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2年以内に全人口の半分が“水不足”に…WHOが警告する「世界水戦争」勃発の可能性 経済ニュース 深読み・先取り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/320639
2023/03/28 日刊ゲンダイ
大切にしたい
水を巡る世界の動きに不穏さを感じます。先週、3月22日は「世界水の日」でした。米CNNは次のように報じています。
<現時点で世界の推定7億8500万人がきれいな水を利用できない環境で暮らし、2年以内に世界の人口の半分が、水不足で不便が生じる「水ストレス」状態に陥る──。世界保健機関(WHO)がそんな統計を発表した>
近い将来、人口の半分が水不足に直面するかもしれないのです。
日本では「飲み水に困る」ことはあまり考えられません。しかし、世界の水不足は深刻化するばかりで、清潔な水を確保できない地域は少なくありません。ここ数年は日本の水源地である山林を中国などの外国資本が次々と買収しているとのニュースも流れています。
水を確保するための紛争が起きる危険性もあるでしょう。日本は島国なので水を巡る紛争は起きにくい環境です。ただ、世界には数カ国を流れる河川もあります。上流と下流の国で、水を巡る争いが実際起きています。
そんなゴタゴタが世界中で起きれば、世界水戦争が現実のものになるかもしれません。
「水の世紀」(村上雅博著、日本経済評論社)は、「1980年代後半に、トルコは昔日のオスマントルコ領土に水を配り、政治的な支配を拡げるための戦略的な交渉手段として、水を使おうと考えました」「2002年にマレーシアは、シンガポールへの水の値段を100倍に上げることを要求」と指摘しています。
“水の安全保障”は中東やアフリカ諸国など各国の利害が複雑に絡み合っています。干ばつや砂漠化の進行による気候変動、病原菌、土壌の有害物質……貴重な水資源の確保にはリスクが伴います。この先、さらなるコスト高は避けられません。
日本の水消費量は世界首位級
日本人は1日に1人当たり、およそ300リットルの水を使っています(国土交通省の統計)。飲料用として使用されるのはわずか2〜3リットル。残りは炊事、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレ、散水など。
飲食店やデパート、ホテル、事業所、公園の噴水、公衆トイレなどで使われる「都市活動用水」を含めると、2006年度の統計では1日1人当たり305リットル(有効水量ベース)です。
そのほか、半導体製造などに必要な工業用水、農業用水を含めると、日本の水の消費量は世界首位級とみられています。
一方で、日本の水処理技術は世界から注目を集めます。地球上の水の97%を占める海水をろ過し、飲用水や生活水として利用できる淡水に変える海水淡水化技術。逆浸透(RO)膜でろ過するRO法におけるRO膜は日本メーカーが世界で50%以上のシェアを誇ります。
RO法による海水淡水化は、慢性的な水不足に苦しむ国々で活躍しています。世界水戦争の回避に日本の技術が一役買うかもしれません。
(IMSアセットマネジメント代表・清水秀和)
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