http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/570.html
Tweet |
北朝鮮のミサイル実験は金正恩の対米恐怖の表れ 日本は恐れる必要がない 三枝成彰の中高年革命
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/312902
2022/10/15 日刊ゲンダイ
ミサイル発射はアメリカへのアピールか(C)ロイター/KCNA
北朝鮮によるたびたびのミサイル実験で日本は大騒ぎだ。しかし私は何も心配していない。日本を対象にしていないからだ。こうした実験や軍事演習で、彼らが己の強さをアピールしている相手は日本ではなくアメリカである。ありもしない攻撃を“有事”とするのはバカげている。すべては防衛費を増やすための政府の方策ではないのか。それに合わせて大騒ぎするマスコミも愚かだ。
金正恩総書記の頭にあるのは、アメリカに盾突いて消されていった独裁者たちの哀れな末路だろう。イラクのフセイン大統領とリビアのカダフィ大佐がそうだ。
金正恩は「彼らが殺されたのは核爆弾を持っていなかったからだ。核さえ持っていれば、いかにアメリカでも容易に手出しはできない」と考えているのだろう。「核を手放せば、すぐにアメリカは派兵して自分たちを滅ぼす。それだけは避けねばならない」──だから自分たちの力を示し続けるしかないのだ。身を守ることに必死で、日本への攻撃など考えていない。ゆえに私たちは恐れる必要がないのだ。
それより政府が力を注ぐべきは拉致問題である。故・安倍元総理も拉致問題をライフワークとしていながら、根本的解決をもたらさずに逝ってしまった。
2002年の小泉元総理の訪朝から20年。その後の5人の拉致被害者の帰国以降、13年に内閣官房に拉致問題対策本部も設置されたが、10年もの間、政府は何もしてこなかった。
こんな状況で防衛費の増額を望む声は一部で根強い。GDP比2%にすれば日本はアメリカ、中国に次ぐ世界第3位の軍事大国になるといわれている。
北朝鮮より警戒すべきは中国だが、あれほどの大国と張り合って勝てるはずもない。ならばどうしたらいいか、政府は知恵を絞るべきだ。
菅前総理の弔辞に「電通が入っているから」と発言したテレビ朝日の玉川徹さんは、私が思うにそれほど間違っていない。国葬に電通が関わっていたかは知らないが、オリンピックや万博など国レベルの行事にはすべて広告代理店が入っていると考えるべきで、彼らなしにはできないのが現実だ。政府にやれない水面下の交渉や裏工作を代行する“必要悪”なのだ。
その現実を認めたうえで、オリンピックなどいらないなら広告代理店を使うのをやめればいいし、やりたいなら使い続ければいい。オリンピックでいい思いをしたのは広告代理店と建設会社だけだろう。
玉川さんを批判するのも、北朝鮮に大騒ぎするのも、根は同じだ。
また、私の持論だが、ウクライナを“義挙”として称えるのもおかしい。死んだらすべてが終わるのだ。戦争に美しいも正しいもない。こんな時に勇ましいセリフや正論を吐くのは、自分が死ぬ心配のない立場の人たちだ。
昨日まで「鬼畜米英」を唱えていた人たちが敗戦後に一転して「アメリカ大好き」になり、「鬼畜米英」を信じて戦った人たちの死はすべて“無”になった。それが過去の日本だ。また同じことを繰り返そうというのか。
国のため、主義のための死はすべて報われない死である。日本人は“腰抜け”でおおいにけっこうじゃないか。
三枝成彰 作曲家
1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK288掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK288掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。