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安倍元首相は戦後を代表する“ホラ吹き” その場しのぎでついた嘘の数々 それでもバカとは戦え
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/310768
2022/09/03 日刊ゲンダイ
北方領土はあっさり譲歩(安倍元首相とロシアのプーチン大統領、2018年=代表撮影・共同)
戦後を代表するホラ吹き・安倍晋三について「思い出に残るデマと嘘」という形で振り返ってきたが、当然、ベスト10には収まりきらなかった。そこで特別編として「その場しのぎでついた嘘」をまとめておく。
2015年6月8日、安倍は会見で「今回の(安全保障法案の)法整備に当たって、憲法解釈の基本的論理は全く変わっていない。この基本的論理は、砂川事件に関する最高裁判決の考え方と軌を一にするものだ」と発言。同年9月15日、元最高裁判事が「間違っている」と否定。
「北朝鮮の問題、拉致問題は私自身の責任で解決しなければいけないという強い使命感を持っている」(18年6月16日)と言っておきながら、同年9月14日には「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことは、ございません」。
17年9月20日、「対話による問題解決の試みは無に帰した」と言っておきながら、18年3月26日には「私は北朝鮮との対話を否定したことは一度もありません」。
18年9月16日、テレビ番組でプーチンに対し北方領土問題を解決した上で平和条約を締結するのが日本の原則だと直接反論したと発言したが、同日「安倍首相本人からは何の反応もなかった」と、ロシア側が否定。
13年9月7日、「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています」と発言したが、放射性物質は漏れまくり。東京電力も安倍の発言を事実上否定。
「私の世代が何をなし得るかと考えれば、自衛隊を合憲化することが使命ではないかと思う」(読売新聞17年5月3日付朝刊)と言っておきながら、「(自衛隊を)合憲化するということを私は申し上げたことはありません」(18年2月22日)。
「国際公約でもある財政健全化に向け、中期財政計画を早期に策定するなど、経済成長と財政健全化の両立を目指してまいります」(13年6月24日)と言いながら、「私は国際公約と言ったことはないんです」(17年9月25日)。
「民主党政権は悪夢だった。間違いなく」(19年2月の衆院予算委員会など)と繰り返しながら、「国会答弁で悪夢のような民主党と答えたことはない」(20年3月23日)。
なぜホラ吹きが政権中枢に食い込んだのか、検証を進めるべきだ。(敬称略)
適菜収 作家
近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中
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