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NATO軍の軍事演習が終了した日にロシア政府が傭兵会社の捜査開始を公表
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202306250000/
2023.06.25 櫻井ジャーナル
NATOの軍事演習「エア・ディフェンダー23」が終了した6月23日、ロシアの連邦保安庁(FSB)は傭兵会社ワグナー・グループを率いるエフゲニー・プリゴジンの捜査を開始した。武装反乱の呼びかけ容疑だ。「私たち全員が死ぬ準備ができている。25,000人全員、そしてさらに25,000人だ」と語ったと言われている。ロシア軍がワグナー・グループの「後方野営地」を攻撃したという話も流れたが、ロシア国防省は否定している。
ワグナー・グループの役割はロシア軍の支援を受け、都市を攻略する作戦に従事してきた。岩塩の採掘場を利用してアメリカ/NATOが築いた地下要塞のあるソレダルを今年1月に制圧した後、アルチョモフスク(バフムート)へ向かう。5月上旬にはその80から90%を制圧、ワーグナー・グループの任務も終わりに近づいた。
そうした5月5日、プリゴジンは自分が率いる部隊を5月10日にバフムート(アルチョモフスク)から撤退させると宣言。十分な弾薬が供給されず、部隊に多くの死傷者が出ているとしてセルゲイ・ショイグ国防大臣を批判している。チェチェン人部隊を率いているラムザン・カディロフも同じことを主張していた。そうした批判があった時期にショイグと司令官たちが武器の供給について話し合った。
それから間もなくしてワーグナー・グループはバフムートで勝利、プリゴジンは5月20日、アルチョモフスクの「解放」を宣言、25日から部隊を撤退させると発表した。その際、セルゲイ・スロビキン上級大将とミハイル・ミジンチェフ上級大将に謝意を表している。
スロビキンは昨年10月からドンバス、ヘルソン、ザポリージャの先頭を指揮している軍人。ミジンチェフはマリウポリを解放した作戦の指揮官だった。今年5月4日からミジンチェフはワグナー・グループの「副司令官」を務めているが、料理人のプリゴジンではなくミジンチェフが本当の司令官だと考える人もいた。
マリウポリを占領、拠点化していたのはネオ・ナチを主力とするアゾフ特殊作戦分遣隊(アゾフ大隊やアゾフ連隊とも言われる)。内務省に所属する親衛隊の中核で、ロシア軍が攻撃を始めると住民は人質として使っていた。
ジョー・バイデン政権はウクライナでロシア軍が「ジェノサイド」を行っていると主張、それを西側の有力メディアは宣伝しているが、解放されたマリウポリ市民は異口同音に親衛隊の残虐行為を告発していた。その様子を撮影した映像がインターネット上に流れている。
ロシア軍参謀本部の第1副本部長を務めているウラジーミル・ステパノビッチ・アレクセーエフ中将も注目されている。多くの秘密作戦の計画に参加、彼を通じてさまざまな民間の警備会社や軍事会社が国防省と契約している。ワグナー・グループ創設の背後にもアレクセーエフがいたとも言われているのだ。
プリゴジンには犯罪歴があり、暴力犯罪で2度刑務所に入っているようなので、性格に問題があると言えそうだが、彼の周辺には有名な軍人がいる。プリゴジンやワグナーの何者がウクライナ軍へロシア軍に関する情報を提供しているという「噂」があるそうだが、ならば早い段階から捜査は始まっていた可能性が高く、身の危険をプリゴジンは感じていたかもしれない。
今回の騒動は彼の性格に起因するのか、彼が外国の工作員なのか、ロシア軍が計画している何らかの作戦の布石なのか、何が正しいのか不明だ。エア・ディフェンダー23を利用してNATO軍がロシアを攻撃、それに合わせてロシア国内で武装蜂起を計画していた可能性もあるだろう。プリゴジンの背後には米英金融資本と結びついた反プーチン派のオリガルヒがいるという見方もある。
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