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狙われる国粋主義者<本澤二郎の「日本の風景」(4502)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/33437317.html
2022年07月12日 jlj0011のblog
<「山上容疑者の背後に黒い影が見える」は本当か!>
正直な所、闇だらけ、ミステリーな元首相暗殺事件である。動員をかけているはずなのに聴衆は少なすぎた。統一教会や公明党創価学会員は姿を隠したのか?そこは最側近の高市早苗の奈良市・地元である。手抜きが目立つような警備の奈良県警。映像に映る犯人は、安倍の背後で自由に徘徊していることにも、警察は無関心を決め込んでいた。暗殺犯にとって、これほど好都合な環境も珍しい。
人々は「日中共同の敵」と宣言した元社会党委員長の浅沼稲次郎暗殺事件を思い出している。いつものことだが、この時は右翼の青年を利用した。米国のケネディ大統領暗殺の犯人とも重なる事案だ。黒幕について分かっていても、捜査は尻切れトンボ。今回の事件にも同じことがいえるのか?
容疑者となった山上徹也の背後に黒幕がいるのであろうが、今回の黒幕の犯人捜しはどうなるのか。自民党と政府の中枢の情報が手に入らないと、これほど容易な環境での暗殺は成立しないことは確かだろう。名探偵を雇える力が、安倍家にはあるが。
それにしても国粋主義者・安倍晋三を10年もの長期間、権力の頂点で泳がせてきた日本国民の忍耐には、ひたすら呆れるばかりだが、そのおかげで亡くなって安倍の株は浮上している。真因はというと、岸信介が願望してやまなかった小選挙区制度の誕生だ。平和憲法を解体するための3分の2議席確保のための、不公平極まりない選挙制度が、今回の参院選で見事に実現した。
首相の岸田は「安倍改憲の遺志を継ぐ」と昨日はしゃいで見せた。岸田も国粋主義者なのか。しかし、自民党・公明党・維新や国民民主党の国粋主義者は、安倍暗殺に内心は凍り付いていると聞く。日本の国粋主義者を英語で「ストロング・ナショナリスト」と呼ぶ。第一次安倍内閣が誕生した時、ワシントンはいち早く「ストロング・ナショナリスト」と分析して、岸の後継者をけん制した。
そのワシントンは、過去に岸という国粋主義者を利用して、日本を反共の砦・属国化することに成功したが、現在においてそれ以上に暴走すると、ワシントンに盾突くことになる。油断すると、モスクワや北京と密約を交わすかもしれないと認識しているらしい。日米の信頼関係は薄い。
<「首相を辞めた人物が最大派閥会長、官邸を牛耳る恐怖」に決起か>
単細胞の凡人ジャーナリストは、いまも安倍が退陣した真相を掴んでいないが、国粋主義政治が止まることに安堵した。
耳に飛び込んでくる情報は「安倍晋三は、閥務をしたことがない。誰一人仲間の面倒を見ていない。父親の晋太郎は、清和会の人間ではない。福田赳夫は何度も安倍晋太郎をしかっていた。現に晋太郎が総裁選に飛び出した時、他にもう一人中川一郎を出馬させた。その恨みなのか、清和会候補に町村信孝が選ばれ、挑戦した時に晋三も飛び出して、町村を押しつぶした」などという理由から、安倍が最大派閥・清和会の会長乗っ取りに成功しない、という厳しい分析に振り回されていた。
これはとんでもない偽情報だった。政界はカネで動く世界だ。安倍の金は、おそらく天文学的に膨らんでいる。10年も首相をしていれば、その利権は莫大であろう。外国への血税バラマキでも60兆円。すべてがひも付きだ。財閥からのキックバックだけでもすごい金額となろう。
案の定、安倍はあっさりと自民党最大派閥のトップとなった。岸田内閣の人事では、安倍の意向を受けて岸田は、防衛相に実弟の岸信夫を起用した。官房長官や自民党3役のうち2役を独占した。原子力ムラを操る経産相も清和会、衆院議長も問題の清和会と、岸田内閣といっても名存実亡の有様である。
ずばり安倍天下そのものである。金力が自民党を支配する。その金力が公明党創価学会にも、維新や国民民主党にも及んでいると理解すべきだろう。戦前の戦争前夜の大政翼賛会の様相を呈している。
<看板は代わっても中身は変わらない国粋主義内閣継続が暗殺動機か>
ワシントンが分析した国粋主義者は、別名神道国家主義者であって、それは戦前回帰を裏付ける。米国が第二次世界大戦時に戦争した日本帝国そのものとなる。
日本属国化を継続したいワシントンと、そこから飛び出したい日本国粋主義者の確執が、暗殺の背景にあったのではないのか。
そういえば「暗殺当日、犯人は手製の銃を統一教会の奈良支部入り口付近で試射している。近所の人が警察に通報までしていたが、警察は黙殺していたことも判明した。ミステリーだらけの元首相暗殺事件は、ずっと尾を引くことになろうか。法曹界に「政教分離を研究する必要がある」との声が出てきていることは、評価できる動きではないだろうか。
岸田も立ち止まって真相解明に汗をかく必要があろう。改憲を安直に考えることなかれ、である。
2022年7月12日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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