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ようやっと日銀が金利引き上げ
日銀はやっとリーマンショック前夜の0、5%に金利を引き上げるそうだ。
植田総裁の言い方を聞いていると、既に政策金利を正常な状態まで引き上げる事を命題にしている節がある。このこと事態は決して悪いことではない。
しかし金利を引き上げた理由を聞くと、ぶっ飛ぶような回答である。これから消費者物価が2%の安定状況になるとか、四月の賃金引き上げが大規模に行われるであろうという理由である。
安定的に消費者物価が2%になるには、このままの為替水準を維持する必要が有りさらなる円安を誘導しなければならないが、意図的にそんなことをされてはたまらない。
日銀総裁やそれを取り巻く日銀委員らは、現在の消費者物価2%の上昇理由を、未だに消費需要が価格を上昇させている(ディマンドプル)と思っているようだ。
実際は、円安による輸入財の高騰(コストプッシュ)による物価高であり、それに需要(消費)がついていけない状態であるから、深刻な問題(生活が成り立たない)になっているのだ。
それを企業の賃金引き上げ要請だけで乗り切れるだろうか。乗り切れる分けがない。
デフレ下の賃金引き上げの要請は、生産性を下げるだけであり、企業の付加価値をさらに低下させる。そのため景気を上昇させるものでは全くないからである。
日銀の総裁やその首脳がこのような笑かすような経済論をもっているようでは、日本経済の浮上は考えられないだろう。
恐らく2024年度のGDPはマイナス成長である。昨年の賃金引き上げなど何の効果もない、どころか賃上げが企業の廃業倒産を増やしGDPを引き下げている一つの要因だろう。
しかしながら、どのような理由があろうとも、今回の金利の引き上げは、預金金利が増え、消費者の担保力が上がるため、消費を増やす方に働く。そして企業の投資抑制効果があるため、生産量を抑える効果もある。そのためデフレ下では当たり前の有益な経済政策なのだ。
これまでバブル崩壊後低金利を続けたが、低金利は、消費を減らし、生産量を増やす効果がある。これはデフレ下では、より一層デフレを促進するものである。
(デフレ下では、収穫逓減の法則が働いているから。)
そのため日銀の首脳や、政治家評論家などが何を言おうとも金利をどんどん引き上げていかねばならない。
しかしながらこの4月に賃上げ要請が大規模に行われると、金利引き上げによるデフレ脱却効果と、賃上げによるデフレ促進効果がぶつかり合い、その結果大きな失望が生まれるであろう。
今現在、日本政府のやる政策は、金利を引き上げ易いような体制作ることである。
日本は、ローンの返済や借金に苦しむ人達がたくさんいる。彼らはそのローンや借金返済のため、消費を極限まで抑える行動を取る。それが余計に市場の消費不足を生んでいる。
そのため金利の引き上げを持続的に成功させるためには、彼らを助ける配慮なり、救済策を取らなければならない。
一つの方法は国なり市などが、10年以上ローンを支払い続けている返済者の土地家屋を3分の一か2分の一購入し、共に返済するような方法である。
景気がよくなり所得が増えればまた買い取ってもらえばよいのだ。
このまま経済の縮小が続けば、マイホームを夢見た多くの人達が、破産することになる。マイホームは投資になるため金利の引き上げによる恩恵はない。
デフレ下では、金利を引き上げ消費を増やす政策が重要であるが、そのためにローン返済に苦しむ人達の救済策も同時に重要である。それにより消費が増えるからである。
一言主
https://hitokotomangen.seesaa.net/
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