<■60行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 冷水を浴びせられたかのよう 西側諸国はウクライナ反転攻勢への期待を見直した 2023年8月10日, 07:41 https://sputniknews.jp/20230810/16761133.html西側の当局者らは最近、ウクライナの反転攻勢の進展や広い領土を管理下に置くウクライナ軍の能力について、さらに「冷静」な評価を下し始めた。 その中には、依然として反攻の成果を期待している者たちもいるが、同時に当局者らは、ウクライナ政府が自分たちの失敗をすべて西側諸国のせいにするのではないかと懸念している。 米CNNが消息筋を引用して報じた。 ある米当局者によると、西側の政治家たちはウクライナの反攻について、今後数週間で進展が期待できるかどうかが分かると予想している。 また消息筋は、軍事紛争のバランスを変えるような成果を収めることは極めて難しいだろうとの見方を示した。 欧州から最近帰国した米国のマイク・クイグリー下院議員は、最新データが西側の政治家たちを「正気」に返していると考えている。 ウクライナ軍にとっての主な問題は、地雷原と塹壕で構成されたロシア軍の防衛線となった。 ウクライナ軍は防衛線への攻撃で多大な損害を被ったため、前進をストップして再編成を始めることになった。 匿名を希望した別の外交筋も、ウクライナの反攻が近いうちに成果を収めることに疑問を呈した。 「反転攻勢が始まってから今までの間にウクライナが(ロシア軍の防衛線を)本格的に突破できなかったとしたら、すでに自分たちの主力を使い果たした今、彼らがこれを成し遂げる可能性はどのくらいあるのだろうか?」 一方、米当局者の中には、ウクライナの反攻がうまくいくことに期待している人たちもいるという。 ウクライナ政府はその失敗の犯人探しをしている 同時に西側の当局者らは、ウクライナ政府が反攻の失敗とウクライナをめぐる西側の軍事同盟の分裂を西側諸国のせいにする可能性を恐れている。 反攻への期待とその結果との間にギャップがあるため、ウクライナ当局者とその西側の同盟国が非難の応酬を繰り広げる可能性がある。 結果、これらによって同盟の内部分裂が起こるかもしれないという。 同盟のメンバーは、ロシアが特別軍事作戦を開始してから事実上変わっていない。 西側のある上級外交官は、この問題はもっぱらウクライナ側が自分たちの失敗を西側諸国のせいにしようとする試みにあると考えている。 元米情報将校は先に、ウクライナの反攻失敗は実際のところ西側にとって朗報だとの考えを示した。 ウクライナの反攻失敗で、主導権がロシアの手に=米専門家 2023年8月10日, 12:48 https://sputniknews.jp/20230810/16761490.html 元米海兵隊情報将校で軍事専門家のスコット・リッター氏はYouTubeチャンネルJudging Freedomの番組で、ウクライナ軍の反転攻勢が失敗し、前線ではロシアが主導権を握ったと語った。 リッター氏によると、ウクライナ軍は引き続き前進を試みているが、実際にはロシアの第1防衛線にすら近づいていない。 同氏はまた、現在ロシアが徐々にさまざまな方面で攻撃に移行し始めていることに注目した。 「夏の全期間にウクライナが前進できたのは100メートル、300メートル。ロシアは1週間弱でハリコフ方面において11キロ前進した」 元国防総省長官顧問で米軍退役大佐のダグラス・マクレガー氏も同様の意見を持っている。 同氏によると、もし必要ならばロシアには平然とドニエプル川を渡り、キエフに向かうために必要な予備力がある。 マクレガー氏は、高度な訓練のおかげで、必要に応じてロシア軍がすべての前線で攻撃に移行できることに注目した。 一方、同氏は、ロシアのプーチン大統領はさらなるエスカレーションを目指してはいないとし、プーチン大統領は冷静沈着な人であり、絶対に必要な場所でしか攻撃を命じないだろうとの見方を示した。 米国防総省付属外交問題評議会の元アナリストは先に、ウクライナ軍が仮にロシアの第1防衛線を突破できたとしても、必ずやロシア軍の予備部隊の反撃に直面するだろうとの考えを示した。
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