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五輪汚職巡りJOC竹田前会長に“ガサ入れ間近”情報! 特捜部は「慶応」「馬」ルートに熱視線
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/312408
2022/10/06 日刊ゲンダイ
意外なルートが浮上(JOCの竹田恒和前会長)/(C)日刊ゲンダイ
司直の手はどこにまで及ぶのか。五輪汚職を巡り、東京地検特捜部は4日、東京大会のスポンサーだった出版大手「KADOKAWA」会長の角川歴彦容疑者を贈賄の罪で起訴。今後も捜査の長期化は必至だが、特捜部の注目は、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長に集まっているという。
既に任意聴取されており、「近く特捜部が強制捜査に乗り出すのでは」(メディア関係者)という見方も浮上。特捜部は竹田氏関連の複数ルートに熱視線を送っているそうだ。1つ目のルートは、竹田氏の「慶応人脈」だ。
「スポンサー契約を巡る不正で、駐車場大手『パーク24』と大会組織委員会の契約に介在した広告大手『ADK』は、受け取った報酬の一部を組織委元理事の高橋治之被告のゴルフ仲間が経営する都内の『A社』に送金していた。ADKは、高橋氏の後押しでパーク24との契約業務に関与できたとされています。そのため、A社への送金は高橋氏側への“謝礼”の意味合いがあったと目されている。このA社社長は、元プロゴルファーB氏の親族で、竹田、高橋両氏と同じ慶応出身です」(大会関係者)
A社は、大会公式マスコットのぬいぐるみを販売した玩具メーカー「サン・アロー」から高橋側に渡った800万円の資金移動にも介在していた。ライセンス契約を巡って高橋に接近したサン・アロー幹部も慶応出身だ。
「パーク24」創業者が馬主になるきっかけをつくった
2つ目は「馬」ルートだ。竹田氏は2016年に前述のパーク24の社外取締役に就任。「両者の関係は『馬』から始まった」(調査会社関係者)というのだ。
「パーク24の創業者・西川清氏(05年死去)は幼少期から無類の競馬好きで、事業の傍ら1996年に中央競馬会の馬主資格を取得。その際、西川氏は知り合いの竹田氏を通じ、競走馬の生産牧場『社台ファーム』の吉田照哉代表を紹介してもらったのです。これがきっかけで西川氏は馬主となり、ファームの生産馬であるマンハッタンカフェでGTを制覇。また、竹田氏と吉田氏は慶大馬術部の同期という間柄でもあります」(同)
他にも「馬ルート」はある。特捜部が注視しているのが、竹田氏が会長である旅行代理店C社だという。
「C社は、組織委でスポンサー集めを担った一部職員の国内移動や渡航を事業として引き受けたとみられている」(同)
C社は、竹田氏が副会長を務める日本馬術連盟とも取引があった。
慶応に馬──。今後また意外なルートが浮上するかもしれない。
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