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@BRICS新通貨登場でどうなるか/田中宇〜A(関連)副島…
http://www.asyura2.com/23/hasan136/msg/195.html
投稿者 仁王像 日時 2023 年 7 月 13 日 06:12:43: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

@BRICS新通貨登場でどうなるか/田中宇
 https://tanakanews.com/

 【2023年7月2日】
 米国側がBRICSが創設する共通通貨を攻撃し、米中の金融分野での「果たし合い」へと発展していく。
 米国の金融覇権の源泉は、ドルの基軸性と、無限にバブル膨張できる債券金融システムの資金力だ。これらの金融力が残っている限り、米国は弱体化しても中国など非米側を金融攻撃して脅威を与え続ける。
 非米側を主導する中国は、米金融システムを完全に破壊しておく必要がある。

 (関連)
A「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新世界通貨が、8月22日に登場する」を載せる。/副島隆彦
投稿者:副島隆彦
投稿日:2023-07-11 13:27:32
http://snsi.jp/bbs/page/1/

副島隆彦です。今日は、2023年7月11日(火)です。

この8月22日から、世界が変わる。
 この日をもって、米ドル(同じく米国債 ) の世界的な通用力が落ちだす。すなわち「ドルの暴落」 The Dollar  Falls 「ザ・ダラー・フォールズ」 の事態が急激に始まる。以下に載せる記事は、極めて重要である。

(転載貼り付け始め)

〇 「BRICSによる 金(ゴールド)を裏打ちとする 新通貨が、8月に登場する」
デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日  筆者 ジム・リカーズ

ジム・リカーズ

〇  (原文) BRICS Gold-Backed Currency Coming in August
Tuesday,  6/13/2023   Daily Reckoning   by James G. Rickards
http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

(転載貼り付け終わり)

という記事である。この記事の日本語訳を、後ろに全文載せる。英文の原文も載せる。今日、私が、以下に載せる長文の記事 は、のちのち時代を先駆した金融評論文として、世界史で高く評価されるだろう。

BRICS(ブリックス)の新興5大国が、現在の米ドルによる世界一極支配を、この
新しい世界通貨の作成、誕生、導入によって、突き崩してゆくだろう。

この「金(きん)を保証(プレッジ)とするBRICS新通貨(ニュー・カレンシー new currency ) という世界通貨(ニュー・ワールド・カレンシー)」の出現によって、私たちが住む今の世界は、根底から変化する。
まさに、私、副島隆彦が、この17年間(2006年から)ずっと唱えて来た、「ドル覇権(はけん)の崩壊」 “ The Collapse of US Dollar Hegemony “ 「 ザ・コラプス・オブ・ユーエス・ダラー・ヘジェモニー」 である。

  これは、この8月22日から24にまで、南アフリカの都市ダーバンで開かれる、BRICSの首脳会議の、今年の年次総会で決定され発表される。だから、この会議の開会の日で、ある、8月22日に、さっさと この「金(きん)で裏打ちされる 新世界通貨」すなわち、「BRICS 通貨(カレンシー)」の出現と開始である。
だから、この8月22日をもって、世界の通貨体制(カレンシー・オーダー)が変わる。

1971年8月15日の、“ニクソン・ドル・ショック” と 呼ばれる、「米ドル紙幣を、外国政府からの要求であっても、金の地金(じがね)に、アメリカ政府は交換しない(出来ない)」という 事態が起きた、今から52年前 の 「修正IMF体制」( 別名、「ドル石油通貨体制」)が、終焉(しゅうえん)を迎える。 米ドルによる世界支配の態勢が、この日をもって終わり始める。

ドルの信用は、この日から、急激に衰退し、下落してゆく。このことは、ほぼ確実な事である。「ドルの暴落」が始まる。アメリカ合衆国国内では、激しいインフレ(ハイパーインフレ)が始まる。

私、副島隆彦は、この予測を、自分の毎年2冊出し続けた金融本で、ずっとこの16年間、書いてきた。だから、もう、これ以上、あれこれ言わない。

米国務長官のトニー・ブリンケンに続いて、米財務長官のジャネット・イエレンが、この7日から9日まで、北京にいた。何を慌てて、この2人が、中国の首脳部に頭を下げて、これほど、中国叩(たた)き、虐(いじ)め、制裁による包囲網、そして、台湾での戦争の嗾(けしか)け をやってきたのに、こんなに卑屈にまでの低姿勢で、中国に行ったのか。

新聞記事どもの書くことは、すべて外(はず)れだ。何も本当のことを書いていない。私、副島隆彦が、はっきり書く。 ブリンケン と イエレンは、「中国よ、もっと、米国債を買ってくれ。世界の秩序の為に、仲良くしようよ」と言いに行ったのではない。

もうそんな余裕もない。真実は、「中国よ、その保有する米国債を、NYの市場で売る、ということをしないでくれ」 と、懇願(こんがん)しに行ったのだ。

アメリカ政府は、この8月22日の、「BRICS新世界通貨」の発表、誕生のことを事前に知っている。だから、大慌てで、その対策を立てているのである。

 以下に載せる 重要な、6月6日付けの、Daily Reckoning デイリー・レコニング誌の、有名な金融アナリストの James G. Rickards  ジム・リカーズによる の文を、私が、初めて読んだのは、6月23日である。 

 日本の金融アナリストで、やがてトップの地位と信用を持つであろう人から、送られてきた。その後、私は自分でも調べて、この記事の信頼性の高さを、多角的に確認した。

 ここでは、コモディティ・バスケット commodity basket 方式も、ずっと研究されたのだが、「まだ間に合わない」ということで、金(きん)だけを、評価して、それを担保、保証、裏打ちとする新通貨の発行に踏み切る、ことが、決定されたようである。と言うことは、金(きん)の世界値段は、今から、もっと、もっと上がる、ということだ。

政治の力(アメリカによる)で、徹底的に押さえつけられている 日本国内の金の価格も、屹度(きっと)跳ね上がる。 今の数倍の値段になる。これ以外には、私は考えようがない。

 以下のとおり、 元の 英文の原文を、自動翻訳機に掛けた。が、それでは、とても8割ぐらいしか、読めなかったので、それを私が、手直しするのに手間取った。 最後は、私の弟子の金融の専門家が、やってくれた。さらに、それに、私が、もっと分かり易くするために、手を加えた。
 
(転載貼り付け始め)

●「BRICSによる金(ゴールド)を裏打ちとする新通貨が、8月に登場する」

デイリー・レコニング 誌  2023年6月6日   ジム・リカーズ 筆 
http://dailyreckoning.com/rickards-drops-bombshell/

 今日から約2ヶ月後の、8月22日に、国際金融で、1971年以来もっとも重要な進展が発表される、とジム・リカーズ氏は『デイリー・レコニング』誌に書いた。

 それは、世界的な決済でドルの役割を弱める。最終的には、現在の主要な決済通貨であり、基軸通貨としての地位を持つ、米ドルに、BRICS新通貨が、置き換わる可能性がある、新しい主要な世界通貨の登場である。それは、これから数年のうちに起こるだろう。

 この大変化が起こるプロセスは前例がない(アンプレシデンテッドである)。世界は、ここから起きる、地政学(ジオ・ポリティカル geo-political )的な巨大な衝撃波に対する備えをしていない。

 この金融ショックは、BRICS(ブリックス)と呼ばれるグループによってもたらされる。BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字をとったものだ。

 BRICSによる世界基軸通貨(ワールド・キー・カレンシー)の地位獲得の劇は、世界貿易、海外直接投資、投資家のポートフォリオに、劇的で予期せぬ影響を与えるだろう。

 現在のBRICSシステムの発展で、最も重要なことは、今もBRICS加盟国数が拡大していることだ。拡大した組織は、非公式に BRICS+(プラス) という名称で呼ばれている。

 現在、BRICSに正式に加盟を申請しているのは8カ国だ。その他に17カ国が加盟希望を表明している。正式に加盟申請している国は以下の8カ国、 アルジェリア、アルゼンチン、バーレーン、エジプト、インドネシア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦である。

 それ以外で関心を表明している17カ国は以下の通り。アフガニスタン、バングラデシュ、ベラルーシ、カザフスタン、メキシコ、ニカラグア、ナイジェリア、パキスタン、セネガル、スーダン、シリア、タイ、チュニジア、トルコ、ウルグアイ、ベネズエラ、ジンバブエ。
このリストには、今後のBRICS会議への参加人数を増やす、という以上の意味がある。

 サウジアラビアとロシアは、世界3大エネルギー生産国のうちの2カ国だ(エネルギー・ビッグスリーのもう1カ国は米国だ)。 ロシア、中国、ブラジル、インドの4カ国は、国土面積で、地球の陸地の30%を占め、同じく埋蔵する天然資源を保有する。

 世界の小麦と米の生産量のほぼ50%、世界の金(きん)埋蔵量の15%(公表されている分だけだ)が、BRICSのなかに入る。一方、中国、インド、ブラジル、ロシアは、地球上で最も人口の多い9カ国のうちの4カ国である。合計の人口は32億人(世界人口80億人のうちの)だ。BRICSが、地球の人口の40%を占める。

 中国、インド、ブラジル、ロシア、サウジアラビアのGDPは合計29兆ドルで、名目上の世界GDPの28%を占めている。しかし、購買力平価(こうばいりょくへいか。 purchase-power parity パーチェス・パウワ・パリティ) で、GDPを換算すれば、BRICSのシェアは、世界の54%を超える。
また、ロシアと中国は世界3大核兵器保有国のうちの2ヶ国である(もう1つは米国)。

 人口、国土、エネルギー生産高、GDP、食糧生産高、核兵器など、あらゆる指標から見ても、BRICSは、単なる多国間の討論会ではない。BRICSは、欧米の覇権主義に対する、実質的で確実な見込みの高い選択肢だ。BRICSは共同で行動することで、新たな多極化、あるいは二極化する世界の一極となる。

 この8月22日に発行が発表されるその新通貨は、何もない場所に生み落とされるわけではない。ブリックス新通貨は、すでに資本と流通・通信が洗練されている、現在の新興大国の国際ネットワークに投入される。この新興大国のネットワークが、新ブリックス通貨が成功するチャンスを、さらに大きく高めるだろう。

 BRICS諸国はまた、加盟国を結ぶ光ファイバーの海底通信システムの開発も進めている。これは「BRICSケーブル」という名称で開発されている。 BRICSケーブルを開発し始めた理由のひとつが、米国家安全保障局(NSA)による、既存のケーブルネットワークを経由するメッセージ通信へのスパイ行為を阻止することにある。

 このブリックス新通貨で、ドルを捨てようとする試みの背景には、いったい何があるのか。その答えの主な部分は、米国が経済制裁という手段を使って、ドルを武器化(weaponization、ウエポナイゼイション)している現実にある。

 2007年から2014年にかけて、私は何度も財務省、国防総省、情報機関の米政府高官たちに、「ドル制裁(サンクション sanction )の乱用は、敵対国が制裁の影響を避けるためにドルを放棄することにつながる」と警告してきた。

 制裁を受けた国が米ドルを放棄することは、アメリカによる制裁の効力を弱める。米国に予期せぬコストを課し、最終的には、ドルそのものの信頼を崩壊させることになる。この私の警告はほとんど無視された。 私たちは今、私のこの予測の第1段階と第2段階にすでに到達しており、第3段階に危険なほど近づいている。

 長年にわたり、米国はイランのような国々を罰するために制裁を行ってきた。しかし昨年のウクライナ侵攻後、米国とその同盟国(西側 the West ザ・ウエスト)が、ロシアに課した制裁は、これまでの制裁体制をはるかに超えていた。前例のない大きさだった。

 他の多くの国々は、この事態を見て、ある問題でアメリカの逆鱗(げきりん)に触れれば、次は自分たちの番だ、という結論に達した。そしてその恐怖は、ドル体制から完全に脱却しようとする動きを大きく加速させた。

 この願望は、ロシアなど現在のターゲット国に限ったことではない。中国、イラン、トルコ、サウジアラビア、アルゼンチンなど、潜在的なアメリカによる経済制裁のターゲット国にも共有されている。

 BRICS+は、世界の決済、ひいては世界の外貨準備を脱ドル化( de-Dollarization ディー・ダラーライゼイション)させる、現実的な取り組みを実行しているのである。

 私は、何年も前から、多くの人が考えているよりも長い間、ドルは世界の主要基軸通貨であり続けると主張してきた。

 だが、私は(大きく考えを変えて)この記事では、「 BRICS+(プラス)の新通貨が、世界の新しい主要基軸通貨になって、ドルの終焉を大きく加速させる可能性がある」と書いている。その理由を紹介する。

 私が以前まで考えていたよりも、なぜ、脱ドル化がこれほど早く実現できるのか。国際貿易で、モノやサービスの決済通貨(セツルメント・カレンシー)としてのドルから脱却したい、という世界的な(多くの国の)願望は、決して、今に始まったことではない。

 今日では、このドル回避の動きは、新たな機軸を必要とする議論ではなく、短期間で出現しつつある、現実そのものである。

 ドバイと中国は最近、ドバイからの石油輸出の支払いに中国人民元(レンミンビ)を受け入れる、という取り決めを結んだ。ドバイは、その人民元を使って、中国から半導体や製造品を購入することができる。

 サウジアラビアと中国は、石油と人民元の交換について同様の協議をしている。まだ決定的な結論には至っていない。サウジアラビアは、長年にわたってアメリカと石油・ドル協定を結んでいる。そのため、こうした話し合いは複雑になっている。しかしながら、この方向に向けての進展が大いに期待されている。

 中国とブラジルは最近、貿易において各国が相手国の通貨を受け入れるという、広範な2国間通貨協定に合意した。一方、中国とロシアの間には、2つの超(ちょう)大国が、共同で米国に立ち向かうという、戦略的関係を広げている。

 両国間の貿易では、ロシアは、中国の製造品やその他の輸出品に対してルーブルで支払うことができる。いっぽう中国は、ロシアからのエネルギー、戦略金属、兵器システムに対して、人民元で支払っている。

 しかし、こうした取り決めもすべて、8月22?24日に、南アフリカのダーバンで開催されるブリックス(BRICS)首脳会議で発表される、BRICS+(プラス)の新通貨に引き継がれ、取って代わられることになるだろう。

 このブリックス+(プラス)の新通貨は、加盟国間の貿易で、実際に取り引きされる商品(コモディティ)のバスケットにペグ(連動)される。最初の議論では、BRICS+(プラス)新通貨のためのコモディティ・バスケットには、石油、小麦、銅、そのほかに、世界的に一定の量が取引されている必需品が、含まれた。

 おそらく、BRICS+(プラス)の新通貨は、日常的な取引に使用する紙幣のような形では、利用できないだろう。新しいBRICS+(プラス)の金融組織が管理する、許可制の、台帳(レジャー、ledger 勘定元帳) 上のデジタル通貨となる。

 暗号化された情報伝達網によって、参加する当事者(国)が支払い、支払われるべき取引が記録される。しかし、これは暗号通貨(クリプト・カレンシー)ではない。非(ひ)中央集権的(すなわち分散型)ではなく、ブロック・チェーン上で管理されるのでもなく、承認の無いすべての参加者に開示されている訳でもない。

 BRICS新通貨の作業グループから(私にもたらされる)最新情報では、この商品(コモディティ)バスケットの価値の評価方法について、1944年の、ブレトンウッズ会議で、ジョン・メイナード・ケインズ卿(きょう)が、遭遇したのと同じ問題に遭遇しているという。

 ケインズ卿は、当初、バンコール( bank-all )と呼ばれる世界通貨のために、商品バスケット方式を提案した。しかし、バスケットに含まれる国際的な商品(コモディティ)も、完全に代替可能(同価値とする)ではない。例えば、原油には、粘度(ねんど)や硫黄分などの属性によって70以上の細かい等級分けがある。

 最終的にケインズ卿 は、商品(コモディティ)バスケットは必要なく、利便性と統一性の理由から、単一商品である金(ゴールド)(だけに依る)の方が、通貨を固定する目的に適していると考えた。

 統一的な価値を評価・維持する基準として、コモディティ(商品)バスケットは非現実的であることから、今回のBRICS+の新通貨は、金(ゴールド)の重さだけに連動することになりそうだ。

 これは、BRICSのメンバーであるロシアと中国の強みを生かす。ロシアと中国は、世界の2大金(きん)産出国であり、金準備高の上位100ヶ国の中で、それぞれ6位と7位にランクされている。

 こうした動きや関連する動きは、しばしば「基軸通貨としてのドルの終焉 」
The end of the dollar as a reserve currency. 「ジ・エンド・オフ・ザ・ダラー・アズ・ア・リザーブ・カレンシー」 と 喧伝(けんでん)される。このようなコメントには、国際通貨や為替のシステムが、実際にどのように機能しているのかについて、その理解不足が表れている。

 このような分析のほとんどに見られる重要な間違いは、決済通貨(payment currency)と基軸通貨(reserve currency)のそれぞれの役割を、区別していないことである。決済通貨は財とサービスの取引に使われる。各国は好きな決済通貨(リーガル・テンダー legal tender )で取引することができ、米ドルである必要はない。

 いわゆる「基軸通貨」は違う。基軸通貨は、国家にとっては、貿易黒字によって獲得した余剰利益の「貯蓄口座」なのである。この残高は、通貨ではなく証券(国債)の形で保有される。

 金融アナリストたちが、「 米ドルが主要な準備通貨である」 と言うとき、彼らが実際に意味するのは、「各国がその通貨建ての証券(債券、bond ボンド)を保有している」ということだ。世界の外貨準備(フォーリン・リザーブ)の60%は、ドル建ての米国債(べいこくさい)である。外貨準備とは、実際には米ドル通貨ではなく、(ドル建て)証券(債券)なのだ。

 その結果、大規模に発達した国債取引市場 がなければ、基軸通貨にはなれない。規模、多様な満期、流動性、決済、デリバティブ、その他の必要な機能において、米国債の市場に匹敵する国は、今のところ世界中どこにもない。

 つまり、他の国の通貨を「基軸通貨」としようとするとき、本当の障害は、その通貨を投じるだけの規模がある、各国政府が発行する国債(ナショナル・ボンド)の取引市場が存在しないことなのだ。

 そのため、準備資産として、その国の通貨を、国債に置き換えることは、望んでも難しいのである。この点では、世界のどこの国も、まだアメリカの足元におよばない。

 しかし、ここからが面白い。この点にこそ、米ドルが、主要な準備通貨(リザーブ・カレンシー)としての地位を、考えられていたよりも、ずっと早く失う、その理由がある。

 BRICS+(プラス)の新通貨は、NY(ニューヨーク)の米国債市場を飛び越えて、世界の舞台で、国債に対抗できるほど深くて、流動性のある新しい債券市場(ボンド・マーケット)を、ほとんど何もないところから作り出す機会を提供するからである。

 重要なのは、一度に20ヶ国以上で、個人投資家たちに自国通貨で、BRICS+(プラス)の新規国債を買ってもらえることだ。

 BRICS+(プラス)債 は、銀行や郵便局などのリーテイル(小売りの)金融機関を通じて販売される。このブリックス債 は、BRICS+通貨建てである。しかし、個々の投資家は、自国の通貨建てでこの債券を購入できる。それを通貨市場の為替レートで換算できる。

 BRICS+の新通貨は、金(ゴールド)に裏付けられているため、ブラジルやアルゼンチンのようなインフレや債務不履行(さいむふりこう。default デフォールト)に陥りやすい国の通貨に比べ、魅力的な価値の貯蔵手段となる。

 とくに、中国人は、これまで海外市場への投資をほとんど禁止されており、中国国内の不動産や株式に過剰投資してきた。だから、このような新しい投資先に魅力を感じるだろう。

 この新らしい市場が、魅力的な運用先として機関投資家に受け入れられるには、時間がかかるだろう。しかし、BRICS+(プラス)の新通貨建ての投資対象に、インド、中国、ブラジル、ロシアなどの、すさまじい規模の個人投資家の資金が投資される。だから、BRICS加盟国の間での、貿易で積み上がる貿易黒字の余剰資金を、吸収することができる。

 つまり、即席の「基軸通貨」を作る方法は、自国民を買い手として、即席の「債券市場」を作ることだ。

 アメリカは、1917年に、同じようなことをした。1790年から1917年まで、アメリカの債券市場(ボンド・マーケット)は、専門家たちだけのものだった。小売(こうり。retail リーテイル)の金融 市場は存在しなかった。
それが変わったのは、第一次世界大戦中にウドロウ・ウィルソンが、戦費調達のために自由国債(Liberty Bonds、リバティ債。戦時公債 )を発行したときだ。

 アメリカのすべての主要都市で、債券購入促進集会や、リバティ債のパレードが行われた。リバティ・ボンドを買うことが、愛国者の義務になったのだ。
この努力は功を奏し、金融市場 を一変させた。アメリカ国民が、個人投資家として、株式や債券、証券を購入するようになった。

 BRICS+(プラス)が、リバティ債のような愛国心を盛り上げるモデルを採用すれば、(欧米)先進国の金融市場の支援がなくても、BRICS+(プラス)の新通貨建ての世界準備資産 を作ることができるだろう。

 金(ゴールド)で裏打ちされたブリックス新通貨の導入、その「決済通貨」としての急速な利用、さらに、「準備資産=基軸通貨」としての段階的な使用という、この一連の流れは、これまでの数年間の開発期間を経て、来たる2023年8月22日から始まるのである。

 BRICS+(プラス)の直接の加盟国を除いて、世界は、この見通しをこれまでほとんど無視してきた。その結果が、これから数週間のうちにおとずれる。それが国際通貨システムの大変動なのである。

 筆者のジェームズ・リカーズについて。 弁護士、エコノミスト、投資銀行家、金融作家。ジェームズ・G・リッカーズは、現在、アメリカとイギリスの投資家向けに発行されている、「アゴラ・ファイナンシャル」 の主要ニューズレター「ストラテジック・インテリジェンス」の編集者である。ニューヨーク・タイムズ紙でベストセラーに入った “ Currency Wars(通貨戦争、つうかせんそう)」(2011年刊)、 「The Death of Money(ドル消滅 ザ・デス・オブ・マネー)」(2014年刊)、 The Road to Ruin(ザ・ロウド・トゥ・ルイ―ン)」(2016年刊 ) を、ペンギン・ランダムハウスから出版。  

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コメント
1. 2023年7月13日 06:43:05 : t5FMtliF02 : S0JvQk1rYW5kUUE=[2] 報告
さて、タコが餓死する前に、自分の足を食わないということが果たして有り得るだろうか?
2. 2023年7月13日 13:54:23 : z6jFUmdmMU : UkFvczRrZGI2cFE=[2] 報告

Daily Reckoning 誌の James G. Rickards 寄稿文、情報が多々で、ジックリ分析予定じゃが、相当な内容だ。1971/8/15から世界は変わったが、同様に、2023/8/22から世界は変わりそうだ。我が日本はどうなるか、大変なことになりそうだ。米国債をゲップ出るくれえ抱え込んで、米国ケツ舐めでいりゃあ安泰と、御無理ごもっともできたが、変わりそうだ。最も不要になるんが、NATOに出掛けて行ったり、ウク軍にホイホイ武器弾薬車両を供給の岸田のような、ノーテンキ阿呆の政治屋だ。廃棄物化は早いが、代わる新時代のリーダーが出るか。


そうだ。急激変化の時代に

3. ぢっとみる[3246] gsCCwYLGgt2C6Q 2023年7月13日 14:46:34 : zykjpVyrS6 : QW1kVkRCMTNmdkU=[1052] 報告
くれぐれも注意、警戒を怠るな!

アメリカさまを筆頭に、
ユーロさま、エゲレスさま、ラエルさまどもが、
なり振り構わず反撃してくるゾ!

敗けるなよ!ゼッタイ!

4. 2023年7月13日 15:59:35 : 6HvBBCqQ6c : T1hKWlZZbDNZd0E=[48] 報告
アメリカが核使ってガラガラポンする。
5. 2023年7月13日 20:17:28 : M92eGW8atk : Q1pHb3QzaEpxTjY=[1] 報告
使えるエネルギーが年々減っていくSDGsの世界において基軸通貨は存在意義がないように思うし、決済のための自国通貨を他国に持ってもらうことは巨額の対外債務を引き受けることにもなりそうだから今さら中国を含めどの国もしたくないのではないかとか思う。

ドルの終わりと言うより基軸通貨制度の終わり。安価な化石燃料の不足による原油価格の高騰と、その事による需要の喪失から一転して原油価格の低下、その事から更なるエネルギー資源開発計画の見直し及び取り止め、再び原油価格の高騰と階段状に変化して、安価な化石燃料を前提としているグローバルスタンダード、グローバルビジネス、グローバルサプライチェーンの崩壊とそこに関与している仕事の喪失が起こるのではないかとか。

6. 2023年7月14日 01:47:18 : xJbz8F86rg : aVNZN0sucHlsVXM=[470] 報告
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカが良いと思うなら、日本の素晴らしさを再確認するために、多くの国民が貧困で苦しむそれらの国に観光してくれば良い。一部の成金の口車に乗せられたらダメ。
7. 2023年7月14日 10:01:40 : cYL6WLuqbi : OWMwenZRUkZIaDY=[20] 報告
ドルの外貨預金は、早急に解約しないと、、、アメリカに抱きかかえられ海中に、、、となりかねません?

日本が、アメリカ国債たらふく抱き抱えておりますが、どうなるのかね〜岸田君?。

世界の債権国が、世界最大の債務国になるのですか? 

植民地はつらいですな〜 安倍ら清和会の国家泥棒に日本政治乗っ取りを許したからだぞ!

国民も反省しないといけませんが、清和会に投票していないのに悪党は当選する?

アメリカ同様、政治はデープステートに乗っ取られているのですかね?

そうでしょうね? わかるな!統一教会よ、創価学会よ。

アメリカは、正規の国軍が、悪党の処刑、政界大掃除をしております。

日本を守るためには、アメリカ同様こいつら悪党の処刑しかないでしょう。

自衛隊に、処刑さすことはできない? 

ではどうするのだ!安保反対!安保反対の国民運動しかないのでしょうか?

8. 2023年7月14日 11:45:18 : FQYtW7sgEw : N2ZsVHkxcHZuRXM=[491] 報告
>>6
日本でも多くの国民が貧困で苦しんでいるが?
それらの国の貧困は悪だが、日本の貧困は自己責任だとでも言いたいのか?
これだから、上級国民の「劣る君」は劣等者なんだよ
9. 2023年7月14日 12:33:13 : ciW9Wy3MOs : bC9ZaG96dm8yR28=[1] 報告
七月七日より、サンドマン作戦は、既に実行されている。
今月中に130円割れ、十月までに100円を割る事は確定事項。
今の為替は、民間相場ではない、軍事相場である。
10. 2023年7月15日 09:15:14 : P0gvNxM7dw : RTVRTTl4YjVvZGs=[1] 報告
>>4

切り札ってのはチラつかせるから意味がある。
止めに使うならともかく、追い詰められて使えばその時点で負けなんだよ。

核を使われたとしても全てが終わる訳ではない。
だが出来れば痛い目に遭いたくないからお互い我慢している。

一発でも使用されたら、世界中がアメリカに対して何をしても良いという大義名分が出来る。
大人しく経済破綻して自分達だけ泥船から逃げ出す方が得策だと思うけどな。

逃げ出す先が無いのかもしれないが。

11. 2023年7月15日 20:17:13 : FQYtW7sgEw : N2ZsVHkxcHZuRXM=[497] 報告
>>10
ま、そういうこったね
そして、日本という国は最初から「世界中が何をやってもいいという大義名分のある国」なわけだ・・・敵国条項とはそういう意味だよ
なんで、韓国や統一教会があそこまで日本をナメ腐った態度を取れるのか、其れにはちゃんと意味があるのだ・・・概ね、自民党の所為だがね
12. 2023年7月15日 23:37:04 : P0gvNxM7dw : RTVRTTl4YjVvZGs=[2] 報告
>>11

少し違う。最初から日本には何をしても良いのではなくて、日本が戦争に参加する意思を持つという大義名分は要るよ。
何だかんだで憲法9条やら日中平和友好条約等々に守られていたんだよ。

だからアメリカに何を言われようがウクライナも台湾もほっときゃいいの。
今、本当に最悪な状況だよ。

そして専守防衛とはやられたらやり返して良いという事だから必要以上に卑屈になる必要はない。
韓国が何か言っても対等にもの申せばいいんだよ。

防衛予算倍増なんて、思いっきり挑発に乗せられて攻撃の意思を示している様なもの。

13. 2023年7月16日 12:26:49 : FQYtW7sgEw : N2ZsVHkxcHZuRXM=[508] 報告
>>12
うん
だからこそ、平和憲法を変えてはいけないし、各国と平和外交に常に勤めていなくてはならないわけだわ
他国の戦争に相乗りするとかもってのほかだよ
日本が敗戦国で悪の敵国でも他国から大目に見て貰えるのは、自分らの意志で強く平和主義を実践しようとしていることを示し続けているからだからね
身の程知らずの馬鹿が勢いづくと、国が亡びる事になる
卑屈になる必要は無いが、「普通の日本人」とやらは、自分らの立場を理解できているのだろうかね?
まあ、今の日本は、さっさと滅びたところで自業自得なので、身の程を知っておいた方が良いと思うのも半面だがある
猿は反省すらロクに出来ないだろうけど
14. 2023年7月17日 01:25:53 : P0gvNxM7dw : RTVRTTl4YjVvZGs=[3] 報告
>>13

変わらない愚かさに絶望する気持ちは分かるけど、私はさっさと滅びろとかそこまで反社会的な考えはない。

それに貴方が考えているほど日本人は戦争好きではないよ。むしろ戦争嫌い。
どこかで他人事だと思っているだけで、本気で戦争したいという奴はそんなに居ないと思うよ。
漁業関係者とか「何でロシアが魚を売ってくれないんだ?」とか寝ぼけた事を言っているから経済制裁の意味すら分かっていない、或いは無関心なだけ。

最も盤石で意欲的だった安倍政権時ですら憲法改正は強行出来なかった。
ボケてはいても実際に戦争したくないというのは本物。
煽りに乗せられ過激化したら思うつぼ、危険分子として排除されて終わり。
明らかに工作だから。
批判する人間が居なくなる事を望んでいる奴らがいるからこそ、必死に情報や言論を統制しているんだ。

15. 2023年7月24日 23:22:46 : VVmIgyNSEM : UWNQOTQ4RHF5c00=[1] 報告
<△25行くらい>
確かに日本は憲法9条のお陰でこの78年間戦争に巻き込まれることなく平和を享受してきた。

それを馬鹿が権力を握ったから、「憲法改正」して「日本を戦争のできる国に」して「先制攻撃を出来るっ国に」して、「軍事費を5年で43兆円にする」とほざき、予算の余りが出れば軍事費に転用するだの復興税も軍事費にするだのとのたまっているが、いったいどこの国と戦争をする気だ?????????????

中国とか?ロシアとか?その両方を相手に戦うつもりか?こんな小っちゃい日本が。
全く国民はやってられないよ!!!!!!!!
増税増税増税増税って、働いても働いても半分は国が税金にもっていってそれを国民の福祉に使うならまだしも軍事費軍事費軍事費増強だもの、全くばかばかしい。

戦争したら日本なんてすぐさま全滅だよ。

私もよくは知らんが、今は核爆弾どころかEMPとか言う電磁パルスだとアメリカですら3発で、1年で9割がオダブツサンになるとか誰か言ってたけど。

ロシアがウクライナに長い年月をかけているのはロシアのお情けじゃないの?
まぁ、ウクライナはもともとロシア領だったから、ロシア人が多いしね。
それがもしアメリカ対中露となったら、そんな悠長な戦いはしないんじゃないのか?

それこそ世界第三次大戦ともなれば、電磁パルスでもなんでも使うだろうから、もしかしてお互いに使えば人類の最期かも。

核爆弾はもう古いかも。電磁パルスなら、土地の大きい方が生き残る確率は多いと思うね、

土地の広さじゃ、アメリカは、中露にはかなわないよ。
たとえ勝っても生き残る人類は僅かだろうから、原始時代からとは言わないが農耕民族あたりからやり直しかな?
地球人口の9割を削減したいグローバリストにとってはそれが桃源郷かも。

16. 2023年7月25日 12:15:06 : P0gvNxM7dw : RTVRTTl4YjVvZGs=[6] 報告
私の知っている範囲では、EMP兵器って精密機器や電力系統は広範囲に破壊するけど人間や生物を直接殺傷するほどの威力はないと思うけどね。
それだけのエネルギーを作り出すには核でも足らないんじゃないかな。

仮に直接殺傷する技術があったとしても、それに対応した町づくりをするんじゃないかな。
直接爆風や熱線で破壊するわけではないのだから電磁波を遮断すればそこまで怖くないのでは?

要は終末兵器なんて「こんな凄い兵器を作りました」と発表する(抑止力)しか使い道がないのだから、あったら極秘にするのではなくて「EMPを使うぞ!」って言うのではないだろうかって話です。

まあ、それが趣旨ではないのは分かります。
一部の戦闘狂以外は本気で最前線に立つつもりなどない無責任な発言であって、無意識にそれが自分の意見だと錯覚しているだけです。

国に対して我儘言うのが国民の仕事ですから「税金は払いたくない」「戦争もしたくない」で通せばいいんですよ。
皆、心の中ではそう思っているのだから反論すれば必ず矛盾が出ます。

17. 2023年7月26日 01:32:26 : c2kIYGngCo : TURtak5sVkh2ZFE=[25] 報告
金ねえ
グラム1万円になったら記念に買おうと思ってますよ
でもなかなかならないね
で、アッという間に2万とかになったりしてねw
そうなるとド腐れジャップのことだから、急に取引できなくするかもしれんね

どうあれドル崩壊は楽しみw

18. 2023年8月04日 01:55:40 : E7iW1WzG1E : dlpNaWxCWDZITTI=[30] 報告
ドルはすでに実質破綻、崩壊している。

わかってないね〜

英国、米国とも、金利上げて貨幣価値を維持しているが、英米覇権はすでに崩壊しています。ポンド、ドルもすでに終わっているのです。

だから,BRICSデジタル金本位貨幣が発行できるのです。

破綻していないと、リビアのガダフィー大統領のように殺されます。
アメリカでは.自国貨幣を出したケネディ大統領も殺されました。

悪い奴らですね〜金融資本家たちはね。

ようやく、この人たちは、トランプープーチンの政治で消えさせられています。

世界は大掃除され、新たな局面になってきているようです。これに、大いに期待です。

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