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三つ巴の沖縄県知事選 旧統一教会の影は選挙結果にも作用しそうだ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/310640
2022/09/01 日刊ゲンダイ
沖縄県知事選は三つ巴の図式(左から、玉城デニー知事、佐喜真淳元宜野湾市長、下地幹郎元衆議院議員)/(C)共同通信社
沖縄県知事選は9月11日の投開票日に向けて、すでに中盤戦を迎えている。4年前に急逝した翁長雄志前知事の後を継いだ玉城デニー知事が「オール沖縄」の支持を背に再選を目指すのに対し、前回も玉城の対抗馬として戦って敗北した佐喜真淳元宜野湾市長が自公の候補として挑戦し、さらにこれに無所属の下地幹郎元衆議院議員が絡むという三つ巴の図式となっている。
焦点は言うまでもなく、米海兵隊の新基地を名護市辺野古に建設する計画をこのまま継続するのかどうかである。決定からほぼ四半世紀を経て、ジュゴンやサンゴなどの自然破壊の疑いがますます濃厚になっているばかりか、予定地の深部にとうてい飛行場建設には適さない軟弱地盤が見つかるなど、いつになったら完成するのか全く不明のこの計画に対し、玉城はブレることなく「反対」を主張。
それに対して佐喜真は、4年前には新基地への賛否を明言せず、もっぱら地域の経済振興のメリットを強調する「イノチよりカネ」路線に終始したのだったが、今回は作戦を転換し「辺野古基地建設容認」を正面切って掲げた。
実を言うとこの転換は、7月の参院選ですでに始まっていて、オール沖縄の現職=伊波洋一に挑んだ自公の古謝玄太は「辺野古容認」を訴えたにもかかわらず、伊波の27万4235票に対し27万1347票と、わずか2888票、得票率で0.5%の差にまで肉薄した。これを見て自民党の茂木敏充幹事長は「辺野古から逃げなくても、もう一押しで勝てる」と、勝負に出ることを決断したのだろう。
しかしその後、茂木にとって2つの大きな誤算が生じた。1つは下地の突如の出馬表明であり、「辺野古建設容認だが軟弱地盤は埋め立てない」というクセ球的な主張で保守地盤を食うだろう。もう1つは、にわかに大問題となってきた旧統一教会と政治家との癒着問題だ。これが佐喜真にとっては特に深刻で、彼は県内の統一教会系が営むコミュニティーラジオに出演したり、台湾その他で開かれた同教会および関連団体の行事に何回も出席。その中には教会の「祝福」を受けた夫婦が棒で3回ずつ尻を叩き合って原罪をおはらいするという奇妙な宗教的秘儀まで含まれていたという(8月4日付「赤旗」など)。
こうした中で、茂木の決断が吉凶どちらに出るか、選挙結果に注目したい。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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