24日にロシア軍がドンバス周辺に集結していたウクライナ軍のほか、キエフ側の軍地基地や生物兵器の研究開発施設などをミサイルで攻撃し始めた直後、インド人やアフリカ系の人びとはの国外への脱出を妨害されたり、棍棒で殴打されたり、差別されたりしている。
こうした差別は西側メディアも報道の中で行っていた。「目が青く、ブロンドのキリスト教徒」、要するに北欧系の難民は助けなければならないと叫んでいた記者が何人もいたのだ。
ウクライナで2013年11月から14年2月にかけてクーデターを実行した集団はステパン・バンデラを信奉するネオ・ナチだが、この人びとはドイツのナチスと同じように北欧神話を信じ、アジア人の血が入っているとしてロシア人を蔑視している。
1871年にNMロスチャイルド&サンの融資を受けて南部アフリカでダイヤモンド取引に乗り出し、大儲けしたセシル・ローズはロスチャイルド、ウィリアム・ステッド、レジナルド・ブレット、そしてアルフレッド・ミルナーらと支配者グループを形成したが、優生学を信奉していたことでも知られている。
優生学の創始者とされているフランシス・ゴールトンは『種の起源』で知られているチャールズ・ダーウィンの従兄弟にあたる。ダーウィンはトーマス・マルサスの『人口論』から影響を受け、優れたものが勝利するという「自然淘汰」を主張していた。
1877年6月にローズはフリーメーソンへ入会し、その直後に書いた『信仰告白』の中でアングロ・サクソンは最も優秀な人種であり、その居住地が広がれば広がるほど、それは人類にとって良いことだと主張していた。(Cecil Rhodes, “Confession of Faith,” 1877)
セシル・ローズの意志で1902年にローズ・トラストが創設され、奨学生として選ばれたオックスフォード大学の大学院生に学費や生活費を支払う奨学制度が作られた。現在、アメリカで国家安全保障担当大統領補佐官を務めているジェイク・サリバンはエール大学時代、ローズ奨学生としてイギリスのオックスフォード大学へ留学している。
2009年にバラク・オバマ政権の上級顧問になり、中東から北アフリカにかけての地域で実行された体制転覆工作に加わったマイケル・マクフォール、ビル・クリントンもローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学している。マクフォールは2012年1月に駐在大使としてロシアへ赴任した。この年の3月にはロシアで大統領選挙が行われ、ウラジミル・プーチンが当選している。この選挙で反プーチンの工作をマクフォールは指揮、「ロシアのリセット」を目論んだ。ちなみに、1993年1月から2001年1月までアメリカ大統領を務めたビル・クリントンもローズ奨学生だった。
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