>> ・ロシアは人道回廊により都市から民間人を排除すればロシアは国家警備隊を標的に戦うことができるが、アゾフら国家警備隊は民間人を「人間の盾」として利用したいためそれを許さない。主流メディアはこのことを理解していない。 ・Facebookでは、アゾフ大隊はイスラム国と同じカテゴリーに属し、プラットフォームの「危険な個人や組織に関するポリシー」の対象と見なされていた。彼らを美化することは禁じられており、それに有利な「投稿」はシステマティックに禁止されていた。しかし、2月24日、Facebookはポリシーを変更し、アゾフら民兵に有利な投稿を許可した。 ・メディアは、ウクライナの抵抗行動をロマンチックなイメージとして広めている。このイメージによって欧州連合が民間人への武器の分配に資金を提供するように導いた。これは犯罪行為だ。国連の平和維持ドクトリンの責任者として、私は文民保護の問題に取り組んだ。民間人に対する暴力は、特に、武器が豊富で指揮構造がないような場合に、非常に特殊な状況で発生したことがわかっている。 ・市民を無計画に武装させることにより、EUは市民を戦闘員に変え、その結果、市民を潜在的な標的にしてしまう効果がある。火に燃料を追加するよりも、交渉に参加して一般市民の保証を得るべきだった。他人の血で戦うのは簡単だ。 ・3月8日、独立したロシアのメディアLenta.ruは、産科病院がアゾフ連隊の民兵に乗っ取られ、民間人を武器で脅して追い出したと語ったマリウポリの民間人の証言を報道した。彼らは数時間前にロシア大使の発言により認証されている。マリウポリの病院の立地は支配的な位置に位置しており、戦車兵器の設置や観測活動に最適だった。 ・3月9日のロシアの病院攻撃で負傷者は出たが死者はいないようだ。しかしこれは、EUの指導者がこれを戦争犯罪と見なすことを妨ぐものではなかった。これにより、ゼレンスキーはウクライナ上空の飛行禁止区域を要求することができた。 ・西側の政治家は、ウクライナ政府に対して制裁措置を課すことなく、ドンバスでの民間人に対する爆撃を8年間黙認してきた。私たちは長い間、西側の政治家がロシアを弱体化させるという彼らの目標に向けて国際法を犠牲にする力学を目撃してきた。 ・元インテリジェンスの専門家として、私が最初に驚いたのは、過去1年間の状況を表すために西洋のインテリジェンス・サービスがまったくなかったことだ。意思決定者が耳を貸さなければ、世界最高の諜報機関は役に立たない。 ・一部のヨーロッパ諸国では、政治家は状況にイデオロギー的に対応するために彼らの国の軍の情報を意図的に無視しているようだ。そのため、この危機は当初から不合理だった。この危機の間に一般に提示されたすべての文書は、メディア等の商業的情報源に基づいて政治家によって提示されたことに注意する必要がある。 ・一部の西側の政治家は明らかに紛争を望んでいた。米国では、アントニー・ブリンケンが安全保障理事会に提示した攻撃シナリオは、彼のために働いているタイガーチームの想像力の産物にすぎなかった。彼は2002年にドナルド・ラムズフェルドが行ったように、CIAや、イラクによる大量破壊兵器所有について消極的だった他の諜報機関の報告を「スルー」した。 ・西側が無視してきたことは、@戦略レベルではNATOの拡大 A政治レベルでは、ミンスク協定の実施を西側が拒否した B運用上、過去数年間のドンバスの民間人に対する継続的かつ反復的な攻撃と、2022年2月下旬の劇的な砲撃の増加。 ・私たち(米国、フランス、欧州連合が主導権を握っている)は、紛争が勃発するための条件を作り出した。私たちはウクライナの人々と200万人の難民に思いやりを示した。それは結構なことだ。しかし、自国政府によって虐殺され、ロシアに8年間助けを求めたドンバスからの同数の難民に対して、私たちが少しでも思いやりを持っていたとしたら、この戦争は起こらなかったかもしれない。 ・ご覧のとおり、ドンバスの犠牲者の80%以上は、ウクライナ軍の砲撃の結果だった。何年もの間、西側はキエフに圧力をかけようとせずに、キエフ政府によるロシア語話者の虐殺について沈黙を守っていた。ロシア側に行動を強いたのはこの沈黙である。[出典:「紛争関連の民間人死傷者」「ウクライナの国連人権監視ミッション」 ・「ジェノサイド」という用語がドンバスの虐待に当てはまるかどうかは未解決の問題だ。この用語は通常、より大きな規模の場合(ホロコーストなど)に使用される。しかし、ジェノサイド条約における定義は、おそらくこの場合に適用されるだろうし、法学者はこれを理解するだろう。
・明らかに、この対立は私たちをヒステリーに導いた。制裁措置は、私たちの外交政策の好ましいツールになっているようだ。私たちがミンスク協定をウクライナが遵守することを後押ししていたら、このような事態にはならなかっただろう。私たちはもっと早く行動すべきだった。 ・しかし、エマニュエル・マクロン(保証人および国連安全保障理事会のメンバー)も、オラフ・ショルツも、ウォロディミル・ゼレンスキーも、彼らのコミットメントを尊重していない。結局のところ、本当の敗北は声なき人々の敗北だ。 ・欧州連合はミンスク協定の実施を確立することができなかった。それどころか、ウクライナがドンバスで自国の人々を爆撃したとき、反応もしなかった。もしそうしていたら、プーチンは反応する必要もなかっただろう。外交段階を欠いたEUは、紛争を煽ってさえいた。 ・2月27日、ウクライナ政府はロシアとの交渉を開始することに合意した。しかし、数時間後、欧州連合はウクライナに武器を供給するために4億5000万ユーロの予算を承認し、火に燃料を注いだ。それ以来、ウクライナは合意に達する必要はないと感じただろう。マリウポリのアゾフ民兵の抵抗には、5億ユーロ武器供与によってブーストさえもたらした。 https://www.rferl.org/a/european-union-sanctions-russia-ukraine-borrell/31748462.html ・3月5日、ウクライナでは西側諸国の祝福を受けて停戦交渉に賛成する人々が排除された。ウクライナの交渉担当者の1人であるデニス・キレーエフが秘密警察(SBU)によって暗殺されたのだ。同じ運命は、ロシアとの合意に好意的だったために3月10日に暗殺された、キエフとその地域のSBUのの元副長官であるドミトリー・デミアネンコを襲った。彼は民兵(「ピースメイカー」)に撃たれたのだ。 ・西側の大臣は、ロシア経済を崩壊させ、ロシア国民を苦しめようとし、プーチンの暗殺を要求している。 ・パラオリンピックでロシアのアスリートやロシアのアーティストを制裁することは、プーチンとの戦いとは何の関係もない。 ・ロシアは民主主義国家である。なぜ私たちは一人の過ちのために全人口を罰しようとするのか?集団的な懲罰はジュネーブ諸条約によって禁じられていることを忘れないでほしい。 ・メディアはコビッド危機の間に中国人への憎悪を広めることに成功し、彼らのメッセージはロシア人に対して同じ影響をもたらすだろう。ジャーナリズムはますます非専門的で過激になっている。 ・ゲーテは「光が大きければ大きいほど、影は濃くくなる」と言った。ロシアに対する制裁が不均衡であるほど、私たちの人種差別を浮き彫りにする。なぜ西側の政治家は8年間ドンバスの民間人に対する爆撃に反応しなかったのか? ・ロシアの侵攻がイラク、アフガニスタン、リビアでの戦争よりも非難に値する理由を聞きたい。不当で残虐な戦争を行うために国際社会に故意に嘘をついた人々に対して、私たちは制裁を行っただろうか?イラク戦争前夜に嘘をついたことに対して、我々は「アメリカ人を苦しめるための制裁」をしいただろうか? ・「世界で最悪の人道的災害」と見なされているイエメンの紛争に武器を供給している国、企業、または政治家に対して、制裁措置を採用したのだろうか?(https://www.un.org/press/fr/2018/cs13586.doc.html )・・・・・・・・ ボーが言うようにドンバスの虐殺は、その砲撃による犠牲者数の圧倒的な非対称性により説明される。 私も同様にこの点を指摘しているが、犠牲者の数は全体の70〜87%がドンバス側でうまれている。
上記に加え、ボーが指摘したセンチュリア計画(アゾフやNATOによる士官兵の訓練)についても、ジョージタウン大学の報告を引用するかたちで下の記事で詳細を記したので参照してほしい。 …以下略 _____________________________________________
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