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(回答先: 中国や韓国の学生は日本人の何倍も勉強していますが、中国や韓国ではまともな製品は一つも作れません。 投稿者 中川隆 日時 2024 年 7 月 11 日 07:25:10)
中国のエリートは優秀か?〜中国の教育と、そのエリートが率いる中国。そして日本は〜
「中国のエリートは優秀」への疑問
日本のマスコミ等で、中国について語られる時「中国のエリートは優秀だから」という論調があります。
最近であれば、「優秀だから日本のバブルの轍は踏まない」と。
私も日本にいてそのような話を聞いていたときは信じていました。
しかし、留学生として中国の大学生と接し、中国の企業との折衝の中で中国人とも接し、日本語教師として学生と接したりするうちに、そんなものは幻想であるということがはっきりとわかりました。
今いる大学はたいしたレベルの大学ではありませんが、留学時にいた大学はいわゆる「エリート大学」で、エリートといわれる学生もつぶさに見てきました。
当時「エリートと言われる割には、精神的に幼い大学生だなぁ」と思ったのが今も印象に残っています。
当時はお互い学生同士だったのであまりいろいろ彼らの教育について聞くのは憚られました。
しかし今は教師という立場でもあり、語学の授業であるが故にいろいろな事へ話題が及ぶこともあり、彼らの教育について随分理解が深まりました。
そして、留学時代に感じた「幼さ」の原因がよくわかりました。
その幼さとともに、留学当時感じていた「エリート」であるはずの彼らへ感じた違和感の原因も分かってきました。
教科書ばかり勉強して、自分の考えが一切無い彼らへの違和感でした。
中国のエリートは優秀ではない
これまでのブログの記事を見ていただいていた方には理解してもらえると思います。
中国のエリートは本当に優秀なのか?
中国の学生は、「自分で考えない」「自分で調べない」「自主性が一切無」く、「応用や創造も無」く、教師から言われたことだけをこなしていく「やらされる勉強」をしているに過ぎないのです。
また、小中高および大学では、スポーツやその他の活動(真剣な)等、勉強以外のことをほとんどする機会が無く、社会のことを一切知らずに育ちます。
小中高大の教育は全国共通のものであり、一流大学だから教育が違うと言うことではありません。
それどころか、受験戦争に勝ち抜いたエリートであればこそ、上記の学生の問題点はより顕著に現れます。
それは、日本でのエリートに対する批判と同じはずです。
にもかかわらず、日本ではエリートが批判され、中国のエリートには称賛するというのは、いったいどういうわけでしょう。
私はこのような中国のエリート達が、決して優秀とは思えません。
エリート以外も勉強しか知らない
また、中国の問題は2流3流の大学生でも小中高はエリート達と同じ教育を受けていることです。
そのために、勉強が出来ないが為に却って勉強以外の能力を持っているという学生もほとんどいないことです。
これは中国の社会を画一的に、無味乾燥な者にしてしまっている一つの原因でもあります。
エリートが率いる中国
中国共産党の支配下にあり、民主的な選挙によって政治家が選ばれない中国においては、支配者たる官僚は基本的にエリートの中のエリートが選ばれます。
中にはそうではない人がいたとしても、中国では小学校から大学まで受けて来る教育は一緒です。
何はともあれ、既に上で述べたようなエリート達が国を率いています。 また、中国においては官僚=共産党員=支配者です。
民主国家のように官僚の上に民主的に選ばれた管理者がいるわけではありません。
それゆえ、国のトップを目指し、官僚たちはその出世争いに汲々としています。
その出世争いに大事なことは、政敵に足を引っ張られないことが肝要です。
少しでも付け入る隙を与えると、競争から引きずり下ろされてしまいます。
ですから、とにかく「失点」をしないために、「保守主義」「前例主義」「事なかれ主義」が貫かれ、行政の中で改革的なことは一切なされません。
下手に何か動いて失敗し、責任問題になればそれは人生の終わりを宣告されるからです。
教育現場においても、政治の社会に入ってからも、こうした何ごとにも「挑戦」をしてこなかった政治家が国や地方政府のリーダーについたらどうなるのでしょうか。
彼らにまともな政権運営ができるはずもないことは、もう理解していただけるでしょう。
そしてこれは、トウ小平氏のように革命の中から自ら道を切り開きリーダーになった人達が政治の世界から去っていったころから、こうした状況は顕著に見られるようになっています。
中国の教育の成果-国も科学技術も前に進めない
「成果得られなかった習氏『夢の旅』」として新しい国家主席である習近平氏の3月のロシアとアフリカ諸国歴訪の評価が書かれています。
その最後の所に「北京駐在のある欧州の外交官は、『国際社会は習近平政権に対し、中国をより開かれた、より民主的な国にしてほしいと期待している。しかし、初外遊を見る限り、民族主義を訴え、欧米と対抗する冷戦時代の古い外交手法が目立った。逆の方向に行っているようだ』と話している」と外国からは評価されています。
創造力のない、自身の考えよりも前例主義で国際情勢を判断してしまう、これが中国のエリートのリーダーなのです。
こうしたエリートの率いる中国が、100年遅れの覇権主義を今さら進んでいるのも納得していただけるでしょう。
昨日書いたように科学技術の分野では「パクる」、政治の世界では「前例主義」、これが中国の創造性を一切育てない教育で育った中国のエリート達の姿なのです。
https://ameblo.jp/xiang-xia/entry-11513039622.html
- 中国の「なんちゃって科学技術」は本当に自前でやっていけるのか 中川隆 2024/7/12 11:12:51
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