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日経平均3万円台回復は“うたかた”と専門家 列島沸く株高に「3つの落とし穴」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/323145
2023/05/18 日刊ゲンダイ
通過点か、それとも天井か(C)共同通信社
株価3万円は通過点か、天井か──。17日の日経平均終値は前日比250円高の3万93円と1年8カ月ぶりに3万円台を回復した。18日の日経平均株価も、前営業日比480円34銭高の3万573円93銭で終了。さらには東証株価指数(TOPIX)はバブル期以来、約33年ぶりの高水準と、列島は株高に沸いているが、額面通りには受け取れない。「セルインメイ」(5月中に売り抜けろ)と言われるが、どうしたらいい?
【逃げ足が早い海外投資家】
株価は3月末から約2000円も上昇。牽引するのは海外勢だ。東証によると海外投資家は5月第1週まで6週連続で日本株を買い越した。
「米中など世界経済の雲行きが怪しい中、日本は比較的、好材料が揃っている。欧米の金融引き締めが終わらない中、海外投資家は金融緩和が継続している日本に目をつけ、株を買い続けている。東証によるPBR(株価純資産倍率)改善指導や、著名投資家のバフェット氏が日本株に強気なのも追い風です。ただ、海外投資家は株価が天井を打ちそうになると、たちまち売りを加速させる。決して安定株主ではありません」(市場関係者)
【企業業績はまちまち】
3万円台に乗せるほど企業業績はいいのか。上場企業の2023年3月期決算をみると、資源高と円安の恩恵を受けた商社など非製造業は好調だが、自動車など製造業は減益。大手メガバンク3行は高収益も、上場地銀73行の純利益は前期比2%減だ。
22年10〜12月期決算のように、「下方修正」はあまり聞こえないが、全体として“絶好調”と言える業績ではない。
「5月中に売り抜けろ」が賢明か?
非製造業は好調でも…(4年ぶり減益を会見するトヨタ自動車の佐藤恒治社長)/(C)共同通信社
【世界的リセッション】
17日に発表された1〜3月期のGDPは、海外経済の低迷により輸出が4.2%ものマイナスだった。日本株は輸出への依存度が高いが、この先、世界経済がさらに悪化する可能性が高まっている。
米国は金融不安が払拭されていない。3月以降、米銀3行が破綻し、金融機関は融資を引き締めている。14、15日には新興メディアや製薬会社など7社が倒産(負債額5000万ドル=約70億円以上)。2日間の倒産件数としてはリーマン・ショック以降、最多だ。米政府のデフォルト危機もくすぶり、リセッション(景気後退)の可能性が日に日に高まっている。
ゼロコロナ解除により、世界中から期待を集めた中国経済もパッとしない。
住宅需要が低迷し、耐久消費財の需要回復に時間がかかっている。16〜24歳の失業率はナント20%超。消費拡大の足かせとなっている。
金融ジャーナリストの森岡英樹氏が言う。
「世界的な金融危機やリセッションが起き、世界同時株安が起こる可能性は否定できません。日本経済が堅調でも、“リスクオフ”の流れができれば、投資は株から金や国債に向かい、日本株も大きく売られることになる。株価3万円は“うたかたの株高”ととらえた方がいいでしょう」
兜町では、夏に向けて日経平均は下落し、2万5000円を割るとの見方もある。
「セルインメイ」が賢明のようだ。
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