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戦略なき戦術は敗北前の騒音
2023年1月24日
Saker
この記事の題名は有名な中国人将軍、戦略家で、2500年前の哲学者、著者、孫子の言葉だ。これまでの二千年間に戦争が劇的に変化したのは本当だが(例えば、戦術と戦略の間に中級レベルとして作戦術が加えられた)孫子の基本論理はまだ当てはまる。この問題を極端に単純化すれば、戦術は定義されるべき目的に向かう手段であり、その究極的目的の定義が戦略だと言える。これはばからしいほど極端な単純化だが我々の狙いには十分だ。
上記のことはウクライナ状況と大いに関係がある。だがまずは重要な注意点を。ウクライナ軍は戦争最初の月におおかた破壊された。アンドレイ・マルチャーノフや私自身二人で何度もこれについて書いているが皆様が更に別の情報源を聞きたいとお望みなら私はSubstack(私が全員にお勧めする良いウェブサイト)のBig Surgeによるこの記事をお勧めする。あるいはマグレガー氏のビデオをご覧願いたい。更にある(Moon of Alabamaは良いものの一つ。
戦争最初の月の間、欧米はホストメリに向かうロシア侵攻を下記の二つで示すのに忙しかった。
ロシアの大敗北と
ロシアによる民間人大虐殺
欧米メディアがそのたわごとに焦点を合わせていたのに対し、このプロパガンダ戦争で完全に失われていたのはウクライナ・ナチス軍の破壊だった。
だがウクライナ・ナチスは起きていることを理解し交渉に同意した。我々全員が知っている通り、英米シオニストは差し迫った戦争の終わりのように見えたものを止めるためキーウにボリス・ジョンソンを送った。
とにかく、戦争の早い段階における双方の目標を見よう。
武装解除されたクライナ・セルビア「保護区域」でNATOが(オペレーション嵐)でしたことを繰り返すことを願ってウクライナ・ナチスはドンバス攻撃の準備ができていた。
ロシアはその攻撃を事前に制したがドンバスでウクライナ・ナチス軍を直接攻撃することではなく基本的にウクライナ全体でウクライナ・ナチス軍を破壊することにより。
どんな常識の標準によっても戦争は3月に終わるべきだった。なぜか? なぜなら再びウクライナ・ナチス軍全体が基本的に破壊され解体されたから。それから欧米の「天才」が実に単純な解決をもってやって来た。
旧ワルシャワ条約機構の全ての(そうではない、それは決して「協定」とは呼ばれなかった)全ての旧ワルシャワ条約機構の兵器をウクライナに送る。
より多くのウクライナ兵を前線に送る
当初その手法は非常に有望に見えたが長くは続かなかった。
ロシアがいくつか非常に困難な問題に直面したため、ずっと遅いペースでではあるがウクライナ・ナチスによる二度目の繰り返しもロシアに撃破された。
ソ連のものが一般にそうであるだけでなく、その多くが近代化されていたから旧ワルシャワ条約機構の兵器の多くが非常に効果的だった。
ロシアの前進を遅らせられるならウクライナ・ナチスは大規模損失を受けることも全くいとわなかった。
ロシアには静的防衛にも全戦線支配にも必要な兵力がなかった。
(兵力でウクライナ・ナチスがロシアに圧倒的に勝っていたのでロシアはともあれ(唯一の選択肢だった)策略/兵力を節約する機動防御を選択したため土地を占領できずロシア兵が駐留して彼らを守るのを現地ウクライナ人は当てできないことを意味した。
NATOの全C4ISR能力が次第にウクライナ・ナチスに利用可能となり、大いにウクライナ砲兵隊と空軍(旧ワルシャワ条約機構の航空機百機も送られた)を援助しロシアの作戦を困難にした。
ドンバスのウクライナ・ナチス陣地は*地下深く堅固に作られており*(彼らには防御を構築する欧米からの8年の無限資金があった!)ロシアは血まみれの正面攻撃で兵士を犠牲にしようとはしなかった。ウクライナ・ナチスは町や市内に隠れており、ウクライナ・ナチスの防御壊滅は何千人もの一般人を殺すことを意味するので重火器使用も選択肢ではなかった。
そうした全てにもかかわらずロシアは旧ワルシャワ条約機構の兵器の大部分を破壊し、ウクライナ・ナチスに「砲弾と身体」を引き換えにすること、持続可能であり得ないばかげた倫理に反する無駄な戦術を強要するのに成功した。結果として、ウクライナの戦死者/行方不明兵数は更に急増したが欧米の誰も少しも気にかけなかった。
ここで重要なことはウクライナ・ナチスは多くの兵器と兵士を失っただけでなく*最良*兵士の多く(旅団丸ごとや最良の兵士がバフムート周囲で失われた!)を失ったことだ。NATOはキーウに益々多く動員し戦線に行かせろと言えるが、動員され早急に訓練された人々の大部分が本当にウクライナ・ナチスの莫大な損失を埋め合わられなかったことを意味する。ウクライナでウクライナ兵を訓練するのは危険だ(ロシアのミサイル攻撃がウクライナには訓練をする安全な場所がどこにもないことを意味した)国外でウクライナ人を訓練するのはより安全だが遙かに小さい戦力のため遙かに大きな努力が必要だ。
そして必然的に旧ワルシャワ条約機構がキーウ政権に送った膨大な量の兵器もロシアの攻撃で次第に破壊された。
更に地理は残酷で、我々の場合、ドンバス丸ごと一つの巨大な大釜で西側しか開いておらず、小規模な地域的攻撃以上の何であれ計画するのは極めて困難だ。だがロシアにとっては、どの方向からでも攻撃可能なことを意味する。北、東、南あるいはそのどの組み合わせでも。部分的動員後、今までロシアは必要とされるあらゆる選択肢を選択することが可能だった。
欧米は旧ワルシャワ条約機構の武器をかなり早く使い果たした。
「志願兵」や民間軍事企業(この米海軍SEALのような)「脱走兵」さえ次々と送って欧米は対応した。 世界中で徴兵事務所が慌ただしく組織され、ロシア側はロシア語やウクライナ語ではなく、ポーランド語や英語(やアラビア語さえ!)の無線を聞き始めた。
今や問題は兵器だ。
第一に、NATOは旧ワルシャワ条約機構の主力戦車や歩兵戦闘車/装甲兵員輸送車、地対空ミサイルなどを「1対1で」置き換えることはできない。NATO兵器は単に高価なだけでなくロシアに与えられた実に莫大な損失を埋め合わせるのに十分な備蓄はない。
第二に、旧ワルシャワ条約機構兵器は単にウクライナ人になじみがあるだけでなく、運用に必要な供給/保守の流れを安全に保つのは(若干例外はあるが大半は旧ワルシャワ条約機構のものより劣っている)NATO兵器よりずっと容易だ。
第三に、NATO兵器の機能は大部分ひどかった。約束された魔法兵器の少しも少なくとも軍事的にどんな本当の差異ももたらさなかった。殺された一般人に関し、NATO軍への長射程兵器送付以来、ウクライナのNATO軍(それが彼らの現実だ)に殺害された民間人被害者数が四倍増加したとロシアは報じている!
だがもちろん、欧米の誰もそれを気にかけない。
当初欧米は、特にウクライナに送られたシステムをずっと新しいシステムで埋め合わせるというアメリカの約束に反して自身の余剰兵器や古い備蓄の全てを送ることで応えた。そうした備蓄はロシアの肉挽き機によってかなり速く粉砕された。
換言すれば「ウクライナ」軍(現実にはNATO軍)の三度目の繰り返しをロシアは粉砕したのだ。
それで我々は今日の状況に直面する。
帝国は今単純で極めて危険なジレンマに直面している。ウクライナのNATO軍は兵器と人員両方を使い果たしつつある。
欧米が例えば主力戦車中隊あるいは大隊なりをリボフに送り、いくつかのパトリオット部隊をキーウ防衛のため送っても現地で軍事的差相をもたらすまい。そう量に質的意味がありこのような限定された武器と要員を送っても(孫子のいう意味で)大きな「雑音」を生むかもしれないが相違は生じない。
もし欧米が相違を生じさせるに十分大きな兵力を送れば、それは必然的にNATOが勝てない大規模な大陸戦争をもたらすだろう。
この全てから疑問が生じる。ウクライナにおける欧米の本当の狙いは何だろう?
いくつか示唆させて頂きたい。
ウクライナ・ナチス/NATOの敗北を防ぐ
戦争をロシアにとって可能な限り高価にする
面子を保つ
これら目標三つ全てに問題があり、最大のものは、そのいずれも「戦略」に値しないことだ(そもそも余りに曖昧だ)。二つ目の問題は欧米がこれら目標のいずれも実現する手段を持っていないことだ。そして三つ目は全く非現実的な目標に固執することで欧米全体が避けられない敗北と、それに続いて面子を潰すことだ。
するとアメリカ/NATOは一体何を提示できるだろう?
世界有数のC4ISR(非常に実用的だが非常に脆弱な可能性もある)
世界有数の潜水艦部隊(巡航ミサイル発射でしか有用ではない)
大量の亜音速旧式巡航ミサイル
比較的小さい地上部隊(本物の航空防衛がない)
*極めて*危険な環境で活動した経験がない空軍
非常に強固な核の三つ組み
孫子から我々が知っているように「戦略なき戦術は敗北前の雑音」で我々はこれら能力のいずれもNATO敗北を回避する可能性がないことが分かる。換言すれば、アメリカ指揮官が間もなく更にもっと悪い選択に直面しなければならない。敗北か核戦争か。
現在欧米は(本当に有意義な)戦術、戦略いずれも持っていないと私は主張したい。
全く。
私が見ている全ては魔術思考、ナルシスト的妄想、何世紀も何のおとがめもなしにロシアとあらゆるロシアのものに対する支配的盲目的憎悪によって形成された固定観念だ。
世界最強力な大陸軍に対する(どんな定義であれ)勝利のための要素からほど遠い。
アンドレイ
記事原文のurl:https://thesaker.is/tactics-without-strategy-is-the-noise-before-defeat/
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Redacted ウクライナでのアメリカ政府秘密契約 表現曖昧で実態不明。
Shhh... these guys are SECRETLY hiding in Ukraine
デモクラシータイムス
「戦場日本」語らぬ岸田【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:35:05
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
重要:ジョン・ヘルマー著[ブリンケン(国務長官)は国務省の代弁者イグネイシャスを通じ、戦争が失われた(負けた)ことを認めクリミア、ドンバス、ヘルソンのザポロジエ等の割譲を提言(注これは統合参謀本部議長案と同じ)。露紙プラウダ紙も報道。
日刊IWJガイド
「NATOとロシアの全面対決は不可避!? NATO軍事委員会トップのバウアー委員長が『NATOはロシア軍と直接対決する準備ができている』」
はじめに〜NATOとロシアの全面対決は不可避!? NATO軍事委員会トップのロブ・バウアー委員長が「NATOはロシア軍と直接対決する準備ができている」と明言! NATO諸国に対し「防衛産業における生産を増加させるため」に「戦時経済体制」に移行するよう呼びかけ!! 『ニューヨーク・タイムズ』や『シュピーゲル』等、欧米主要メディアはこの発言を報じず! 日本の主要メディアに至っては報じたものは皆無!!
2023年2月 2日 (木)
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