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プリゴジン茶番劇は終わり、誰が勝ったのかは明らか
2023年6月26日
Moon of Alabama
プリゴジンの反乱茶番劇は終わった。それが終わるのにさほど時間はかかるまいと私は予測していた。
12時間ほどで事態は落ち着く可能性がある。
私が上記を公開してから約8時間後、プリゴジンはあきらめて現場を去った。
彼の部下全員にロシア軍との契約に署名するよう国防省が要求した後、プリゴジンは絶望的反乱を開始した。それは彼のワグネル部隊の自律性を奪い、それとともに彼の利益の大部分を奪ったはずだ。彼のモスクワへの進軍はプーチンの注意を引き、彼に国防省の計画を逆転させるための必死の試みだった。
彼の動きを正当化するため、プリゴジンはロシア軍がワグネル陣営を攻撃し、多くの兵士を殺害したと主張した。それを証明するため、彼は森の中のゴミを示すビデオを公開したが、死んだ兵士はいなかった。映像は明らかに偽物だった。
プーチンは既に国防省計画に公式に同意しており、圧力の下で急に決定を覆すような人物ではない。プリゴジンの名前を出さずに反逆罪で非難した土曜日朝のプーチン大統領のテレビ演説後、反乱が成功する可能性がないのは明らかだった。ロシア幹部や高官の多くは即座にプーチンに忠誠を誓った。
知られている限り、ワグネルの軍事司令官は誰もおらず、25,000人の軍隊の数千人のみが彼の狂気の行動でプリゴジンに加わった。ロシアでは誰も寝返ったり支持したりしなかった。ワグネル軍がロストフ・ナ・ドヌに入った際、兵士と話をした人々は彼らのあり方に批判的だった。ワグネルがそれ以上流血せずに去る際に人々は拍手喝采した。一部の「欧米」評論家のように、それをプリゴジンへの支持と解釈するのは誤りだ。人々はばかげた行為が終わったのを喜んだだけだ。
最後に、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、おそらくプーチンの要請に応じて、プリゴジンに電話をかけ、いくつか非常に強い言葉を使って交渉した。プリゴジンがベラルーシに亡命しても、彼はそれ以上かまわれることはないだろう。しかしロシア検察官は彼に対する反逆罪事件を終結させるまい。再び面倒なことをすれば、彼はおそらく投獄されるだろう。
プリゴジンは彼の軍隊の一部をベラルーシに連れて行くのを許されるかもしれない。しかし大多数はロシア軍の指揮下に置かれ、なんらかの特別部隊に変わるだろう。フランス外人部隊は、そのような部隊と、そのあり得る活用の良い例かもしれない。
過去数年、プリゴジンの会社はロシア軍のニーズに応えることで大きな利益を上げてきた。彼らの契約はおそらく終了し、彼の個人財産も大打撃を受けるだろう。彼にとって良い日々は過ぎたのだ。
この事件全体がプーチンを弱体化させたとバイデン政権は主張している。
質問:ウラジーミル・プーチンについてですが、これがウラジーミル・プーチンの終わりの始まりだと思いますか?
ブリンケン国務長官:私はそれについては推測したくない。これは、まず第一にロシアの内政問題だ。しかし我々が見たのはこれだ。ウクライナ侵略は、全面的な戦略的失敗になるのを見ている。ロシアは経済的にも軍事的にも弱い。世界中で地位は急落している。おかげで、ヨーロッパをロシア・エネルギーから引き離すのに成功した。新たな加盟国とより強力な同盟でNATOを団結させ、強化することにも成功した。ロシアを疎外し、これまでにない方法でウクライナを団結させるのに成功した。これは、プーチンがロシアのために書いた非常に、非常に悪い本の単なる追加の章だ。しかし、実に印象的なのは、国内問題があることだ。プーチンの権威に直接疑問を呈し、彼がウクライナ侵略を開始した前提に直接疑問を呈する人々が内部にいる事実は、それ自体非常に強力だ。亀裂を増すことになる。それがどこに向かうのか、何時実現するか言うのは早すぎる。しかし、これは明らかにプーチンが対処しなければならない新たな問題を提起している。
たっぷり資金援助されている、いくつかの「情報源」は、この立場に同意している。
メドゥーザ情報筋は、この反乱はプーチンの立場を弱めると付け加えた。「彼はプリゴジンのレベルには降りられなかったが、昨日の全国演説後、彼はどこでも見つけられなかった。彼は最初に指揮を執り、必要に応じ主導権を握る。ルカシェンコを公の顔にして、ロシア治安当局者[シロヴィキ]が交渉を主導するのを彼は許すべきではない」
ワシントンポストもそうだ。
土曜日朝、プリゴジンの前進に直面し「裏切り者」が開始した「反乱」と表現したものに対処する「残忍な」対応をプーチンは警告した。夕方、プリゴジンに対する告訴が取り下げられ、反乱に参加しなかったワグナー戦闘員はロシア国防省と契約できると首席報道官は発表した。
この撤回はロシア権力中心の脆弱性と不安定さを明らかにした。
あらゆる種類の陰謀論もある。事件全体が裏切り者の可能性がある連中をいぶり出す心理作戦だったとウィル・シュライヤーは考えている。内部紛争の一部だったとアギット・パパダキスは主張している。
プーチン-プリゴジン合意でシロヴィキは一石三鳥の成果を得た。プリゴジンは永遠に追放され、ルカシェンコを彼の冷徹な保護観察官とするベラルーシに追放され、プリゴジンに親しいワグネル犯罪集団はアフリカに送り出され、プーチンはクレムリンとロシア国民両方の尊敬を失い、永遠に恥をかいた。彼は今や敵の脳死バイデンのような無力な名目だけの指導者となり、命令を与える代わりに命令を受けるだろう。
この結果、プーチンが勝者以外になった兆候は見当たらないので、その意見に私は同意しない。
次のように書いているラリー・ジョンソンに私は同意する。
欧米はプーチンは弱く不人気だと信じたがっている - プーチンに対するまともな批判者でプリゴジン反乱を支持した人は一人もおらず、世界の国々がロシア指導者の終焉を(時期尚早に)祝っていた時、ロシア全土の政治指導者がプーチンを支持していたことに注目したい。
ロシアのトークショーを見たギルバート・ドクトロウも同様見解だ。
私の助けずとも、公式見解は、いつものようにワシントンに言い渡され、ジャーナリストにより、彼ら自身の独自報道として再投稿されるのを大多数の欧米メディア視聴者は良く知っている。独裁政権の脆弱性を、プリゴジン事件がいかに示しているか、それがプーチン政権の本当の弱さを、いかに示しているか等々。
ここでロシアの公共空間で現在言われていることを垣間見ていただきたい。ロシア国内の見解の多様性はロシア自体と同じくらい広大なことを、無知で偏見を持った欧米で世論を形成する連中だけがその点を見過ごしているのだ。
...
私がごく短く引用するソロビョフ・ショー三人目のパネリストは下院副議長で、統一ロシア党の国会議員アレクサンドル・ババコフだった。武装反乱が失敗したのは、正規軍や、あらゆるレベルのロシア政府当局者、そして国民全体に拒否されたためだというのが彼の要点だった。こうしてロシアは戦争時の団結、欧米全体に立ち向かう準備ができているのを世界に示した。欧米にとっての教訓は、まさにロシアと最高司令官の強さだった。
ワシントンで誰か耳を傾けている人はいるのだろうか?
元インド大使M.K.バドラクマールも同意している。
「地獄からの制裁」がロシア経済に与えると予想された致命的打撃から始まり、ロシアに対するひどく間違った評価で一貫した実績をブリンケンは積み上げてきた。プーチンの権力掌握問題。ウクライナでのロシアの壊滅的敗北。ロシア軍の欠陥。キエフの容赦ない軍事的勝利等々。
今回、特にロシア国家、政治エリート、メディア、地域および連邦官僚機構、そしてプーチンの背後で結集する軍や治安機関の壮大な団結を彼が苦々しく思う理由がある。確実に今やロシアでプーチンの政治的地位は挑戦する余地はなく難攻不落で、ジョー・バイデンが大統領を去った後もアメリカ人はずっとその現実と暮らさなければならないのだ。
今日、再び彼の「正義のための行進」を正当化しようとして、彼の集団に対する攻撃という証拠のない主張をプリゴジンは再び繰り返している。彼の作戦がロシア軍の問題とワグネルの質を実証したと彼は主張している。
しかし実際はロシアにとって危険な瞬間などなかった。数分の通知でロシア空軍はモスクワに向かうワグネル車列を破壊できていたはずだ。ロストフ・ナ・ドヌの彼の軍隊は街に駆けつけワグネルと戦う準備ができていたラムザン・カディロフのチェチェン軍に包囲されていた。
プリゴジン再起の可能性はないと思う。彼は終わっており彼が非難すべきは本人だけだ。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/06/prigozhins-farce-is-over-and-it-is-clear-who-has-won-.html
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マグレガー氏のビデオを見ながら「己の頭の蠅を追え」という諺を思い出した。
Record Global Debt Could Trigger Collapse and Bitcoin is Inevitable with Col. Douglas Macgregor 42:35
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米CNNテレビ:マクロン大統領、不平等と貧困と闘い、気候変動と生物多様性等てのテーマに米中間に合意なければ、世界的な議題を構築し、解決は不可能だ」と語る。マクロン過去台湾問題契機に「(米国の)同盟国であることは米国の家臣になることではない。」
日刊IWJガイド
「本日午後4時から、岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューを生配信!」
■はじめに〜<本日の岩上安身によるインタビュー>ワグネル創設者プリゴジン氏がプーチン政権にクーデター!『ワシントン・ポスト』はプリゴジン氏がバフムートの戦いの最中、ウクライナと内通していたとスクープを報じたが、日本メディアは沈黙!! 本日午後4時から、岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューを生配信します!
【IWJ_YouTube Live】16:00〜
岩上安身による 元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
2023年6月28日 (水)
- プリゴジン:ロシア権力殿堂中のワシントン「傀儡」(マスコミに載らない海外記事) HIMAZIN 2023/6/29 10:35:07
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