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(回答先: プリゴジン茶番劇は終わり、誰が勝ったのかは明らか(マスコミに載らない海外記事) 投稿者 HIMAZIN 日時 2023 年 6 月 28 日 09:17:49)
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-c58314.html
プリゴジン:ロシア権力殿堂中のワシントン「傀儡」
2023年6月27日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook
ワグネルPMCの責任者エフゲニー・プリゴジンが先日裏切った理由について、誰が内部トラックを持っていますか? 彼の熟練した戦闘員の小さな勝利ごとに口がより重要になったプリゴジンは、同国人、大統領、何十万人ものロシア軍人を裏切り、それをウクライナに置いた。ウラジーミル・プーチンが「武装反乱」と呼んだものを巡るつい最近と現在のニュースはプリゴジンの動機に関する手がかりを与えてくれる。
モスクワ時間の6月24月10:00、ワグネルPMCのトップ、欧米がかつて「プーチンのシェフ」と呼んだ男エフゲニー・プリゴジンによる「我が国と国民の背中に突き立てたナイフ」と彼が呼ぶものを人々に知らせるためウラジーミル・プーチン大統領が国民に演説した。事情にうとい方のために言うと、軍指導部と政府を打倒するためモスクワに向かって彼の軍隊を行進させるとプリゴジンは決めたのだ。ウクライナ軍に対する鮮やかな勝利の記憶も新鮮なこのプーチン打倒「志望者」は人気に乗って指導者になろうとした。だが、それは彼自身が仕組んだ反乱だったのか、それとも外部計画を実行したのだろうか? 彼に対し即座に刑事訴訟がおこなわれたが、ベラルーシ指導者アレクサンドル・ルカシェンコが仲介した真夜中の取り引きでワグネル軍を彼らの陣地に送り返した。ただし打撃はある。
プリゴジンはプーチンが承認した合意でベラルーシに亡命予定だ。裏切りの影響はまだ評価されていないが、プリゴジンの未曾有の悪意の性格は目に見えない要因があることを示唆している。地政学ニュースがどれほど多くを明らかにできるのだろう。なぜこの反乱が今起きたかは英語版エコノミック・タイムズの年表を読めば理解できる。しかし、これはプリゴジンがプーチン同盟者として巧妙に配置されたばか者道化以上のものだという唯一の悪事証拠ではない。結局ワシントンとCIAにとって、一体何が、誰が、ロシア深く埋め込んだ傀儡以上に価値があるだろう?もう少し詳しく説明しよう。
ニュースとプリゴジンのタイミングで、ほぼ同時に、ロシアのラスプーチン最新版は、ロストフ・ナ・ドヌのロシア空軍(RAF)本部を乗っ取るため彼の醜い禿げた頭をもたげたのだ。ナレンドラ・モディ首相のアメリカ公式訪問に関してスブラカント・パンダFICCI会長は、次のように述べている。
「モディ首相の画期的なアメリカ訪問は、半導体の防衛的買収、重要技術へのアクセス、宇宙協力のためのアルテミス合意、および6つの未解決の貿易紛争解決に関連するいくつかの実質的成果で非常に成功した。これは戦略的問題に関する相互信頼と意見の収束を伴う、二国間関係の新しい章の始まりだと私は確信している。」
アメリカ、インド、そして世界は「AIアメリカとインド」という未来で恩恵を受けるだろうと彼は述べた。ほぼ同じ時期、ロシア外務省は声明の中で、ワグネル傭兵集団の反乱を「反露の狙いを達成するために」利用することに対し欧米諸国に警告したと述べた。モディ首相がアメリカを訪問しており、BRICSがドルを突然放棄する考えにアメリカは呆然としているが、突然ロシアの重要人物が自国に害を及ぼす非常識な行動をしたのだ。エフゲニー・プリゴージンのモスクワへの傭兵パレードは決して遠くまで行けなかったが、おそらくそうするつもりもなかったのだろう。とにかく今はそうではない。私たちがそれをそう呼べるなら「任務は完了した」のだ。ウクライナ軍の最終的崩壊直前にロシアは、地政学的にも内部的にも数歩後退した。
本記事を読んでいる皆様は、おなじみのうさんくささを感じられただろうか?アメリカの国家安全保障問題担当補佐官ジェイク・サリバンが、モディのホワイトハウス訪問に先立ち、ニューデリーにいたのは偶然ではない。ワグネルPMC蜂起の数日前、サリバンはゼレンスキーに呼ばれてデンマークでの極秘平和サミットにいた。招待者には、ロシアが特別軍事作戦を開始して以来、ウクライナを支援してきたアメリカ、欧州連合、およびその他の国々の最高治安当局者が含まれていたため、不吉な前兆があったのだ。ウクライナは、大いに喧伝した反攻が失敗し、ひどく負けている。ゼレンスキーが最後の予備軍と傭兵を侵入不能なロシア防衛線に投入するにつれ、更に数千人の死傷者でウクライナの病院を溢れさせている。アメリカとヨーロッパ同盟諸国は差し迫った和平協定での影響力レバレッジが切実に必要だ。それで、必死の努力でキーウに更に数百億ドルを送る代わりに、ワシントンはより良い考えを思いついたのだ。
忠誠心皆無で冷酷で大言壮語するオリガルヒの買収だ。サリバン(またはジョージ・ソロス)がエフゲニー・プリゴジンと、どうやって取り引きしたのか判断するには裏ルートが必要だ。それでも彼の裏切りは、この反乱の唯一論理的な説明だ。バイデン・チームはある種の勝利を必要としており、インドや他のBRICSがアメリカ覇権に別れを告げる準備ができているまさにその瞬間のロシアでの反乱は偶然の一致を何光年も超えている。今反乱者はミンスクに行き、法外な報酬を得て、次の機会を待っている。多極世界を確立する上での勝利からロシアは一歩後退している。少なくとも、これが私の見解だ。プリゴジンを利用した現在の出来事は、彼の名前と彼の作戦がウラジーミル・プチンとロシアに大きな問題を引き起こした初めてのことではない。
2016年、ロシアがとりわけアメリカ大統領選挙に影響を与えるため使用していたと思われるトロール企業についてニューヨークタイムズがスクープした。ヒラリー・クリントンが大統領になる可能性を潰すため、プリゴジンの連中が所有し運営するインターネット・リサーチ・エージェンシーが何百人ものソーシャル・メディア・オペレーターに鍵盤を叩かせていたと言われている。「エージェンシー」はロシアゲート大失敗の中心にあり、トランプ政権に暗い影を落とした。私は「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という書名のベストセラーを書き、ロシアのインターネットの人々がいくつか統合されたトロール計画を実行するのに十分洗練されていた、または洗練されているという考えを論破した。もしプーチンがそのような機関を動かしていたら、私やペペ・エスコバルやロシア・インサイダー創設者チャールズ・バウスマン、RTTVのピーター・ラヴェルなどの人々は、ソーシャルメディア中でツイートを響かせていたはずだ。実行可能な「トロール軍」があったとしたら、Voxに編集されたロシア・トロール・リストは我々全員をフォローしていたはずだ。私が知る限り、それらどれも私のフォロワーリストに載っていない。皆様おわかりだろう。ある時点で、私は世界で一番のプーチントロールのはずだったのに、なぜ私の全てのツイートが500,000RTに増幅されなかったのだろう?
しかしこの「エージェンシー」が一種のサンクトペテルブルクの傀儡用に作られた組織だとしたらどうだろう。プリゴジンがロシアの財産を売る前にプーチンが追放したオリガルヒのような意図や考えを持って埋め込まれた人物かもしれないと考えたことはなかった。彼がワシントンによって埋め込まれたそのような人物なら、その働きは素晴らしかったと言わざるを得ない。これは、そのような工作員の最終的利用がロシアを乗っ取る実際の行動ではなく絶望的行為だとしても真実だ。2月プリゴジンはとうとう彼がインターネット・リサーチ・エージェンシーに資金提供し運営に尽力したと述べたのを想起願いたい。
「私はインターネット・リサーチ・エージェンシーの資金提供者になっただけではない。私はそれを発明しそれを作成し、長い間それを管理した。」
数か月前アメリカ選挙へのロシア干渉をプリゴジンは既に認めていた。問題は一体なぜ彼がそうするのかだ。今思い出したが、私はかつて地球上で最も愚かな情報サイトを立ち上げたプリゴジンの仲間に協力した。2018年、プリゴジンはプロジェクト「USA Really. Wake Up Americans!」を立ち上げた。私はこの出版物に書くよう頼まれ、このプロジェクトが何か非常におかしいことに気が付くまで私は書いていた。ある時点で私はデイリービーストから、このプロジェクトについてインタビューを受けたがサイトのトラフィックやその他の特性は何にも影響せず、まして大統領選挙に影響を与えないと私は保証した。
今私は理解しているが、このサイトはアメリカ財務省やFBIやドナルド・トランプをロシア人と結びつけたいと思っている人々の注意を引くよう設計された偽物だった。当時私はロシアに関する狂気を和らげようとしていた最も影響力ある親露派の一人だった。ばかげて役に立たないウェブサイトで役割を演じるため、なぜ私が選ばれた理由を理解している。プリゴジンが開始した作戦を再び見ているが、それはアメリカの闇の国家、ヒラリー・クリントンや、プーチンを排除してロシアを分割しようとしているエリートだけに利益をもたらすのだ。興味深いではないか。ウラジーミル・プーチンに最も近いロシアのオリガルヒの一人が欧米の傀儡独裁者として育てられているのかもしれないのだ。もっと辻褄が合う説があればお教え願いたい。
プーチンとロシアは、ウクライナで、そして多極世界システムのプレーヤーになるべく、埋め合わせをして最終的に勝利するだろう。ロシアは成功するしか選択肢がないのだ。しかし覇権側は、ウクライナの最終的分割とBRICSとのチェスゲームで有利な交渉材料を獲得した。ウラジーミル・プーチンが次にすることは重要な動きになるだろう。私の唯一の疑問は「一体どうしてエフゲニー・プリゴジンは、まだ生きているのか?」だ。彼は今ユコス・オイルのマフィアのミハイル・ホドルコフスキーやビル・ブラウダー、そしてロシアを分割するのに熱心な多くの日和見主義者連中に加わると思う。皮肉なことにホドルコフスキーは即座に全てのロシア人にワグネルPMC反乱を支持するよう促した。ウウラジーミル・プーチン や彼らの国を救おうとしているロシア・エリートは彼らを起動させる暗号コードの電話を待っている連中をワシントン(ロンドン、ブリュッセルとベルリン)暗黒街中に埋めこんでいると私は感じている。いつも通り彼等がロシア兵の友情と性格を過小評価しているのは残念だ。
私が私の説を旧友、元スペツナズ(アルファチーム)大佐スタニスラフ・スタンケビッチに示した際、彼はうなずき、あらゆる分野のロシア人がこの裏切りについてどのように感じているかの洞察を与えてくれた。更に重要なことに、私に彼の見解を示したが、それは確実に、ロシアのほとんど全ての兵士と一般市民の見解だ。これは非常に尊敬されている兵士が私に言ったことだ。長さはご容赦願いたい。
「この軍事チームは特種なチームだ。このチームの指導者は王、神、そして皆の父親だ。PMCワグネルの父はプーチンではなくプリゴジンだ。彼はチームを作り、勝利の栄光でそれを煽り、その考えを守り発展させ、その考えのためチームをモスクワに送った。」
スタニスラフ(スタス)は、この発展した考えを指揮官が実現すべく奇妙な状況におかれたことにワグネルの兵士が気づいた経緯を説明してくれた。たとえ兵士たちがモスクワへの行進に同意しなかったとしても、彼らは命令に従うことを余儀なくされたと彼は言う。スペツナズの特別オペレーターは、プリゴジンはウラジーミル・プーチンを直接批判しなかったが、代わりにプーチンが選んだ国防省幹部のせいにする手口を指摘した。そして、この「考え」は、ワグネル戦闘員だけでなく、ロシア国民の一部にとっても実行可能な解決策だったと彼は言う。
しかしモスクワ襲撃でプリゴジンを支持した人はほとんどいないとスタンケビッチ大佐は主張した。これはプリゴジンにとって驚くべきことだったと彼は言う。蜂起の試みの翌日までに「ワグネル・チームと全国での彼の権威は崩壊した」。また今の状況と、ドイツ工作員が国を不安定にした第一次世界大戦中の1月革命との類似点をスタンケビッチは指摘した。スタスは故郷を守る全ての兵士は英雄であることを想起させて続けた。それから彼は私が皆様と下記で共有する思い出に残る言葉を言った。
「一昨日私はプリゴジンを尊敬し感謝していた。昨日私は間違いなく彼の額を撃っただろう。彼の野心のため彼は彼の兵士と国を裏切った。彼は我々が愛する人々と我々がそのために戦い生きる全てのものを危険に曝した。誰もそうした彼を許さない。そのような荷物を抱えて生きるのも重罰だ。」
ロシアで最も尊敬されている軍人の一人でドネツク地域のロシア連邦国家親衛隊総局副局長アレクサンドル・ホダコフスキーはテレグラム・チャンネルで状況に関する見解を示した。これはその投稿の一部だ。
「我が国はもはや以前と同じではない。ワグネルの隊列はアスファルトの上を動いていなかった。それは人々の心の中を動き、社会を二つに裂いた。状況につけこんで、敵が全ての資源を戦いに投入しないよう我々は神に祈った。可能性はほとんどなかった筈だ。現状は容易ではないが、昨日は全て危機一髪だった。」
また、この集団がロシア空軍ヘリコプターを撃墜し、彼ら自身の仲間を殺した後では、数千万人のロシア人は、ワグネルを応援した人々に二度と目を向けることはできないと彼は述べた。ホダコフスキーが説明するようなロシア中心部を切り裂く任務のため、元泥棒、強盗、囚人で常習嘘つきのエフゲニー・プリゴジンが配置された、ある種の更なる証拠だ。
この分析/意見は2014年には信じられないように聞こえたただろうが、今全てのロシア嫌いの中心主題を突いたと私は信じている。皆様の考えをお聞かせ願いたい。エフゲニー・プリゴジンは彼の不忠と欺瞞に対してロマノフの王冠を約束されたのだろうか?
フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家で「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/06/27/prigozhin-washingtons-manchurian-candidate-inside-the-halls-of-russian-power/
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スコット・リッター Scott Ritter Extra ワグネルに関する記事 長文!
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No. 1839 急速に近づくウクライナ戦争の最終局面
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はじめに〜<インタビュー報告>孫崎氏「ウクライナ紛争というのは、本当に、『米国覇権の終わりの始まり』、その通りだと思います」岩上安身による 元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」を生中継フルオープンでお送りしました!
2023年6月29日 (木)
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