http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/409.html
Tweet |
ロシア軍の傭兵部隊「ワグネル」が薬物中毒者も採用へ…“禁じ手”に透ける深刻な人材不足
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/319869
2023/03/10 日刊ゲンダイ
ウクライナ東部ドネツク州バフムに近い村の入り口で記念撮影をする「ワグネル」の戦闘員ら(ロシア民間軍事会社「ワグネル」創始者・プリゴジン氏提供)/(C)ロイター
ロシア軍が反転攻勢を強めている。9日未明から朝にかけ、ウクライナ全土を波状攻撃。ウクライナ軍によると、ミサイル81発、ドローン8機による攻撃だったという。ロシア軍による大規模攻撃は2月中旬以来、約1カ月ぶりだ。激戦地となっているウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトは陥落寸前。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は8日、「ワグネルの部隊がバフムト東部を完全に制圧した」とSNSで主張した。
ただ、ワグネルはロシア軍の主力ともいわれているが、肝心の人員や弾薬が不足。ロシア政府が2月に提供を約束した弾薬のほとんどが、まだワグネルに出荷されていないという。
ロシア正規軍との間の溝が深まる中、ワグネルは驚きの“禁じ手”に打って出た。
モスクワ・タイムズ(6日付)によると、ワグネルは新たにリクルートする兵士の入隊条件を変更。入隊の際、精神障害や薬物中毒に関する証明書が不要になったとSNS上で発表した。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)がこう言う。
ワグネルと正規軍の間で兵士の“争奪戦”が
「ワグネルは囚人をリクルートしていましたが、今年に入って国防省も囚人を正規軍に採用するようになりました。民間のワグネルよりも、正規軍の方が負傷・死亡した際の補償が良いため、ワグネルの人員不足はさらに加速。ワグネルと正規軍の間で兵士の“争奪戦”が起きている状況です。ワグネルは2月中旬、北朝鮮からも数百人規模で兵士を駆り出しています。それほどまでに人員不足は深刻です。ワグネルとしては背に腹は代えられず、精神障害者や薬物中毒者までも入隊させる方針にしたのです。そうして兵士を集めても、指揮命令系統はさらに混乱し、戦地の治安悪化は避けられない。ウクライナは、ロシア軍内の“内ゲバ”の拡大、それに伴う混乱に拍車がかかることを期待しているのではないか」
ポスト・プーチンのためなら何でもやる
戦果を上げてロシアの次期大統領狙い(民間軍事会社「ワグネル」の創始者、エフゲニー・プリゴジン氏)/(C)ロイター
ここまでプリゴジン氏が人集めに躍起になっているのは、ひとえに「政治的思惑」があるからだ。
「ポスト・プーチンを狙うプリゴジン氏は、来年3月の大統領選を見据えて、ウクライナ戦争で戦果を上げようと必死です。ポスト・プーチン争いの主導権を取るために、ワグネルには何としても頑張ってもらわないとならない。だからこそ、人員集めに血眼になっているのです」(中村逸郎氏)
権力の踏み台に病人まで駆り出すとは、あまりに非道だ。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。