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※2022年5月2日 日刊ゲンダイ2・3面 紙面クリック拡大
狂気の戦争の絶望的な教訓と今後 日本も必ず戦禍に巻き込まれる予感(上)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/304701
2022/05/03 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
イースターから7日後の「死者記念ミサ」で父親の墓にすがりつく10歳の少年(首都キーウ近郊イルピンの墓地)/(C)ロイター
この連休中もロシアによるウクライナ侵攻は止まらない。連日テレビで流れる惨状を見ていれば、正気でいられないのは確かだ。それで「日本も防衛費を増やせ」「核保有も議論すべきだ」と一気に振れる“集団狂気”を見ていると、日本も近い将来、必ず戦渦に巻き込まれる嫌な予感がする。
もちろんロシアの蛮行は許しがたいし、「正義のウクライナ頑張れ」と応援したくなるのは当然だ。しかし、国内向けに戦争の「大義」を訴え、それを支持する国民が戦況の大本営発表に熱狂--。いまロシアがやっていることは、旧日本軍と変わらない。
戦地に記者を派遣しないNHK以下TV局の大本営垂れ流し
われわれが接するウクライナ関連の報道は、常に西側目線だということも忘れてはいけない。そもそもNHKをはじめ日本の大メディアは激戦地に社員を派遣しないのだ。
「危険が迫ったらいつでも隣国に逃げられるように、今はポーランドとの国境に近いリビウを拠点にしている。日本のテレビで流れる戦闘地の映像は、ロイターなどの通信社による配信か、ウクライナ側から提供されたものがほとんどです」(在京キー局社員)
それだから、日本の報道は西側の論理でロシアを糾弾し、武器提供や戦争続行を正当化する論調ばかりになる。
「本来は、日本が戦争に巻き込まれずに生き延びるためには、どういう外交政策や知恵が必要なのかという冷静な報道こそが必要なのに、大メディアは視聴率が取れるから、ウクライナの悲劇を強調して、国民の不安をあおる。報道に感化されて軍備増強一色に染まる国民性には危ういものを感じます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏)
この戦争は、簡単には終わらない。失政の糊塗、あるいは軍拡に戦争を利用する連中には、長く続いてくれた方が都合がいいのだ。そして、そういう政治家たちの思惑に加担し、大本営を垂れ流すメディアの思考停止。日本が過ちを繰り返さないためには、国民がプロパガンダの洗脳から目覚め、冷静に現実と向き合う必要がある。
岸田首相ですら支持率アップ、無責任なリーダーの戦争サマさま
大メディアの垂れ流しが功を奏しているのか、就任から7カ月間、特に何もしていないのに岸田内閣の支持率はアップしている。4月22〜24日、日経新聞が実施した世論調査では、「支持する」が64%と前回調査比3ポイント増で、「支持しない」の27%を大幅に上回った。
特に、ロシアのウクライナ侵攻を巡る政府の対応について、62%が「評価する」と回答し、評価しないの27%を引き離した。「市民の殺害は戦争犯罪だ」などと、欧米首脳と横並びでプーチンを批判していれば支持率が上がるのだから、岸田首相も楽チンだ。
戦争サマサマの岸田政権。隠された実態は、何もやっていないどころか失策続きである。
政府は、原油高・物価高対策に6.2兆円の国費を充てる方針を示したが、これは参院選直前に補正予算を組みたくない岸田自民と、参院選向けに実績をつくりたい公明党が妥協の上に打ち出した弥縫策。目新しさゼロの中途半端な中身だった。
新型コロナウイルス対策もボロボロだった。第6波の死者は昨夏の第5波を超えてしまい、すぐに入院先が見つからない救急搬送困難事案も第5波のピークの2倍近くにまで増加。岸田は「医療提供体制の強化」と言いながら、ただただ指をくわえて見ていたようなものなのだ。
「本当は数々の問題を抱える岸田政権ですが、西側諸国の『プーチンを許すな』という主張に乗っかるだけで国民に支持され、全て覆いつくされています。特に、看板政策の『新しい資本主義』はいまだに正体が分かりません。政権発足当初は、富裕層に応分の負担をしてもらい、貧困層に『分配』することを打ち出していたはずです。しかし、安倍元首相をはじめとした『金持ち優遇』派の抵抗にあい、『分配』についてほとんど言及しなくなった。このまま参院選までダンマリを続ける気なのでしょう。あまりにも無責任です」(政治評論家・本澤二郎氏)
参院選で岸田自民を勝たせていいのか。
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