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(回答先: リニア調査ボーリングがたった10メートルで終了…「反リニア」川勝前知事の「呪い」との噂も(隠ぺいしてきた問題が露出した?… 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2024 年 12 月 24 日 20:48:02)
どんなに国家に有益なトンネル工事でも、地元の水利用者に支障をきたすなら文句は言うべきだ。一体地デジなど大マスゴミは、何を理由に前静岡県知事の意見が誤りと思わされていたのだろう?
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リニア調査ボーリングがすぐ終了する違和感…川勝前知事が実は「正しかった」かもしれない
https://gendai.media/articles/-/143708?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
小林 一哉
●JR東海は12月6日、突然、リニア山梨工区の高速長尺先進ボーリング(調査ボーリング)を山梨県と静岡県境から静岡側へ10メートル入った地点でいったん終了することを発表した。
JR東海は来年早々から先進坑を掘り進めた上で、あらためて静岡県内の調査ボーリングに着手したい意向だ。
しかし、今回の専門部会で、静岡県は、先進坑が県境まで300メートル以内に達する前に、リスク管理などで県の合意を得ることをJR東海に求めた。
それはなぜか。静岡県はそもそも、山梨県内で行われる先進坑トンネルの掘削を問題にしていたからである。
ほぼ2年前の2022年10月13日、静岡県はリニア工事に関する新たな協議を求めるとした文書をJR東海に送りつけた。
山梨県内の先進坑トンネル掘削で、距離的に離れていても、高圧の力が掛かり、静岡県内にある地下水を引っ張る懸念がある。静岡県内の湧水への影響を回避しなければならない、ひいては、「静岡県境へ向けた山梨県内の工事をどの場所で止めるのか」を決定する必要があるとしていた。
*12月17日の静岡県専門部会(筆者撮影)https://gendai-m.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/670m/img_43cef6e76b32b75c9085a867e521f19a3122997.jpg
この問題を地質構造・水資源専門部会にかけて、科学的・工学的な議論を進めるため、山梨工区の工事をどの時点で止めるのがよいのか、JR東海に具体的な案を出すように求めていた。
この文書を受け取ったJR東海は理論上、トンネル掘削することで高圧の力が掛かり、トンネルに向けて地下水を引っ張ることはありうるから、静岡県の要請を頭から否定できなかった。
ただ断層帯がない限り、湧水量は極めて微量であり、さらに締め固まった地質では引っ張り現象が起こらない可能性のほうが高いと考えた。
県境に向けて約300メートルを越えれば、山梨県内の断層帯にぶつかる。だから、湧水の可能性は確かにある。
実際には、調査ボーリングをやってみなければ、湧水があるのかどうかもわからなかった。
●川勝前知事は間違っていなかった
今回、山梨県内の調査ボーリングをやってみたが、12月5日に突然、終了してしまった。
大量の湧水は確認できなかったとしているが、調査ボーリングができなくなるもろい断層が3カ所あることがわかった。
これらの断層が先進坑掘削にどのような影響を及ぼすのか全くわからないのだ。
もともとこの問題を提起したのは、静岡県のリニア問題責任者を務めた難波喬司・静岡市長(当時、副知事)である。
先進坑掘削を問題にしていたから、難波市長は再三にわたって「調査ボーリングは進めるべきだ」と発言した。
つまり、調査ボーリングでは静岡県の湧水が山梨県へ引っ張られるという事象が起きないと推定していたのである。
その理由として、調査ボーリングの断面直径は12センチから35センチと非常に小さいからだった。それに対して、先進坑のトンネル幅は約7メートルとケタが全く違う、としていた。
難波市長は「調査ボーリングによる湧水は、先進坑掘削に比較して、たった1・8%程度しかない」と推定していた。
この比較通りであれば、先進坑掘削で出る湧水は大量となる可能性があるから、「先進坑掘削をどこで止めるか考えるべき」となってしまうのだ。
本坑であるリニアトンネルの幅は約14メートルであり、本坑掘削では先進坑とは比べられないほどの膨大な湧水量の可能性を否定できないことになる。
だから、静岡県はあらためて県境300メートル手前でリスク管理についてJR東海の説明を求めることになった。何があってもおかしくないのだ。
10月5日の視察時点で、鈴木知事はJR東海のリニアトンネル工事が山梨県内で計画通りに順調に進んでいることを確認している。
そこで、鈴木知事は「JR東海のリスク管理に問題ない」と評価した上で、「いまのところ、県民に安心してもらえる状況である」などと明言している。
ところが、12月5日に突然、静岡県内の10メートル地点で調査ボーリングを終了してしまったことで、果たして、「JR東海のリスク管理に問題ない」か、どうか疑わしくなってしまった。
知事時代、川勝氏は「静岡県の水」の主張はしないが、「山梨県内の調査ボーリングをやめろ」と繰り返した。
その理由として、川勝氏は「本県の水資源を守るためには、大量湧水の発生を想定し、事前に対応を決めておく、どういう対応をされるのかがわからないので、それを教えてくださいと言っている。
*JR東海のリスク管理に懸念を主張した川勝前知事(筆者撮影)https://gendai-m.ismcdn.jp/mwimgs/c/c/-/img_cc3d4338db1fe7102c1c5d19ec8f319a38100.jpg
工事をするなと言っているわけではない。どういう対応されるのか、そのリスク管理について尋ねているが、答えが出てきていないのが現状だ。
このリスク管理が大変重要であると認識して、JR東海に要請している」などと現在の専門部会が求める主張を繰り返していた。
12月5日の突然の調査ボーリング終了で、川勝氏の懸念があながち間違っていなかったことがわかった。
何よりも、川勝氏が退場したあと、岐阜県瑞浪市や東京都町田市などのリニア工事で、川勝氏の懸念が実際に起きてしまっているからである。
JR東海がリスク管理を怠っていた証拠でもある。
鈴木知事は6月19日、先進坑、本坑のトンネル掘削工事で、「『静岡県の水』という所有権を主張せず、『静岡県の水』の返還を求めないこと」に合意している。
川勝氏や難波市長の懸念を踏まえるならば、鈴木知事は先進坑が県境まで300メートル以内に達する前に、専門部会委員らと再度、現地視察をした上で確認すべきかもしれない。
そこで、再び、「県民に安心してもらえる」宣言を行ったほうがいいのだろう。
今回の静岡県境から静岡側へ10メートル地点で調査ボーリング終了したことが川勝氏の「呪い」との声が出たのは、山梨工区のリニア工事では川勝氏の影響がいまだに大きく残っているからなのだろう。
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