http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/766.html
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https://www.chunichi.co.jp/article/662616?rct=politics
「国会での審議を円滑にするため」との口実で、「質問の事前通告制度」を何年続けるつもりなのだろうか。
こんなことを、今後も続けるつもりなのだろうか。
そんな疑問を抱かせる記事が目にとまったので、紹介したい。
以下が、中日新聞の記事の全文。
「人事院は29日、国会質問への対応で残業が発生してしまう要因を省庁に初めてアンケートした結果、トップは「(国会議員の)質問通告が遅い」だったと発表した。2位は「質問通告の内容が不明確」で、長時間労働の是正に向け議員側の対応改善が求められそうだ。
人事院は、複数の残業要因を挙げた上で、影響の大きさを各省庁に4段階で評価してもらい、ポイントに換算(最大132ポイント)した。結果はトップの「質問通告が遅い」が111ポイントとなり、2位の「質問内容が不明確」は99ポイントだった。国会議員は審議を円滑にするため質問を事前通告し、省庁側は閣僚らの答弁を準備している。」
記事は以上。
記事が取り上げているのは、官僚の長時間残業は「何とかしてあげなければ」という問題提起。
しかし、その前に問題視し、問題提起しなければならないのは、国会での「質問の事前通告制度」ではないのか。
記事では、「国会の審議を円滑にするため」の制度のように書いているが、この「質問の事前通告制度」によって、国会審議が円滑になっているだろうか。
円滑になったというのは、大臣の「答弁」が、官僚の書いた文章を「棒読み」していることを指すのだろうか。
そうだとしたら、それは、答弁に立つ大臣が、立ち往生し、赤っ恥をかかないための安全弁なのか。
しかし。・・・実態は、そう「うまい話」にはなっていない。
官僚の書いた答弁書を「棒読み」したところで、内容を理解していなければ、「更問い」には到底堪えられない。
その後は、何を聞かれても、更問いされても、官僚から渡された「紙切れ」に書かれていることを、「呆けたよう」に、繰り返し「棒読み」するしかなくなる。
予算委員会等で、良く見かける光景ではないか。
その結果は、官僚の書いた文章を、「棒読みしている姿」を晒すことで、より不都合な「恥」を晒していることに、気が付かなければならないのだろう。
政治家としては、これ以上は無い「醜態」であり、「恥辱」の筈だ。
むしろ、開き直って、あまりにも細かい質問には「答えられない」と答える方がよほど真っ当ではないか。
そして、それが大臣の実力であるならば、控えている官僚にメモを入れさせるのではなく、「官僚に答弁させる」で良いではないか。
言論の府と言われる、国会の議論は、一瞬も気が抜けない、「言葉と言葉で火花を散らす」いわば、戦場ではなかったのか。
「こんな制度」が不合理なことは、与野党ともに以前から分かっていたはずだ。
にも拘らず、何の対応策も示されることなく、ただ、ダラダラとした、緊張感のない国会審議が続く様子は、外形的には予定調和だが、人はそのことを指して、「茶番」と言う。
「質問の事前通告制度」が引き起こしている弊害は、大臣が官僚の書いた文章を「棒読み」しているという実態。。
これを看過すれば、大臣などは、単なる「お飾り」に過ぎないし、大臣が「官僚の代弁者」に成り下がり、官僚の思惑が優先する「官僚政治」を許すことにつながる。
まさに、本末転倒ではないか。
「質問の事前通告制度」は官僚の保護制度であり、「官僚政治」を推進するための、官僚達にとっては、極めて使い勝手の良い「道具」でしかないのではないか。
「質問の事前通告制度」など、即刻止めてしまえ。
それでは審議が長引いて困るというならば、通年国会にすればいいだけの話ではないか。
我々国民は、全く困らない。
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