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「あなたの子」を欲しがる妻に隠し続けた…強制不妊手術 自治体による軽薄すぎる「推進」の歴史(東京新聞)
http://www.asyura2.com/23/iryo12/msg/723.html
投稿者 蒲田の富士山 日時 2024 年 6 月 27 日 06:12:07: OoIP2Z8mrhxx6 ipeTY4LMlXiObY5S
 

(回答先: 恐怖で泣き叫ぶ中、強制不妊手術が始まり…当時12歳の女性の人生は国に狂わされた 7月3日最高裁判決(東京新聞) 投稿者 蒲田の富士山 日時 2024 年 6 月 26 日 13:51:07)

2024年6月27日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/336034

<裁かれる差別 7.3 強制不妊訴訟最高裁判決>A

 旧優生保護法は制定当初、強制不妊手術の対象を遺伝性疾患のある人などに限っていたが、法改正を重ねて遺伝しない知的障害や精神疾患のある人へと拡大。国が旗振り役となり、自治体も手術を積極的に推し進めた結果、法の対象外の人にまで広がっていった。(太田理英子)

◆入所の翌年 説明なく背骨に注射打たれ
 「同じ施設で、自分も含め4人が手術を受けた。皆、障害はなかったと思う」。東京都の北三郎さん(仮名、81)は仙台市の児童福祉施設にいた1957年4月、不妊手術を強いられた。
 けんかなどの問題行動を起こし、13歳で入所。家庭で過ごせない50人以上と暮らした。14歳の春、何の説明もなく職員に連れられて病院へ。背骨に注射を打たれ、意識がもうろうとしている間に手術された。
 その後、施設の先輩から子どもができなくなる手術だと聞かされ、不安に襲われた。他の子どもに「逃げろ!」と訴えたが、ある女の子は「逃げても行くところがない」と泣いていた。

◆母を恨み死の床の手を振り払った
 18歳で逃げるように故郷を去り、上京。28歳で4歳下の女性と結婚した。子どもを欲しがる妻に、できない理由を「昔、はしかで高熱が出たせいかな」とごまかした。養子も考えたが妻は「あなたの子がいい」。胸が痛んだが、手術は恥ずかしいことだと思い詰め、40年以上隠し続けた。ようやく打ち明けられたのは、妻が66歳で病死する3日前。泣きながら頭を下げると、妻は「ごはんはちゃんと食べてね」とだけ口にした。それが最後の会話となった。
 ずっと手術は両親と施設のせいだと恨んだ。母が死去する前日に対面した時には、握ってきた手を思わず振り払った。ところが2018年1月、宮城県の女性が訴訟を起こしたとの報道で、手術は国が進めたものと知った。「人生を返せ」。激しい怒りに駆られ、自分も国と闘うと決めた。
 各地の原告は高齢で、亡くなった人もいる。「生きているうちに2万5000人の被害者が納得できる解決を。『国が謝ってくれた』と妻、両親に伝えたい」

◆遺伝性「不詳」でも手術適合 ずさんな審査
 複数の自治体に手術に関する情報公開請求をした元特別支援学校教員の船橋秀彦さん(69)=茨城県=は「自治体が不幸を減らすとの使命感で積極的に手術を進め、厳格な手続きをせずに実施したケースもあった」と話す。
 北さんがいた宮城県は、旧法の徹底を推進する「県民運動」を展開。県が開示した手術の適否を決める審査会の資料からは、対象者の障害の遺伝性が「不詳」なのに、保護者の同意なく手術ができる「遺伝性疾患」とみなすなど、ずさんな審査で決めたケースが複数あった。県が病院に早急な手術実施を求めた通知も見つかった。
 昨年に国会が公表した調査結果は、都道府県名は伏せられ地域ごとの実態は不明。子宮摘出など旧法が認めない手術が実施されたケースも報告されたが、経緯は十分に分析されていない。船橋さんは最高裁判決で終わりではないと訴える。「手術が広がった構造と歴史的経緯を明らかにするべきであり、第三者の検証が不可欠だ」

―――――――――――――――
旧優生保護法 「不良な子孫の出生を防止する」という目的で、1948年に議員立法で制定。本人の同意がなくても、遺伝性疾患や知的障害などを理由に不妊手術や人工妊娠中絶手術をすることを認めた。96年に差別に当たる条文が削除され、母体保護法に改称。2023年公表の国会調査報告書によると、約2万5000人に手術が行われ、うち約1万6500人は同意のない手術だった。被害者に320万円を支払う一時金支給法が19年4月に成立したが、支給件数は1110件(今年5月末時点)にとどまっている。
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コメント
1. ペンネーム新規登録[30] g3mDk4NsgVuDgJBWi0uTb5he 2024年6月27日 16:49:11 : dglT44jzDY : SWNQOXNobUEyTDI=[281] 報告
新コロワクチンの優先接種対象では何故か重い精神疾患や知的障害のある人が含まれていたのを思い出す。
当時は医療従事者向け等でロットが違ってたなんて噂もあったけど。
2. 蒲田の富士山[2416] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年6月30日 07:28:12 : dAhkumcB9M : aE9id2pvZnhQZW8=[1] 報告
<△26行くらい>
「これで終わりにして」旧優生保護法訴訟の原告81歳 14歳で不妊手術…待ち続けた最高裁判決は7月3日(東京新聞)
2024年6月3日 20時14分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/331310

 旧優生保護法(1948〜96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、全国の障害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、判決期日を7月3日に指定した。

◆損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」統一判断へ
 不法行為から20年が経過すると損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」を適用するかが争点。5件の高裁判決とも旧法の違憲性を認め、うち東京高裁判決など4件は除斥期間の適用を制限して国に賠償を命じた。一方で、仙台高裁判決は除斥期間を適用して訴えを退けた。最高裁が示す統一判断が注目される。
 14歳だったときに手術を受けさせられた東京訴訟原告の北三郎さん(81)=仮名=は「2万5000人の被害者の方を救ってください。判決後は、国に謝ってほしい。本当にこれで終わりにしてほしいです」とのコメントを発表した。
 一連の訴訟は2018年に始まり、39人が12地裁・支部に提訴し、これまでに8件の高裁判決が出た。大法廷の審理対象は、60〜90代の男女12人(うち2人は提訴後に死去)が東京や大阪など5地裁に起こした訴訟。(加藤益丈)

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