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プリゴジン氏の墓とプーチン大統領/石川一洋・nhk
石川 一洋 専門解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/487186.html
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者で、墜落死したプリゴジン氏は家族などごく少数が参列する中でサンクトペテルブルクの墓地に埋葬されました。石川一洋専門解説委員に聞きます。
Q全く一般の参列者がなかったのはなぜですか?
A権力側は、葬儀が大きな追悼の動きに広がることを警戒したとの見方もありますが、ここまでの秘密な葬儀は権力側も想定していないと思います。
ワグネルの側が追悼式や葬儀について様々な偽情報を流し、警察を含めて誘導する中で、小さな墓地に家族と親しい友人だけが参列してひそかに埋葬されました。父の墓の隣です。
ちょうど同じころ墜落死した別のワグネルの幹部の一人の埋葬は別の墓地で警察の警備の中、それなりの参列者を集めて行われました。
プリゴジン氏の葬儀の秘密保持は際立っています。警察は夕方になってはじめて入り口に訪問者への金属探知機を設置するなど墓地の警備を始めています。
Qなぜそこまで極秘のうちに埋葬したのでしょうか
A静かに個人と別れたいという家族の願いだとワグネル側は説明しています。
埋葬が終わった後、ワグネルに近いテレグラムチャンネルは、プリゴジン氏とお別れしたい人は墓を訪れるようにという短い告知を発表しました。
そして墓には20世紀ロシアの詩人ブロツキーの一編の詩が掲げられていました。十字架で亡くなったキリストに聖母が「あなたは息子なのか、神なのか、生きているのか、死んでいるのか」と嘆くとキリストが生と死に境はなく「息子であろうと神であろうと私はあなたのもの」と答える詩です。
私はひっそりと埋葬することで、権力に圧殺された正義の人だったというイメージを広める、プリゴジン氏のいわば神格化をねらう意図があるようにおもえます。生前のプリゴジン氏の遺言かもしれません。
Qプーチン大統領は、どう思っているでしょうか
A苦々しい思いでしょう。墓が今後ロシアの一般大衆にとっていわば“巡礼地”となるかもしれません。死せるプリゴジンはプーチン大統領にとって悩みの種となり続けるでしょう。
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