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安倍事務所閉鎖、後援会も解散…No.2以外の地元秘書たちはそのまま廃業へ 安倍家断絶 王国で何が起きているのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/315134
2022/11/30 日刊ゲンダイ
看板とポスターはそのまま(山口県下関市の安倍事務所=提供写真)
今月22日、安倍事務所からの挨拶状が支援者たちのもとに届いた。
〈早いもので安倍晋三代議士が亡くなられて四か月余りが過ぎました〉
〈事務所の閉所につきましては、当事務所は先代・晋太郎先生より引き継いだもので、(中略)惜しまれる声もたくさんいただきましたが、国葬儀、県民葬儀を終えた今、これを区切りに本年末をもちまして閉じることといたしました〉
事務所はJR下関駅の裏側にあり、月5万円の賃貸物件。大家は晋太郎氏の代からの支援者である地元のパチンコ業者だ。下関市内の豪邸ともいわれる安倍元首相の自宅の前所有者でもある。かつては下関駅の再開発などでの便宜をウワサされていたほど、安倍事務所とは密接な関係であったが、現在は息子が会社を引き継ぎ、代替わりによって政治とは距離を置いているという。
下関事務所と同時に選挙区内の長門市の事務所も閉鎖される。実は先月28、29日に昭恵夫人が下関と長門で支援者たちを集め、長年にわたる感謝の言葉を述べる集会があった。
「そこでは明言こそありませんでしたが、これをもって支持者たちは『後援会も解散だ』と思ったそうです」(自民党関係者)
事務所は閉鎖、後援会も事実上の解散で地元・下関を支えていた秘書たちの身の振り方はどうなっているのか?
「事務所ナンバー2といわれていたベテランの公設秘書は、派閥が同じ代議士の政策秘書として再雇用されることが決定しているそうです。他の私設秘書たちは、そのまま廃業するようです」(同)
下関には安倍事務所「秘書」の肩書で名刺を持つ人物は多い。大抵は20代、30代の若手か、60代以上のシニアらしい。地元企業の経営者2世が「人脈づくり」として秘書活動をするケースもあれば、地元に精通する市役所OBなどが秘書として活動するケースもあるそうだ。
「もともと秘書としての給料が出るわけではないので、前者は家業にもどり、後者はもう隠居をするようですね」(同)
モリカケ桜は「忘れたい思い出」
実は事務所閉鎖は9月には決定していた。
「忌中が明けた9月にも後継は決定せず、昭恵さんの出馬固辞もあり、年内閉鎖はその時期にはもう決まっていました」(後援会関係者)
かつての安倍後援会は下関からバスを数台連ね、「桜を見る会」に参加するなどの威容を見せていた。しかし、それも「モリカケ桜」と国会で追及されるうちに、後援会の高齢者たちにとってはマスコミに追われるなど「忘れたい思い出」にさえなっているという。
「それでも事務所が看板を下ろすのは本当につらいです」(後援会関係者)
現在も「安倍晋三事務所」の看板とポスターはそのままである。 =つづく
日刊ゲンダイ編集部
月曜日〜土曜日に発売される “毎日出る雑誌”です。大きなメディアが忖度して書かないようなことにズバズバ斬り込み、読者目線で大衆の本音、怒り、疑問を記事にぶつけていきます。
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