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トランプと安倍元首相は自分の名誉の維持しか考えていない日米の「亡霊同盟」だ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/306429
2022/06/09 日刊ゲンダイ
これが「日米幽霊同盟」か…/(C)日刊ゲンダイ
「2匹の亡霊が太平洋の両岸を徘徊している──ドナルド・トランプ前大統領と安倍晋三元首相の2匹が」……。
マルクス「共産党宣言」の有名な書き出しを真似れば、こんな感じになるだろうか。
企業ではよく、社長を退いた創業者が会長になっても代表権を手放さず、経営にあれこれと口を出して「老害」呼ばわりされることがあるけれども、政界でいったん頂点を極めた指導者が、任期を終えた後も「死んでも死に切れない」ありさまでなり振り構わず党内を引っかき回すとは、かなり珍しい光景で、しかもそれが日米同時に起きているのは不思議である。
米国では11月の中間選挙に向けて、各州で連邦議員や知事の候補を決める予備選挙が進んでいるが、共和党内で圧倒的な影響力を発揮しているのはトランプで、どこの州でも乱立する候補者が「MAGA(米国を再び偉大な国に)」と叫び、「20年大統領選は民主党に盗まれた」と言ってトランプに迎合。その結果、これまでに何と180人もの候補者がトランプのお眼鏡にかなって支持・推薦を得るという、異様としか言いようのない選挙戦の展開となった。
トランプは、こうやって“トランプ派”の議員を大量に送り出し、24年大統領選で復権しようと企んでいる。
他方、安倍はご承知のように「核共有」肯定論から始まって、防衛費のGDP2%目標の増額、参院選後の改憲促進など、タカ派路線むき出し発言を矢継ぎ早に放ち、また岸田政権が財政再建方針に傾こうとすると見るや「日銀は政府の子会社だから国債をいくらでも買わせればいい」と法理的な間違いをいとわず言い出すなど、まるで岸田文雄首相の指南役は自分しかないと思い込んでいるかの尊大な暴言ぶりが続いている。
一見、強さの表れのような2人の言動だが、裏返せばこうやってジタバタしていないと、過去に築いたもの全てが崩壊しそうで怖くて仕方がないという弱さの心理が働いているのだろう。おまけに、どちらも空虚なスローガン以外に国の立て直しのまともな方策を持っておらず、自分の名誉の維持しか考えていないという「日米幽霊同盟」のお粗末である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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