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高市早苗、三浦瑠麗、杉田水脈…安倍晋三周辺「喜び組」の末路【適菜収】【隔週連載】だから何度も言ったのに 第35回
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/1883140/
2023.03.10 適菜 収
昨年の安倍晋三銃殺事件以降、政財界から審議会、言論界に至るまで、様々な闇が明らかになってきた。杉田、高市、三浦という安倍に寵愛されてきた女性たちの異様な振る舞いはいったい何だったのか。彼女たちから立ちのぼる “いかがわしさ”の正体とは。『日本をダメにした 新B層の研究』を刊行し、売国政治屋・マスコミをのさばらせた近代大衆社会の末路を鋭く分析した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第35回。
総務省の行政文書と確認された放送法解釈を巡る資料について、高市は自身にかかわる記述の内容が不正確で捏造と繰り返し、議員辞職を否定。追い詰められると嘘をつく安倍晋三の振る舞いと同じとさらなる批判を浴びる。
■ナチス礼賛本に推薦文を寄せていた高市早苗
安倍晋三周辺を固めていたいかがわしい連中が、窮地に追い込まれている。次期日銀総裁は植田和男に決まったし、これから安倍がやったことを検証するという動きでしょうかね?
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安倍周辺「喜び組」の杉田水脈は差別発言を繰り返し、昨年暮れに総務政務官を辞職。杉田がどういう人物なのか、簡単に軽く振り返っておく。過去には月刊誌に「LGBTの人たちは『生産性』がない」と記し、その流れで雑誌は廃刊に。ブログでは「国連の会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」「とにかく、同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなるくらい気持ち悪く、国連を出る頃には身体に変調をきたすほどでした」「ハッキリ言います。彼らは、存在だけで日本国の恥晒しです」と述べていた。2016年、保育所の待機児童問題などに関して、産経新聞のサイトの自身のコラムで「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしているわけです」「旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本なのです」と述べていたが、昨年11月30日の参院予算委員会で、「事実として確認できず、不用意な発言だった」として撤回した。事実として確認できないことを社会に垂れ流す人間のことを一般にデマゴーグと呼ぶ。
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高市早苗も追い詰められた。3月2日、立憲民主党の小西洋之議員が安倍政権時代に作成された総務省の内部文書を公表。そこには礒崎陽輔首相補佐官(当時)が2014年11月26日に、放送法の解釈や違反事例などの説明を総務省に問い合わせてから、翌2015年5月に高市が従来の政府見解を事実上見直すまでのやりとりが時系列でまとめられている。
安倍政権は一貫して言論統制・言論弾圧を行っていたが、政府にとって都合の悪い特定のテレビ番組を潰すために、悪党が動いたわけだ。内部文書には「現在の放送番組には明らかにおかしいものもあり、こうした現状は正すべき」という安倍の発言もある。
この内部文書に対し、当時、総務相だった高市は「全くの捏造文書だ」と主張。捏造でなかった場合は閣僚や議員を辞職するかと問われると「結構だ」と答えた。その後、総務相の松本剛明が「すべて総務省の行政文書であることが確認できた」と述べ、礒崎は総務省に「問い合わせた」ことを認めた。ちゃんちゃん。
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そもそも高市は極めていかがわしい人物。2014年9月にはネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたことが発覚。高市は「思想信条が分かっていたら、会いもしなかったし、写真も撮らなかった」と釈明したが、過去にナチス礼賛本「HITLER ヒトラー選挙戦略」に推薦文を寄せていたことが発覚。嘘も100回言えば真実になるとでも思っているんですかね?
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学術的実績は何もないのに、自称「国際政治学者」として突如表舞台に立ち、政財界・マスコミから脚光を浴びてきた三浦瑠麗。その背後に潜む闇とは。
■統一教会をウルトラ擁護していた三浦瑠麗
薄着姿でお馴染みの三浦瑠麗の夫もついに逮捕。投資・コンサルタント会社「トライベイキャピタル」代表取締役の三浦清志は、太陽光発電所の建設という名目で出資を持ちかけ、約10億円をだまし取ったとされている。瑠麗は、自身が代表を務めるシンクタンク「山猫総合研究所」のウェブサイトにコメントを掲載。
《一部報道におきまして、私の夫である三浦清志が逮捕されたという事実を知りました。引き続き、捜査に全面的に協力する所存です。家族として、夫を支えながら推移を見守りたいと思います》
相変わらず他人事のようなことを言っているが、瑠麗が経営する会社と夫の会社は同じビルの同じフロアにあり、両社は合同で行事を開催することもあった。さらに瑠麗は、政府の「成長戦略会議」やテレビ番組などで、太陽光発電事業を“猛プッシュ”していた。「ご主人の逮捕について、一言いただけますか?」との報道陣の質問に対しては、笑みを浮かべ去っていったという。三浦つながりというわけではないが、私はロス疑惑の三浦和義の笑みを思い出した。
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瑠麗についても振り返っておく。登場した当初から言っていることは支離滅裂。論点をごまかし、嘘やデマを平気な顔で垂れ流す。「第一に、安倍政権は歴史的、国際的に見て基本的に正しい課題設定を行っている。このことはスタート地点として重要なことです」と安倍を礼讃。「ワシントン・ポスト」と「ワシントン・タイムズ」を間違えながら、安倍とつながる統一教会を擁護していたのも瑠麗。しまいには「お父さんがパチンコとか競馬でお金をスッたり、家庭内暴力で殴ったり、飲酒におぼれたり、どれも合法なんです。合法な活動で家庭が崩壊するケースはいっぱいあるのに、なぜ宗教法人(だと問題に)になるか、これは政局だからです」と意味不明なことを言い出した。そもそも「家庭内暴力」は合法ではない。
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新型コロナ、大阪「都構想」、ウクライナ情勢、国葬……。ありとあらゆるテーマに対し、オールラウンドのバカっぷりを発揮してきた瑠麗。TBSキャスターの金平茂紀は、シリアで誘拐されたジャーナリストの安田純平についてデマを流した三浦に対し、「三浦瑠麗氏が政治学者として食っていけるのが問題」「三浦瑠麗って人、テレビがよく使うらしいのですけども、政治学者のくせに、(発言が)全然事実に基づいていない」と批判していた。事実に基づかない話を垂れ流す人間のことを、一般にデマゴーグと言う。
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安倍周辺のいかがわしい連中の検証をさらに進めるべきだ。
文:適菜収
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