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コロナ水際対策“終了前倒し”でウイルス流入の恐れ 感染対策継続を呼びかける政府に説得力なし
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/322288
2023/04/28 日刊ゲンダイ
何のために前倒し?(会見する加藤勝信厚労相=27日)/(C)共同通信社
29日から始まるゴールデンウイークに合わせて、政府は海外からの全入国者に対する水際対策を28日いっぱいで終了。当初は新型コロナウイルスの「5類移行」に合わせて来月8日に水際対策を終える予定だったが、前倒しした。
27日の全国の新規感染者数は1週間平均で1万147人。前週同曜日から約1300人増えた。ジワジワと感染者が増える中、このタイミングで水際対策の解除を前倒しするのはなぜか。
「大手旅行会社『JTB』の試算によれば、今月25日から来月5日までの海外旅行者は約20万人。昨年の4倍に上るといいます。ゴールデンウイークが明ける(5月7日)直前に帰国ラッシュが予想されるので、入国時の混雑緩和を避けるために、前倒ししたとみられます」(旅行業界関係者)
水際対策は現在、海外からの入国者に搭乗前72時間以内の陰性もしくはワクチン3回目接種済みの証明書の提示を求めている。こうした手続きを不要にすれば確かに入国時の混雑緩和につながるだろうが、まるで“海外バカンス組”の優遇策。ただでさえゴールデンウイーク明けの感染拡大が危惧されているのに、感染拡大への懸念は二の次だ。
厚労省アドバイザリーボードは今月19日、「今後、第9波が起きる可能性が高い」などと指摘。長期休みに人が移動することによって、休み明けに都内の流行が、ピークに達するとの予測もある。
政府は「ウイルスが消失するわけではなく、その特徴がただちに変わるわけでもない」(加藤厚労相)として、引き続き感染対策を呼びかける一方、水際対策の終了を前倒しするとは、まったくもって説得力に欠ける。
「5類移行」と同時でいい
それでいて国民には「感染対策」呼びかけ…(27日、東京・渋谷)/(C)共同通信社
昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)がこう言う。
「水際対策の重要性について、政府は過去の感染拡大から嫌というほど学んでいるはずです。体力も元気もある人が海外に出かけるでしょうから、解除を前倒ししたからといって、変異ウイルスが流入するリスクが大きいとは思いません。しかし、当然ながら海外からウイルスが持ち込まれるリスクは高くなる。海外ではノーマスクが当たり前でコロナ前の生活が戻っているとしても、高齢者が多い日本では同じようにはいきません。感染対策の観点から、せめて5類に移行する来月8日まで待っても良かったと思います」
休み明けの感染拡大は何としても避けたい。
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