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恐怖で泣き叫ぶ中、強制不妊手術が始まり…当時12歳の女性の人生は国に狂わされた 7月3日最高裁判決(東京新聞)
http://www.asyura2.com/23/iryo12/msg/721.html
投稿者 蒲田の富士山 日時 2024 年 6 月 26 日 13:51:07: OoIP2Z8mrhxx6 ipeTY4LMlXiObY5S
 

2024年6月26日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/335857

<裁かれる差別 7.3 強制不妊訴訟最高裁判決>@
 「戦後最大の人権侵害」と言われる強制不妊手術を巡る訴訟で、最高裁が7月3日、初めての判決を言い渡す。被害の実態や背景にある問題を当事者らの証言から迫る。

   ◇   ◇    

◆12歳、思い出す手術台の恐怖
 大きなライトに照らされた手術台。枕元にはきらきら光るメス、はさみ。周りには白衣姿の医師。恐怖で泣き叫ぶと、おわん型のマスクをつけられ、意識を失った。その時の光景は、今も目に焼き付いている。
 旧優生保護法下で不妊手術を強いられたのは違憲だとして、国を訴えている訴訟の原告の鈴木由美さん(68)=神戸市=が手術を受けたのは1968年3月。12歳だった。
 脳性まひのため、生まれつき手足が不自由。幼い時は祖母が手製の乳母車に乗せて散歩に連れて行ってくれた。だが、だだをこねる子どもを連れた女性に「あんな子になるよ」と指をさされ、「病気がうつる」と言われたことも。祖母は徐々に外に連れ出してくれなくなった。

◆「ママはあんたのためにしたんやで」家族への怒りと絶望
 12歳になると、母親に「入院する」と言われた。手足が動くようになるのかと期待した。手術後、病室で目を覚ますと、下腹部に皮膚が突っ張るような痛みがあった。縦に伸びる1本の傷があったが、看護師も家族も説明してくれない。手足は動かないままだった。
 16歳で生理が来ないと気づき、手術との関係を疑った。祖母は「ママはあんたのためにしたんやで」と悲しそうな表情を浮かべるだけ。徐々に子どもをつくれない体になったと理解した。
 手術後、恐怖を思い出しては体の硬直やけいれんが起き、起き上がれなくなった。「寝たきりで子どもを産めずに人生が終わるのか」。家族への強い怒りと絶望感に襲われたが、どうすることもできなかった。

◆奪われた青春と夢 「国は誤りを認めて謝罪を」
 リハビリを重ね、手術から20年後に体を起こせるようになり、40代で1人暮らしを始めた。98年、ボランティアで介助してくれた男性と結婚。手術のことは伝えていたが男性の母親が「結婚は子孫繁栄のためのもの」と猛反対した。5年後に離婚する際、男性に「子ども産んでたら離婚せえへんかったかも」と言われ、憤りとむなしさを覚えた。
 手術から半世紀の2018年1月、不妊手術を強いられた女性が国を訴えたニュースを見て驚いた。「私と似てる」。弁護団に相談し、手術は国の政策で、2万5000人も被害者がいると知った。「障害者を人間として扱わず、普通に暮らせなくしたのは国。泣き寝入りしたくない」。翌年2月、神戸地裁に提訴した。
 「年月がたっても心の傷は治せない」。青春時代を寝たきりで過ごし、子や孫と思い出をつくる夢も奪われた。願いは、ただ一つ。「国は誤った法律を作ったことを認め、謝罪してほしい。障害者が当たり前に生活でき、差別がない社会につながるように」

   ◇   ◇    

◆母の後悔「受けさせたくなかったけど、あきらめた」
 宮城県の女性(90)は50年前、知的障害がある次女(64)への手術を受け入れた。
 次女は当時14歳。入所する施設の職員から手術すると告げられた。障害者への激しい差別がある中、施設に頼らざるを得ず、妊娠や出産をすれば大きな困難に直面すると考えた。「障害があるから心配だった。受けさせたくなかったけど、あきらめた」
 手術後、普段は我慢強い次女が目に涙を浮かべて痛がった。腹部から血が噴き出し、女性は必死にタオルを当てた。次女には「盲腸の手術」とごまかした。
 22年3月、現在次女がいる施設から過去の手術についての書類が届き、国が手術を推進していたと初めて知った。「かわいそうなことをしたなと…。無理やりやったことだから」

◆「身内に障害者がいて引け目を感じる状況は変わってない」
 女性は認知症が進行し、当時を語ることは少なくなった。記者の質問に答えながらも、手術を受け入れたことを現在はどう受け止めているのか尋ねると、うつむいて反応がなかった。
 「親族の間でも手術のことは言いにくい。身内に障害者がいて引け目を感じる状況は今も変わっていない」。同席した女性の弟(85)が代弁した。次女が原告となった訴訟は、仙台地裁で審理が続いている。

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強制不妊手術を巡る訴訟 旧優生保護法(1948〜96年)下で不妊手術を強制されたのは違憲だとして、全国の障害者らが国に損害賠償を求めた訴訟。2018年以降、手術を受けた本人や配偶者計39人が12地裁・支部に提訴した。
(1)旧法の違憲性
(2)不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」を適用するか
が争点。最高裁が審理対象とする東京、大阪、札幌、仙台の各高裁判決5件はいずれも旧法を違憲と判断。除斥期間を適用せず賠償を認めたのが4件、適用して賠償を認めなかったのが仙台高裁の1件と判断が分かれている。
―――――――――――――――

【関連記事】「これで終わりにして」旧優生保護法訴訟の原告81歳 14歳で不妊手術…待ち続けた最高裁判決は7月3日
【関連記事】妻は泣き続けた「赤ちゃん」「捨てた」 旧優生保護法訴訟 92歳男性が受けた過酷な差別、手話で訴え  

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コメント
1. 2024年6月27日 00:19:12 : 7dkOY89B4s : RzFOVlJlUldGMlE=[3837] 報告
これはとんでもない人権侵害だが、現在は手術ではなく、
コロナワクチンやHPVワクチンに変わっただけ。

知らないうちに不妊化されているわけで、より悪質。

2. 蒲田の富士山[2415] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年6月27日 08:55:54 : DQsXMDtnQM : aFoySzhsb3hTeW8=[11] 報告
このスレ、板違いの指摘があるかもしれませんが、医療も関わっている問題なので、ここの板に投稿しました。
認識を改めましたが、大昔のお話ではないということなのですね。
3. 蒲田の富士山[2417] ipeTY4LMlXiObY5S 2024年6月30日 16:57:27 : dAhkumcB9M : aE9id2pvZnhQZW8=[2] 報告
<■73行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
妻は泣き続けた「赤ちゃん」「捨てた」 旧優生保護法訴訟 92歳男性が受けた過酷な差別、手話で訴え(東京新聞)
2024年5月30日 06時00分

https://www.tokyo-np.co.jp/article/330358

 「裁判官、私の声が届いているでしょうか」。旧優生保護法下、妻が不妊手術を強いられた小林宝二(たかじ)さん(92)=兵庫県=は29日、最高裁大法廷で手話で語りかけた。2年前に死去した妻喜美子さんと共に聴覚障害者。長く過酷な差別と、子を産む権利を奪われた苦しみを訴えた。(太田理英子)

―――――――――――――――
 <旧優生保護法(1948〜96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、全国の障害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審弁論が29日、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)で開かれた。原告側は「被害者みんなの人生を救う判決を書いてください」などと訴えた。国側は請求棄却を求め、結審した>
―――――――――――――――

◆手話での訴え、手話通訳者が声に
 車いすで出廷し、15人の裁判官と向き合った。「子どもを捨てられ、子どもが生まれない手術もされ、差別に苦しんでも辛抱するしかなかった人生を、どうか理解してください」。手話での訴えを、手話通訳者が声にする。
 時折、隣の代理人弁護士が紙芝居のようにめくる16枚のイラストに目を向けた。子どもの頃に手話を禁止され、口の動きを読むことを強いられて育った。文章を読むのが苦手になり、弁護団や支援者が過去の出来事の場面を絵に描き、メモ代わりにした。
 学校や職場で、障害を理由にいじめや暴力を受け続けた。1960年に喜美子さんと出会い、結婚。まもなく妊娠が分かり、2人で跳び上がって喜んだ。

◆泣き続ける妻、下腹部には大きな傷
 翌日、帰宅すると喜美子さんの姿がない。数日後に戻ると泣き続けた。「赤ちゃん」「捨てた」。理由は「分からない」。下腹部に大きな傷があった。
 2人の母親が相談して手術を決め、説明もなく受けさせたと判明した。詳細が分からず、2人は中絶手術だと考えた。子どもができず、つらく、寂しかった。
 不妊手術も受けていたと分かったのは、2018年。全日本ろうあ連盟の調査を通じ、旧法の存在と、多くの障害者が手術を強制されたと知った。「こんな差別を絶対に許さない」。国に損害賠償を求め、同年に夫婦で提訴した。

◆「どうしても自分で言葉を届けたい」
 22年、喜美子さんは病気のため89歳で亡くなった。翌23年の大阪高裁判決は、不法行為から20年で損害賠償請求権が消える「除斥期間」の適用を認めず、国に賠償を命じた。
 全国12地裁・地裁支部で起こされた同種訴訟で徐々に、被害者が声を上げることの困難を踏まえ、除斥期間を適用しない判断が増えた。最高裁が判断するのは今回が初めて。小林さんは病気で入退院を繰り返しながら「どうしても自分で言葉を届けたい」と大法廷に向かった。
 弁論を終え「喜美子が天国で見守ってくれていた」と胸をなで下ろした。「私が生きているうちに、この問題をすべて解決してほしい。差別がない社会に一歩でも近づくよう、最後の最後まで頑張りたい」

 ◇

◆最高裁法廷、障害のある傍聴者らに配慮
  旧優生保護法下での強制不妊手術を巡る上告審弁論で、29日の最高裁の法廷に手話通訳者が配置され、通常は2人分の車いす利用者の傍聴席が12人分に増やされた。裁判長を務める戸倉三郎長官が発言のたび「裁判長から発言します」と説明したり、原告や被告に「ゆっくり大きな声で発言」するよう求めたり、障害のある原告や傍聴人への配慮が見られた。(中山岳)
 傍聴人に配られた、裁判の争点などをまとめた資料には、ふりがなと点字があった。目の不自由な滝修さん(65)=東京都江戸川区=は「点字の資料は分かりやすかった。審理でも裁判官や弁護士が名乗った上で発言し、内容をよく理解できた」と話す。
 車いす利用者の能松七海さん(22)=東京都小平市=は「障害の特性に応じて、情報を得られるよう配慮されていた」と評価。ただ、裁判所内の移動に不便を感じたといい「段差にはスロープが設けられていたが、傾斜が急で狭かった」と語った。

◆手話通訳者と要約筆記者は原告側が手配
 法廷内の手話通訳者と要約筆記者が、原告側の手配だったことには批判もあった。傍聴した「脳性まひ者の生活と健康を考える会」代表で、脳性まひで車いすを使う古井正代さん(71)=大阪市西成区=は「法廷で必要な手話通訳者を裁判所が用意するのは当たり前。当たり前のことができていない」と憤る。
 最高裁によると、午前の審理には一般傍聴用144席を求めて335人が、午後は134席に317人が集まった。車いす利用者は、午前は希望する12人全員が傍聴できた。午後は14人が希望し、抽選で外れた2人が傍聴できなかった。

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4. わて阿呆やしそちかて[73] gu2CxIiilfCC4oK1gruCv4KpgsQ 2024年7月05日 11:00:23 : 6KrQbCODIA : NTI0LkZEY0VraHc=[1] 報告
 
>手術を受けたのは1968年3月。12歳だった。

かわいそうに。信じられんわい!
太陽を見るより瞭らかな憲法違反を堂々とやってやがる。

  「旧優生保護法」… 1948年に制定、1996年まで施行。

憲法13条で「意思に反して身体への侵襲を受けない自由」が保障されているのに、
断種(精管や卵管の除去)や子宮摘出、卵巣に放射線照射を平然と行ってきた。

精神科のロボトミー手術だって、少なくとも1975年くらいまでは実施されたはずだ。

医者が平気でこんなんなら、日本の医療現場では、薬害エイズの類の事件なんて
早晩起こり得ることだった。
遵法精神の欠如は、人間社会への侮蔑、生命への尊厳の欠如から起こるんだよ。
だから日本では臓器移植が進まないんだよ。医者・医療がやってきたことへの不信がネックだ。

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