http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/765.html
Tweet |
岸田首相はドヤ顔! 永田町に吹き荒れた「3.31解散説」の出どころと方々の思惑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320794
2023/03/30 日刊ゲンダイ
公明党が激しく動揺(握手する岸田首相と公明党の山口那津男代表=左)/(C)日刊ゲンダイ
早期解散説が突風のように吹き荒れ、永田町が浮足立っている。早ければ「3.31解散」で衆参補欠選挙が予定されている4.23投開票との観測まで浮上。5月の広島サミット前というのは、常識で考えればあり得ない日程なのだが、与野党が右往左往するのを岸田首相は“ドヤ顔”で高みの見物らしい。
◇ ◇ ◇
このタイミングで早期解散説が出てきた直接のきっかけは、メディア各社の世論調査で岸田内閣の支持率が軒並み上昇していることだ。
これに自民党幹部が「衆院は常在戦場」と発言し、<首相は予算関連法案が仕上がる31日に衆議院を解散して大勝し……>などと書かれた怪文書まで出回り、「まさかの4月選挙か!」と大騒ぎになったのだ。
もっとも永田町を取材すると、「(解散を)『やるゾ』というムードにして、統一地方選向けに自民党内を引き締めようということだろう」「準備が整っていない野党に対する揺さぶり」「怪文書を書いたのは官邸に近い記者じゃないか」など、ブラフとの見方が大勢ではある。しかし、前回2021年の総選挙で岸田首相が当初の予想を大幅に前倒しして解散に踏み切ったことから「首相はサプライズ好き」(自民党中堅議員)と疑心暗鬼が広がった。
28日には「受けて立つ」と言っていた立憲民主党の安住国対委員長が、29日は「(前回の衆院選から)1年5カ月の任期で解散は党利党略」と政権を牽制。それだけビビり出したということでもある。
統一選に全力を注いでいるため早期解散を避けたい公明党の動揺はもっと激しい。山口代表が28日の23年度予算成立後、岸田首相に直接「解散じゃありませんね?」と確認しただけでなく、29日は首相官邸で一緒に昼食。「少なくとも4月総選挙という直近の解散はない」(公明党幹部)との感触を得て、胸をなで下ろしたという。
「元々、3月解散・4月総選挙の情報を流していたのは、岸田政権と距離のある菅前首相系や安倍派系だったが、岸田首相はこれを逆手に取った。支持率上昇で自信をつけた首相は、解散風をあおることで政局の主導権を握ったと、面白がっている。28日夕のぶら下がり取材では『統一選と補選と先送りできない課題に取り組む。今はそれしか考えていない』とコメント。解散の否定が弱かったのに、29日は『(解散は)今、考えていない』と否定を強くしたのもその一環です。微妙な違いを計算して発言している」(岸田周辺)
“火遊び”に興じる
「我が世の春」がごとく…(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
最近の岸田首相は、「わが世の春」がごとく、こうした“火遊び”に興じているきらいがある。
放送法の総務省文書を「捏造」と断じた高市経済安保相についても、答弁が破綻し、与党内で「辞任させた方がいい」との意見があったが、岸田首相は首をタテに振らなかった。「大臣として真摯に説明を」と、岸田首相が高市氏本人に説明を促すのは、「擁護しているそぶりを見せて、実際は政権の“弾よけ”に利用した。どうせ次の内閣改造で交代させるんだし、もはや総裁選のライバルではない、といったところですよ」(官邸関係者)。
サミット後から6月の国会会期末にかけ、今後も岸田首相は「解散風」をオモチャにするのだろう。だが支持率が上昇しても、「政策に期待が持てないから」が不支持のトップなのは変わらない(NHKの3月調査)。政局にかまけるより、国民のためにやるべきことがあるんじゃないか。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。