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※画像等はリンク先参照。
バフムートが陥落しつつある理由
2023年3月6日
Moon of Alabama
二日前にバフムートは陥落しつつあると私は報じたばかりだ。ウクライナ兵は1対10で武力に劣り反撃可能性皆無で砲撃で死ぬ。前線から更に多くの報告が入ってきた。それは私の悲惨な見解を裏付ける。
今朝ウクライナ擁護のドイツ報道機関ビルトがウクライナ戦争指導部が懸念していると報じた。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー最高司令官はビルト報道が引用したウクライナ政治指導部の匿名情報源によれば、バフムートの状況に軍がどのように対処すべきかについて見解が対立している。
部隊の安全を懸念してザルジニーは何週間も前にバフムートからの戦術的撤退を熟考していたとビルトは書いている。
バフムートに留まったのはロシア兵と兵器に与えた重大な損害ゆえ適切な決定だったとウクライナ政府はビルトに述べた。だがこの記事が引用した他の情報源によれば、この状況は維持できなくなる危険がある。
「バフムートの兵士の圧倒的多数は都市がなぜ守られているか理解していない」とウクライナ軍事評論家が匿名を条件にビルトに述べた。
その話題が発表されたわずか数時間後、ゼレンスキー大統領府はそのような問題を否定する報道発表をした。(機械翻訳)
月曜日ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が参謀本部との定例会議を行った。
戦術・戦略軍集団指揮官は主な前線状況について報告した。
参謀本部メンバーは特にバフムートの状況を考慮した。防衛作戦状況を評価して、大統領はバフムート方面でのそれ以上の行動についてウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー最高司令官と、「ホールツィツャ」軍の作戦、戦略集団司令官オレクサンドル・シルスキー中佐に質問した。彼らは防衛作戦を継続し、バフムートにおける我々の陣地を更に強化することを支持すると語った。
ザルジニーやシルスキーがそのような助言をしたと私は信じない。ウクライナ人にとってバフムート(ロシア語:アルチョモフスク)の状況は絶望的で彼らは確実にそれを知っている。兵がバフムート西にあるより高い土地の次の防衛線に撤退すれば損害はもっと少ないだろう。
出典:topographic-map.co−拡大する
現状はひどい状態だ。
出典:Live UA map−拡大する
バフムートから移動したり、供給を持ち込んだりするには、完全にロシアの大砲と地上砲火で覆われている幅わずか6キロ、長さ10キロの回廊を通らなければならない。この難所を切り抜ける試みの結果はロシア国防省の日次報告で読める。
ドネツク方面で、軍の「ユーグ」集団の積極的行動と砲撃作戦でウクライナ要員最大225人、歩兵戦闘車五台、装甲戦闘車九台、小型トラック 五台、自動車四台、ウラガン自走式多連装ロケットランチャー一基と、D-30曲射砲一基を排除した。
ウクライナ軍第55大砲旅団の軍需品貯蔵所一カ所と米国製AN/TPQ-37対バッテリー戦争レーダーがダチェノエとチャシウ・ヤル(ドネツク人民共和国)付近で破壊された。
一日に23台の車両と乗員を失うのは非常に厳しい。バフムートでは凍結が止み今や野原はそれら車両を運転するには余りに泥濘だ。それを試みて砲撃で破壊された何台かの小型トラックの映像がここにある。全道路は直接ロシア砲撃下にある。最も安全な出入り方法は、おそらく泥だらけの野原を歩き通すことだ。
もう一枚のバフムート地図:
出典:Military Land−拡大する
上の地図は二日目のものだ。それはその区域のウクライナ旅団九つを示している。それら部隊陣地に関する情報がどれぐらい信頼できるか私には分からない。同じ情報源の概観図は同じ地域で合計13の旅団を示している。
出典:Military Land−拡大する
旅団には約3,000から3,500人の兵士がいる。だから、おそらく30,000人から40,000人のウクライナ兵がいる。だがこれら全ての旅団にはこれまでに損失している。一部は極端に消耗しており、今や元の規模の30%だ。
土曜日の要約でMilitary Landの著者がバフムートについて書いている。
バフムートの西にあるフロモヴェー住宅地の道路橋が爆破された。バフムートとの行き来で唯一残る道は野原とイワニウノウスケを通るものだ。(出典)
バフムート地域の状況と現地報告によるとロシア勢力が残る北部郊外とタヴル精肉工場の北部地域を攻略したと想定して差し支えあるまい。
ザバフムートカ(バフムート東部)の状況は現在「戦争の霧」に覆われている。ウクライナ防衛軍が区域から撤退した可能性がある。
ロシアの情報源に基づく、もう一つの地図がある。
出典:Rybar−拡大する
昨日キーウ・インデペンデントが、そこで戦っているウクライナ軍にとって良くない状況について前線近くから報じた。
バフムートのウクライナ兵士:「我々の部隊は守られていない」
バフムートに対するロシアの容赦ない攻撃は死ぬ覚悟がない兵士を次から次に犠牲にしている。
だが現在バフムート内や周囲で戦っている10人以上の兵士インタビューによれば、ドネツク州のこの戦いで包囲された都市の複数の兵士は同じ境遇にあると感じている。
近くのコンスタンチンニュウカ町を短期訪問した際、準備なく訓練不十分な大隊が装甲車両や迫撃砲、大砲、ドローンや戦術情報の支援なしで前線の肉挽き機に投入され生き残るため出来る限りのことをしているとウクライナ歩兵がキーウ・インデペンデントに語った。
コンスタンチンニュウカ市場の小さなカフェで同じセルヒーという名の友人と会話していたバフムート前線で戦っていたセルヒーという名の軍人が「我々は支援を受けていない」と語った。男性は二人とも40代だが一人は少々年上だ。
兵士には防衛を支援する全てが欠如している。
ウクライナの強力な火砲で阻止されることなく、ロシア砲撃や歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車が数時間から数日間ウクライナ陣地を攻撃可能だと彼らは言う。一部兵士は、これが起きるのを許したり、それを更に酷くしたりする下手な調整や状況認識に不平を言った。
極端な弾薬不足と第二次世界大戦時代の武器を使わなければならないと迫撃砲砲手は言った。重要な偵察情報を提供するはずのドローンも欠乏しており非常に高率で戦場で失われていると言う。
この全てが恐るべき数の死者と負傷者をもたらす。「12月中頃には大隊には様々な小隊で500人はいた」とバフムート周辺で戦っているオデーサ州出身の医療戦闘補助員ボリスが言う。「1カ月前は文字通り我々150人だ。」
「陣地に行く際、生きて帰れる可能性は50/50でさえない」と年長のセルヒーが言う。「むしろ30/70だ。」
ロシアの作戦は小さな偵察と、その後の砲撃だと兵士たちは言う。望ましい結果を得るまでこれを何度も繰り返す。この戦術を非常に妥当に適用していることが「ロシア人の砲弾のえじきが次々突撃する」やら「ロシアの膨大な損失」という主張を私が無視する理由だ。そういう主張は明らかにたわごとだ。
年長のセルヒーは敵は3人か4人の犠牲にしてもよい歩兵チームを攻撃に出し、ウクライナ人に彼らに発砲させて自身を露出させるのを好んでいると言う。その時点で精鋭軍が防衛側の陣地に照準を合わせるのだ。
彼らが砲火を交換し始めた途端、ウクライナ側はロシアの迫撃砲やグラート自走多連装ロケット砲のロケットやBMP歩兵戦闘車やBTR装甲兵員輸送車軍輸送車からの機関銃などの重火器で砲撃される。
「彼らは我々がいる陣地を見つけ、照準を定め、それからより近距離からの擲弾発射筒同様、7から9キロ射程距離の迫撃砲で我々を攻撃する」と年長のセルヒーが言う。「我々が飛び出さなければならないよう家が倒壊するのを連中は待つ。建物が火事になると連中は我々に止めをさす。」
「連中の鳥が出て来て砲撃で我々を追いかける」と若いセルヒーが、遠距離にある重火器を見つけるクアッドコプターやOrlan-10固定翼無人機のようなロシアUAVのことを補足した。「彼らは正確に銃撃する。」
ロシア人が益々多くの建物を破壊するにつれウクライナ人は安全に避難できる多くの場所を失う。強固な陣地がロシアの激しい砲火で崩壊した際、窒息で人々が亡くなったと看護兵ボリスは言う。
「私はこう言いたい。もし我々が次の数週で撤退しなければ、酷いことになるだろうから我々は人々を逃がすべきだ」とオレクサンドルが言う。イリヤという名の迫撃砲砲手はバフムートが「ほとんど包囲された」ことに同意する。
攻撃手段の欠如のためウクライナの反撃はない。歩兵戦闘車が前線から下げられている。訓練不足な小規模な地域旅団が夜送り込まれ、翌朝殺される。
複数の兵士がバフムートの兵士はほとんどライフル銃を撃つのを学ぶ十分な時間も与えられないと言う。彼らが戦争の最も激しい戦闘の最も厳しい場所に投入される前の彼らの訓練はわずか二週間だ。このような不安定な地域に配備される前、部隊は最小限2から3カ月の訓練を受けたいと彼らは思うはずだ。
「2週間」の実射訓練後彼らはここに送られる。それは無理だ。」と年長のセルヒーが言う。「あるいは、かつて軍に服務した人の場合どれほど前の話だろう? 明らかに彼らは全て忘れている。」
「我々は即座に最前線には行かせない。最初我々は第2あるいは第3前線に行かせると約束された」と彼は続ける。「そして我々は真夜中にここに来て、連中は早速我々をバフムートに行かせた。」
・・・
セルヒーという名の二人の兵士によれば大半の旅団が訓練不十分で、バフムートと同じぐらい残忍な環境に対する経験が欠けている。人々は夜、前に一度も見たことがない場所に連れて行かれ、朝戦いが始まる。
「これが陣地が放棄される理由だ。人々はそこに初めて来たのだ」と若いセルヒーが言う。「私は3回陣地に行き、過去全く戦争経験がない6人を与えられた。我々の数人が死亡し、撤退させるべき負傷者がいた。我々は守られていなかった。」
バフムートで戦っている一部の大隊は良く訓練され準備できているが、大部分はそうではないとオレクサンドルが言い、大半はたいした準備なしで夜戦場に投げ込まれる。「そう、それは本当だ。私の大隊は用意できていなかった」と彼は言う。戦いからの休憩皆無で、5カ月後、オレクサンドルの大隊のわずか半分だけ残っていると彼は言う。
「連中はあそこに急いで皆を投入すべきではなかった」と若いセルヒーが言う。「陣地を放棄したほうがましだ。知ったことか! 人々を適切に訓練した方が良い。」
ゼレンスキーの激励演説や筋金入りの標語について兵士が一体どんな意見か、キーウ・インデペンデント記者は質問したり報じたりしない。
得た経験に対し彼らはゼレンスキーに感謝すると私は思わない。彼らはむしろ、その経験をゼレンスキーに対する嫌悪を説明するのに使うだろう。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/why-bakhmut-is-falling.html#more
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現地状況は更に変化している。原発の電源がウクライナ砲撃で切断されている。チェルノブイリ原子力発電所事故を知っているロシアが自爆攻撃をするはずはない。こういう暴挙をするウクライナ・ファシストを声援する方々の考えが全くわからない。当ブログの翻訳記事をお読みになっていないことだけは確実だろう。世界で最も地震が多い地域に原発を作っておきながら、宗主国ポンコツ・ミサイルを爆買いする属国。ウクライナ以上に悲惨な阿鼻叫喚が目に見えるようだ。
Chris Heges氏の新記事
Ukraine’s Death by Proxy
ウクライナ戦争の影響でNATOは崩壊しつつあるとBerletic氏。代理戦争ということで言えば、次は日本。ポーランドとドイツを合わせたような悪影響を受けるだろうと指摘された。
Brian Berletic: NATO is CRUMBLING in Ukraine, Moves Target to China
東京新聞の特報面の左上隅に「本音のコラム」がある。アラビア語教師が、武力でヤヌコヴィッチを追放したマイダン・クーデターを賛美していてあきれた。
スコット・リッター氏の定例番組冒頭で、ケイトリン・ジョンストンさんのダニエル・エルズバークを思いやる記事「我々が彼らを最も必要とする時に、反戦英雄を失いつつある」の音声が流れる。もちろんこの翻訳記事もGoogleやYahooで検索しても出ない。コピーされた方のリンクのみ。
Scott Ritter Extra Ep. 52: Ask the Inspector
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
イランとサウジ、外交関係の正常化で合意 中国が仲介→中東に大きい変革。過去パレスチナ問題を巡りアラブとイスラエル対立。米がサウジとの緊密な関係樹立し、上記対立抑制しイ批判はイランのみ。米はイランと対峙。イランとサウジ正常化で構図大変化。
2023年3月12日 (日)
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