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7時出勤でお茶くみも…岸田首相「長男秘書」がいまやっていること 首相在任「カウントダウン」で、独断暴走の行方
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2022年10月12日 FRIDAYデジタル
内閣支持率急落のなか「縁故・世襲の箔つけ人事」を強行した岸田首相。「今しかなかった」理由と翔太郎秘書の「働き」ぶりは… 写真:AP/アフロ
なぜ?今?という声が止まない。岸田文雄首相長男・翔太郎氏の「首相秘書官」起用に、与野党とも諦念ムードだ。
売りだった「聞く力」は、「国葬反対」を聞きそびれた。首相の「聞く力」はとっくに機能不全ではないかと、閣僚経験者はこう話す。
「長男の翔太郎を秘書官に抜擢したことは、冷静沈着だったはずの岸田首相が暴走し始めたということ。このタイミングでこの人事は、どう考えても不適切ですよ。いくらなんでも時期が悪すぎる。この国難のときに息子さんの『箔つけ人事』をしている場合ではない。反発が出るのは素人にだって分かることです。せめて麻生さんに相談があれば、『少し時間をおいてからにしておけ』と助言されたでしょうに…」
しかし、その4日後、麻生太郎副総裁の長男・将豊氏が日本青年会議所の次期会頭に決定のニュースが流れた。親子2代の会頭就任である。「日本は縁故、世襲しかない」という疑問の声がさらに高まっている。
「首相としての残り時間」が見えてきたから
内閣支持率が下がり続けている。物価高を抑え経済を安定させるため、高度な政策を打ち出さなければならないときだ。北朝鮮ミサイルの脅威、統一教会問題もある。「なぜ今」の声は、国民のみならず、自民党内からも上がっている。しかし一方で、
「理由は明快です。支持率が下がり『首相としての残り時間』が見えてきた今、一刻も早く『首相秘書官』の肩書を長男に与え、地盤継承の準備をせざるをえない心境でしょう。岸田首相にとっては『今しかない』んです。半年後では、遅すぎますから」(コンサルタント)
岸田翔太郎氏の首相秘書官就任により、首相秘書官は、政権発足時からの嶋田隆秘書官を含め7人体制となった。秘書官の増員は政策充実のためというよりは「家族を近くに置くことで癒やしを求めたのではないか」と、前出の閣僚経験者はため息をついた。「岸田は、だいぶ参っているから」と。
翔太郎氏の「政界デビュー」
じつは半年前の今年4月、翔太郎「秘書」は、実質的な政界デビューを果たしている。政官財のトップなど450人が集まった「岸田文雄と国政を語る会」で「首相名代」として挨拶したのである。
「本日は、総理が公務のためお集まりいただいた皆様にご挨拶することが出来ず誠に申し訳ございません。名代として総理から必ず話すようにと申しつけられた内政、外交についてご報告させていただきます。よろしくお願い申し上げます」
岸田首相就任後、初めての朝食会。31歳の岸田翔太郎は、手のひらが汗でぐしょぐしょになるほど緊張していたというが、
「意外にしゃべれるじゃないかと感心したよ。10分ほどの挨拶の締めくくりは、会場をクスッと笑わせるオチもつけられた。演説のセンスは、父親よりいいかもしれない。後継者としてまあ、合格点。広島一区は安泰になりましたね」(大手エネルギー会社幹部)
都内宴会場のなかでも「大箱」であるANAインターコンチネンタルホテル「プロミネンスの間」を満員にできる政治家は、今、岸田首相くらいしかいないという。満席の会場で翔太郎氏は、こうも語った。
「総理は、車座の懇談にいくつも参加して貴重な話を聞き、政策に活かすことができたと申しています。物価高などへの対応は万全な政策でしっかり対策していく所存でございます」
父の仕事を報告し「聞く力」は遺憾なく発揮されているのだと強調した。また外交では、
「インド、カンボジア、タイ、インドネシア、EUとの対面外交を積極的に展開していきます。また、エマニエル米大使とともに広島を訪問しました。これは、異例の対応でございました」
アジアを重視し、欧米外交もこれまで以上に緊密になっている現状を「異例」とアピール、日米同盟に関しては安倍政権にも増して重視しているとした。そして、自らの「仕事」について語り、こう締めくくった。
「現在、公邸に住んでいます。公邸入居は、じつに野田佳彦首相以来となります。わたし自身も公邸に移り、いわば『住み込み』で首相に仕えています。母は地元広島を守っていますので、食事に困り、ケータリングというわけにもいきませんので、総理の命によってコンビニ弁当、少しだけ酒などを買いに、全力疾走しています」
母・妻がいないので「食事に困る」とは…。かつて「岸田妻は立ってお給仕かよ」と大炎上したことをすでに忘れてしまったのか。
長男に期待される「献身」
このころの翔太郎氏は、「コンビニ買い出し」など首相に「雑務で仕える」存在だった。その後、参院選、安倍元首相の銃撃事件、旧統一協会問題と激動の荒波にもまれた。夏休みに首相がコロナに感染した際は、翔太郎氏も濃厚接触者となったものの感染は免れた。「喉が痛くて水も飲めない」と苦しむ岸田首相に、個人用コロナ防護具を着用して粥を運び、薬を飲ませるなど献身的な看病をしたという。
首相は翔太郎秘書に「各省庁などから上がってくる情報を24時間、迅速に取捨選択して報告する役割や、SNSでの情報発信の役目」を期待しているという。
彼は今、首相官邸に誰よりも早く7時前には出勤しているという。先輩秘書官たちにお茶をいれ、教えを請い、政策の進捗を聞きながら、岸田事務所に移った山本高義秘書とともに「総理日程」を分刻みで調整する。昼は官邸の食堂で。「あまりうまくない」と漏らしているが、ほぼ毎日、官邸食堂で済ませているという。
首相から期待されている「SNS担当」としては、Twitterから「岸田政権批判」の投稿をピックアップして「外の声」として首相に逐一伝えているという。岸田首相が「統一協会への自民党対応が生ぬるいという声ばかりだな」と感想を漏らすと、翔太郎秘書官が「はい…」と言葉少なに答える。父・総理に意見をすることはまだ遠慮がちのようだ。
唯一の進言は、マスコミ各社の政権支持率調査の結果を、ネットにアップされる前に耳に入れたこと。翔太郎秘書官は「政権の危機」を認識している。総理執務室へ行ったり来たり、官僚のレクがあれば同席に努めているが、来客や会合に追われ、日に70本ほどかかってくる面会要請の電話の対応に追われているのが実態。北朝鮮ミサイルによる会合キャンセルも対応している。
今のところ秘書官として聞こえてくる「業績」は、家族的な献身と雑務のみだが、早くも女性関係の噂が絶えず「父より花がある」とも囁かれる首相秘書官。ここは、家族ならではの信頼関係を生かして、身の回りの世話にとどまらず、より良い政策の提言、さらには「首相が間違ったら諫言」する役割も果たせることを期待したい。
取材・文:岩城周太郎 写真:AP/アフロ
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