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(回答先: 反スターリン・反ソ連、親トロツキー、親ナチス・親ファシズムの在米ユダヤ人が本来のネオコン 投稿者 中川隆 日時 2024 年 1 月 11 日 21:20:45)
ネオコンの歴史的な背景
アメリカ統合参謀本部(JCS)のマーク・ミリー議長はウクライナ軍がロシア軍に勝利できないかもしれないとした上で、ウォロディミル・ゼレンスキー政権はロシアとの交渉を始めるべきだと発言している。4月の段階でロシア政府との交渉を始めようとしたキエフ政権に戦闘の継続を命じたのはイギリスのボリス・ジョンソン首相だった。現在、ジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官など対ロシア戦争を推進してきたグループはミリー議長の意見に反対していると伝えられている。
過去を振り返ると、勿論、軍にも好戦的な勢力が存在していた。JCSが1949年に作成した研究報告にはソ連の70都市へ133発の原爆を落とすという記載があり、水爆実験を成功させた後、1954年に戦略空軍総司令部(SAC)は600から750発の核爆弾をソ連に投下、118都市に住む住民の80%、つまり約60000万人を殺すという計画を立てる。
1957年に作成された「ドロップショット作戦」は実戦を想定していたようだが、それでは300発の核爆弾をソ連の100都市で使い、工業生産能力の85%を破壊することになっていた。沖縄の軍事基地化はこの作戦と無縁でないはずだ。(Oliver Stone & Peter Kuznick, “The Untold History of the United States,” Gallery Books, 2012)
アメリカが必要なICBMを準備でき、しかもソ連が準備できていないタイミングで先制核攻撃をすると考えた好戦派の中には統合参謀本部議長だったライマン・レムニッツァーや空軍参謀長だったカーティス・ルメイが含まれる。レムニッツァーはイギリスの貴族を信奉している人物で、ルメイは第2次世界大戦の終盤、日本に対する空爆を指揮していた。この好戦派は1963年後半に先制攻撃する計画を立てたが、邪魔者がいた。大統領だったジョン・F・ケネディだ。ケネディは1963年11月22日に暗殺された。
しかし、反ロシア/ソ連感情が強く、ファシストを支援してきた勢力は外交を司る国務省を巣窟としてきた。そこで反ファシストで反帝国主義のフランクリン・ルーズベルトは大統領として国際会議に出席する場合、同行させたのは基本的に軍人で、文民は個人的にルーズベルトが信頼していたハリー・ホプキンスだけだったという。(Susan Butler, “Roosevelt And Stalin,” Alfred A. Knopf, 2015)
アメリカの国務省には「リガ・グループ」とも呼ばれる反コミュニスト、反ソ連の一派がロシア革命の直後から存在していた。ラトビアのリガ、ドイツのベルリン、そしてポーランドのワルシャワの領事館へ赴任していた外交官たちがその中心で、メンバーの中には「封じ込め政策」で有名なジョージ・ケナンや駐日大使を務めたJPモルガン人脈のジョセフ・グルーも含まれていた。そのケナンより反ロシア感情が強く、好戦的なグループがネオコンにほかならない。
この一派もケナンやズビグネフ・ブレジンスキーと同じように、イギリスで19世紀に作られた長期戦略に従って動いている。ユーラシア大陸の周辺部を海軍力で支配、内陸部を締め上げていくというもので、最終的にはロシアを制圧し、世界の覇者になろうとしている。その根源にはアングロ・サクソンを最も高貴な人種だと考える優生学思想がある。
優生学の創始者とされているフランシス・ゴールトンは『種の起源』で知られているチャールズ・ダーウィンの従兄弟にあたる。ダーウィンはトーマス・マルサスの『人口論』から影響を受け、「自然淘汰」を主張していた。ダーウィンの仮説とアングロ・サクソン信仰が結びつくと侵略、殺戮、略奪、支配を正当化する「理屈」になる。この「理屈」を信奉していたひとりがセシル・ローズだ。
ローズは南部アフリカの侵略で重要な役割を果たし、そこで産出される金やダイヤモンドなどの資源を略奪して巨万の富を築いた。1877年6月にフリーメーソンへ入会した彼はその直後、『信仰告白』を書いている。
その中で彼はアングロ・サクソンは最も優秀な人種であり、その居住地が広がれば広がるほど人類にとって良いことだと主張した。領土を拡大して大英帝国を繁栄させることは自分たちの義務であり、領土の拡大はアングロ・サクソンが増えることを意味するというのだ。(Cecil Rhodes, “Confession of Faith,” 1877)
このローズを中心に支配グループが形成されるが、その中にはナサニエル・ド・ロスチャイルド、ウィリアム・ステッド、レジナルド・ブレット、アルフレッド・ミルナー、ロバート・ガスコン-セシル、アーチボルド・プリムローズらが含まれる。その後、プリムローズの甥にあたるアーサー・バルフォアもローズのグループへ入ったという。このグループから始まる「ローズ人脈」は現在も機能している。(Gerry Docherty & Jim Macgregor, “Hidden History,” Mainstream Publishing, 2013)
ローズ以降この人脈はアルフレッド・ミルナーを中心に活動し、ミルナーはシンクタンクのRIIA(王立国際問題研究所)を創設した。タイムズ紙も1912年ころからミルナーが管理するようになり、22年にはオーナーになった。(Carroll Quigley, “The Anglo-American Establishment”, Books in Focus, 1981)
RIIAは形式上、1919年5月にパリのホテルで開かれたイギリスとアメリカの専門家が集まった会議で組織されている。イギリスからの出席者はミルナー・グループが大半で、アメリカ側はJPモルガン系の人たち。カーネギー財団もミルナー・グループと関係は緊密だ。
ところで優生学はアメリカの支配層に広まり、イギリス以上に社会へ大きな影響を与えることになる。支援者の中心はカーネギー財団、ロックフェラー財団、そしてマリー・ハリマンで、優生学に基づく法律も作られた。
優生学の信奉者はアングロ・サクソンだけでなく、ドイツ系や北方系の人種が優秀だと主張、劣等な種を「淘汰」するべきだと考える。そうした考えに引き寄せられたひとりがアドルフ・ヒトラーであり、ウクライナのネオ・ナチもその神話を信奉している。アメリカやイギリスの支配層とネオ・ナチが結びつくのは必然だと言えるだろう。現在、こうしたイギリスの長期戦略を推進している中心にはネオコンが存在。ところで、「ユダヤ」に目を奪われていると重要な事実が見えなくなる。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202211220000/
【そうきチャンネル】ネオコンとは何か? - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLXA0FqwrkPzsijfgsQaULrUxf-tNh4hwy
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