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もう我慢ならぬ衆院議員辞職 山本太郎、参院選出馬へ 各候補予定者の決意
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/23365
2022年4月23日 長周新聞
会見する山本太郎氏(14日)
れいわ新選組の山本太郎代表は15日に記者会見を開き、衆議院議員を辞職し6月22日公示の参議院議員選挙に出馬することを発表した。次期参議院選で自民党が大きく議席を減らす結果にはならないとの見通しを示し、その後3年間、国政選挙がおこなわれない空白期間に危惧される政治の暴走をなんとしても食い止めなければならないという思いからの判断であることを明らかにした。
参議院選を前にして、通常国会では対決法案もなく与野党ともに波風立てず選挙をやり過ごそうとしていることを批判すると同時に、その後の3年間は「このまま岸田さんのような静かな雰囲気で進むかといったら、そんな甘い話はない」とし、「見た目には外で起こっている戦争などに目をやらされているが、もう国内はとっくの昔に大変なことになっている。持つ者と持たざる者と、この状況に対して危機感を持ち、次の3年でどれだけのことをやれるかという想像力を政治が持っているのかということだ」「たたかう気があるのか、権力を奪取する気があるのかということだ」と怒りを込めてのべた。
山本太郎代表の辞職後は、比例名簿次点の櫛渕(くしぶち)万里氏が繰り上げ当選し、議席をひき継ぐ。山本太郎代表の記者会見の内容と、次期参議院選のれいわ新選組公認候補予定者(4月17日時点)の決意の要旨を紹介する。
参院選で勢力最大化目指しフル稼働する 山本太郎氏
どうして辞職してまで参議院選挙に山本太郎が出馬しなければならないのかということだが、6月22日に始まる参議院選挙が終わった後、政治的な空白期間、選挙の空白期間ができる。その間におこなわれるであろう政治の暴走をなんとしても食い止めなければならない。そういう思いから参議院選挙に自分自身が出馬しようという気持ちになった。
今年の参議院選挙が終わると、そこから3年間、国政選挙がない。この空白期間に政治の暴走が実行される可能性が高いと私たちは見ている。今の国政を見てみると、参議院選挙の結果はおそらく自民党は大きく票を減らす、議席を減らす結果にはならないだろうと見込んでいる。一方で野党側が大勝することが難しい状況であり、自民・公明の多数と、野党側の顔をかぶった維新のような政党が伸びていく。そういう状況になったとしたら、その後の3年間の空白期間は非常に危険なものになり得るという認識だ。
消費税の増税や雇用破壊の加速、グローバル企業にプラスにしかならないような貿易協定の拡大、憲法の改悪はもちろんのこと、今の状況が続けば好戦的な外交は継続されると思う。そのなかでエスカレートしていくことも考えられる。最悪の事態としては戦争の当事者になり得るようなこともあり得るかもしれない。権力を持った者たちにとっては黄金の3年間に、国会のなかで最大限大きな声を上げ、危機に対してこの国に生きる人々に共有できるような存在、空気を読まない私たちが議席を増やし、その声を大きくしていく必要があると思っている。
黄金の期間に野党側も、国会全体も変質していくというふうに考える。抗っても仕方がないので、自分たちの政策を一歩でも前に進めるとか、少し色をつけてもらおうと与党側にすり寄る行為、最悪の場合には大政翼賛状態になる可能性もある。そう考えると、今国会でなにがおこなわれているのかを伝え、国会の空気に飲まれずに、茶番につきあわない姿勢のややこしい人たちを最大化する必要がある。
現在、れいわ新選組の参議院での議席は2議席だ。次期参議院選で3議席になれば予算委員会の獲得に近づく。予算委員会はテレビが入り、総理に対して直接突き付けることができる委員会だ。衆議院においても私たちは予算委員会に対してイスを譲ってもらえないか、質問時間をもらえないかと交渉してきたが、自民党と公明党の力によって、たった15分の質問時間も許されなかった。15分の質問時間を野党第一党が私たちに譲る行為さえも認められなかった。意図的に私たちを干す行動が衆議院のなかでおこなわれていたということだ。参議院でしっかり議席をとって、今ある危機、これから起こるかもしれない危機に対し、多くの人々と共有していける予算委員会にリーチできるのは非常に重要だと思っている。
また、もし5議席になると、本会議において代表質問の権利が手に入る。10議席になると議会運営委員会での割り当て、本会議での登壇質疑も可能になる。そして10議席にもう一人の議員が力を貸してくれれば法案提出も可能になる。
今、私たちの努力でできることはそう多くない。だからこそ選挙で拡大していきながら、多くの人々に対してしっかりと私たちが発するメッセージを受けとっていただき、この国に生きる人々の力を借りながら動かしていく。選挙がなくても物事は動かせる。ネットのなかで話題になったことが法案、法律が改定されることに対して阻止する動きにもなった。とにかく今おこなわれる、これからおこなわれる危険性に対して大きく警鐘を鳴らせるような、暴走を少しでも止められるような、ブレーキになり得る勢力を拡大する必要がある。
どこまで議席を獲得できるのかは蓋を開けてみるまでわからない。その直前までは最大限、山本太郎というエンジンの一つを動かしていくつもりだ。政治の空白期間に生活者の破壊や中小事業者の破壊、ひいてはこの国の破壊、衰退を加速させることをなんとしても止めなければならない。そのために衆議院議員としての立場を捨てて今回の参議院選挙に挑戦する以外にないという判断だ。全国比例からではなく、選挙区から立候補することになる。
■憲法の理念が実現される社会つくる
よだ かれん 東京都選挙区(新宿区議会議員、行政書士)
私は1972年、愛知県豊橋市で生まれた。この年は、沖縄が日本に返還された年だ。私は、父の仕事の関係で沖縄県に引っ越し、小学6年生から高校1年生までの5年間、一番多感な時を沖縄県の那覇市で過ごした。1980年代半ばで、終戦から40年たった頃だったが、まだ沖縄には戦争の爪痕が残っていた。私の人としての、政治家としての土台が沖縄県の那覇市で過ごした5年間だ。その後、愛知県の豊橋市に引っ越しをして3年間を過ごし、1991年に青山学院大学法学部への進学を機に上京した。卒業して30年近く経ったが、その間に仕事や性別のトランスをおこなってきた。
その経験のなかで誰もが悔いのない人生を送れる社会を生み出したいと思うようになった。私は三つのことが大事だと思っている。一つは絶対に戦争しない社会。二つ目は人々の基本的人権が守られること。三つ目は国民が主権をしっかりと握ることだ。権力の暴走を許さないことが大切だと思っている。その三つが守られる社会は、憲法の理念が実現された社会だ。そんな社会こそ、人々が悔いなく才能を存分に発揮して人生を謳歌できると思っている。
現在の国会の状況は決して看過できるものではない。衆議院も参議院も改憲勢力といわれる人々で大勢を占め、いつでも改憲発議ができてしまう環境だ。私はこの夏の参議院議員選挙で一人でも多く、憲法の理念が実現された社会を求める国会議員を生み出すことが大切だと思っている。それが、れいわ新選組のメンバーであり、私であると確信を持つに至った。
私は男性から女性に生まれ変わったトランスジェンダー、性的少数者の一人だ。しかし、世の中には性的少数者だけでなく、さまざまな形の社会的弱者や少数者といわれる人々が存在している。障害や病気と向きあっている方など、さまざまな形の生きづらさを抱えている方がたくさんおられる。そうした人々の生きづらさや困難を解消していくには、自転車の両輪が回るように二つの車輪が上手に回ることが必要だと思っている。一つの車輪は人々の理解、共感、思いやりの車輪。もう一つの車輪が法律や条令、制度だ。
私が女性の公認候補予定者としてお話させていただけているのは性的少数者に対する理解、共感、思いやりが深まったからだけではない。2003年に「性同一性障害の性別の取扱いの特例に関する法律」が誕生し、一定の要件を整えると戸籍の性別を変えることができるようになったからだ。私は自分事として、法律で守られることの重要さを痛感している。法律をつくるのは国会だ。だから私たちは人々の痛みに敏感な者を国会に送り込まなければならない。そのためにれいわ新選組のメンバーや私が国会に身を置く必要があると思っている。
■教育予算増やし、理不尽な教育現場かえる
奥田 ふみよ 福岡県選挙区(ピアノ講師)
6年前から理不尽で人権上問題のある校則を廃止する活動をおこなっている。この問題と向きあえば向きあうほど、日本が抱えている問題の縮図であり、ここまで教育現場に余裕をなくさせた政治こそ、大きな問題があると気づいた。日本は教育にお金をかけるどころか削り続けてきた。教育支出はOECD先進国34カ国中、最下位が3年連続続いている。そのしわ寄せが教育現場に向かい、一番立場の弱い子どもたちが苦しむ状況を生み出している。先生たちも朝7時から夜10時まで働きづめに働いても、保護者への対応やテストの採点などその他もろもろは業務外。半数以上が過労死ラインをこえて残業を強いられているのが現実だ。教員が一人ひとりの生徒と向き合うためにも今5兆円の教育費の予算を、積極財政を使い、国債を発行して大幅に教員数を増やし、1クラス20人の少人数学級にし、学校教育法を改正して、全国一律で理不尽な校則、人権上問題ある校則、合理的説明がつかない校則を廃止したい。
私が政治と向きあうきっかけになったのは東日本大震災、東電原発事故だ。当時東京に住んでおり、3人目の子どもが臨月だった。自分のことにしか興味がなく、選挙も気分でしか行かないような母親だった。生きていて当たり前、国はなにかあったときに守ってくれると思い込んでいた。しかし原発事故を受けた政府の対応を見て、「この国は私たち国民を守る気はさらさらないのだ」と気づいた。その瞬間に子どもを是が非でも守りたい、一緒に生き抜きたいと思った。そこから政治とはなにか、国家とはなにかを毎日のように自分に問いかけている。
原発事故を受けて生まれ故郷の福岡に子どもを連れて避難し、糸島に住み始めた。ほどなくして国は玄海原発再稼働という暴挙に出た。私は怒りがおさまらず、生まれて初めて「再稼働差し止め要請書」を書き、仲間とともに佐賀県と糸島市に提出し、記者会見もした。「市民がなにをいっても変わらない」「いったら何いわれるかわからないから、怖くてなにもいえない」「女のくせに何ができる」「ただの母親がしゃしゃり出やがって」などといったことをたくさんいわれた。
ただの母親、ピアノ講師が政治にチャレンジすること自体、多くの方々が非常に滑稽に思われることだろう。だが政治家はそれほど特別な仕事だろうか? 市民の感覚とかけ離れた政治家たちがこの国を牛耳って、この国がマシになっただろうか? 政府の地震予測では30年以内に80%の確立で大型の地震が来ると発表している。南海トラフ地震がくれば、被害総額は171兆円という数字も出ている。東日本大震災の10倍の数字だ。そこに原発事故が起きてしまえばこの国は壊滅する。即時すべての原発を禁止するしかない。
1年生のピアノの生徒に「集めた消費税を何に使ったら一番いいと思う?」と聞くと、「お菓子を買えない子に買ってあげたらいい」といった。小さな子どもの心の中に本当の正しい政治がある。大人もみんな昔は子どもだった。一人ひとりの心の中にある。私は変えられると思う。
■差別に苦しむすべての人々の思いを政治に
キム テヨン 比例・全国区(大学教員)
私は2009年に日本国籍を取得した在日コリアンだ。18歳まで私は自分が在日だということを必死に隠して生活をしてきた。子どもの頃から両親や兄弟が在日韓国朝鮮人であるということで苦しむ姿を見て育ち、子ども心にこう思うようになった。「自分もいつかはああいう目に遭うんだろうな」。高校生のときには周りの友人たちがあの大学に行きたい、あの会社に入りたいと希望を語っているのを尻目に自暴自棄になり、学校に行かなかったり、グレた生活を送っていた。どうせ何をやったって、「お前朝鮮人だからダメ」っていわれるんだろう。なら努力なんかしたって無駄じゃないかと思っていた。そして私の家は貧しかった。両親は小さな工場をやっていたが、経営は厳しく、家計も厳しかった。小学校6年のとき、家には私を修学旅行に行かせるお金がなくて、私は母と一緒に隣の家に「お金を貸してくれ」と頭を下げに行ったのを覚えている。
こうした不遇な境遇にあるのは、今、在日韓国朝鮮人だけではない。さまざまな在日外国人、外国ルーツの人々、ジェンダー、セクシャリティ、障害の有無など、さまざまな境遇にいる人たちがいる。それだけではなく、この社会で隅っこに置かれ、底辺に置かれ、地を這いつくばり、土を舐め、草をかじり、傷つき、血を流して生きて来ざるを得なかった人々がたくさんいる。私は綺麗に順調に生きてきた人間ではない。叩けば埃の出る人間だ。ある時期は酒に溺れ、20代の頃には絶望から2度、自ら命を絶とうとした経験を持つ人間だ。
だから申し上げたい。もがき、苦しみ、毎日を生きざるを得ない人々、若い方々、明日が見えず一人で夜をうずくまっている人々、不信感に背中を丸め、怒りに震えながら、もしかしたら人を傷つけてしまうのではないかと思っている人たちに申し上げたい。あなたは私だ。私はあなたなんだと。現代社会は殺伐としている。毎日意味もなく人が刺され、大人や子どもたちが殺されている。捕まえてみると死刑になりたかったという。許されることではないが、こういいたい。何があったんだ、聞かせてくれと。そしてこういいたい。その拳を握りしめたまま、私たちのところに来いと。そして話をしよう。一緒に考えよう。一緒に見つけよう。一緒に変えていこう。私はそれがれいわ新選組だと思っている。社会の隅っこや底辺で生きてこざるを得なかった人々、明日の生活がままならない人々に、「安心して」「明日があるよ」と。そして誰もがこの社会に生きていて「私は大切にされている」と思える社会をともにつくっていきたいと思っている。
■劣化した統治を99%のために機能させる
つじ 恵 比例・全国区(元衆院議員・弁護士)
私は1%の富裕層が世界の、日本の権力を支配して好き勝手にしている今の構造を変え、99%の国民が主役である国と社会をつくりたい。それを実現できるのは日本では、れいわ新選組を中核とした政治勢力を大きくつくるしかない。この先に政権交代を必ず実現することができる。2009年の民主党政権の政権交代が国民の皆さんに失望を与えている現状をもう一度変えたい、希望を持っていただけるように立て直したい。
大きく3点訴えたい。一つは暮らしと命をしっかり守る政治をする。コロナの感染が拡大しており、危機はまだ去っていない。医療体制はこれを抑え込むような司令塔も存在しておらず、後追いで機能していない。医療の崩壊を防ぐため、医療従事者が本当に働きがいのあるような支援体制も含めて政府がしっかりやっていくことが必要だ。戦争の影響もあるが、物価がどんどん高くなっていくことは必定(ひつじょう)だ。生活が苦しくなり、貧困化が進むことに対して消費税を廃止し、積極財政で必要なお金を必要な人々にしっかり提供する。それだけの覚悟を持った政治が今求められている。
二番目に世界からリスペクトされるような国をつくっていきたい。ロシアのウクライナ侵略について日本はどうすべきなのか。たんに欧米の後追いで、ロシアの侵略だと唱和しているだけでは役割を果たしたといえない。不戦国家として77年世界に存在していることの意味がメッセージとして届くような政治になっていないと思う。戦争は反対だ、人々の国際協調のなかで世界の平和を実現していくんだというメッセージが非常に足りない。難民を受け入れるといっても20人わずか。専用機を用意したからといって世界に衝撃を与えるものではない。難民はその国の政府との関係がどうかということより、難民は難民としてしっかり受け入れることが日本のあるべき国際的な立場ではないかと思う。ウィシュマさんが昨年、亡くなる事態を生み出している日本の難民行政。ミャンマーでも難民認定される確率は非常に低い。こういう世界を閉ざしている日本は世界から尊敬される国といえないと思う。戦争反対をお題目で唱えるのではなく、具体的に提言していくことが今、日本に問われている。そのための強いしっかりとした、国民が自信を持てるような国と社会をもう一度つくり直していきたい。
三点目に、弁護士として42年になるが、日本の現状は政治的にも経済的にも沈没寸前だと思う。森友事件での文書改ざんが明らかになってもだれ一人責任をとらない。国土交通省でも厚生労働省でも統計をごまかしたり、書き換えられていた。官僚制度が記録を記録として残し、それが議論の資料として提供され、後世から検証されるような制度でなければ日本社会は機能していないというに等しい。総じて日本の統治機構が劣化していることに対し、しっかり責任を追及し、膿を出していくことを弁護士として、国会議員としてやっていきたい。
最後に、団塊世代の後期高齢者の人口比率が増えていくといわれる。団塊世代も階層分化が進んでいる。社会問題としてメスを入れ、どう解決するかということを同世代として提言していく。
■大阪から世直しの狼煙を
やはた 愛 大阪府選挙区(現役大学生・タレント)
政治に関心を持ったのは東日本大震災がきっかけだ。原発が爆発し、初めてこの日本が抱える問題や、政治は無関係でないことに気づいた。先の衆議院選挙で比例単独・近畿ブロックで立候補し仲間を押し上げることはできた。だがやはり大阪をあきらめたくないと思った。れいわ新選組の理念「生きててよかった」と思える社会にしたい。私は維新を野党と思っていない。れいわが手をあげることで野党の輪を乱すなどといっているが、そんなことをいっている場合ではない。大阪府民、大阪市民の思いを背負ってたたかう。
私は今大学3年生だ。れいわ新選組は積極財政を訴えている。さまざまな施策があるが、そのなかで私は若い世代にお金を流していきたい。この国は教育に投資をしない。私もそれで悩んだ一人だ。家は貧乏で、学校で絵の具や裁縫箱もみんなと同じ物が買えないなどつらい小学校時代を過ごし、大学には進学できなかった。
東日本大震災・福島原発事故を機に世の中のことをもっと知りたいという意欲がわき、大学を受験して現在三年生になるが、お金がかかる。借金をしなければ学べない、その仕組みを変えたい。教育ローンを申請しに行くと、「あなたみたいな不安定な仕事の人には貸せない」といわれた。「大人になって学びなおすってどういうこと? 贅沢じゃないか」といったこともいわれた。
この国はいつから学ぶことが贅沢品になってしまったのか。私は今、カードローンを組んで学費を払っている状態だ。カード会社は金利18%で何社もお金を貸してくれる。一単位3万5000円。卒業には124単位必要だ。
私みたいな思いをする人を減らしたいし、何度でもチャレンジできる世の中にしていきたいと思っている。
■格差税制を目指して挑戦
がきや 宗明 愛知県選挙区
「そろそろ格差是正を始めよう」という思いで政治に挑戦する。
私はロスジェネ世代だ。就職難で仕事が選べない時代に、音楽大学を出たばかりの私はさらに就職が厳しい状態だった。最初に働いた先は、認知症施設だ。やりがいはあったが、給与は手取りで10万円だった。愕然とした。これでは家族を養っていけないと思ったのだ。介護職は全産業平均より年収が100万円以上低い。介護従事者の賃金を上げる必要がある。他にもいろんな仕事をしてきた。
例えば運送業だ。運送業は労働時間も長く、かなりブラックだ。加えてガソリン価格の高騰で、事業者は今非常に苦しい思いをしている。ガソリン税を0%にする政策が必要だ。
人生の折り目に差し掛かり、今の政治に対して不思議に思う事、見直しが必要と感じた事を国に提案してみたいと考えるようになった。その最短ルートで探したのが、れいわ新選組からの挑戦だった。全力で頑張る。
■国民の声国会に届ける
高井 たかし 比例・全国区(前衆院議員)
与党も野党も経験してきたが、去年れいわに入り、本当にびっくりしたのが正直な思いだ。ボランティア一人ひとりの市民の皆さんがみずからの意志で我が事のように選挙、政治活動をおこなっていく政党はない。
ボランティアの皆さんと接するなかでこの党に無限の可能性を感じている。しかしまだまだ皆さんが100%、120%の力を発揮していただける体制が党内には十分とれてない小さな政党だ。この力をどうやって引き出し、一緒に戦っていけるかを考えたとき、裏方に回るだけではなく、れいわ新選組の党の拡大のために先頭に立とうと決意した。
もう一つは落選して本当に悔しい思いをした。野党の国会議員の一番の持ち味は国会での質問だ。小さな党、会派であってもできることはたくさんあった。例えば、総合支援資金という生活困窮者の方への貸し付けが6カ月までで打ち切られていたのを9カ月までの延長を勝ちとることもできた。しかし落選してできなくなった。私自身が国会に戻り、こうした仕事をやりたいという思いを強く持っている。
幹事長という役をいただいているが、やはり国会議員でないと交渉力に欠けると感じることがある。NHK日曜討論でも、なぜか当てられる回数が私だけ少ない。これは国会議員ではないことも影響してるんじゃないか、幹事長としての仕事にも支障が出てしまっているんではないかと思い、国会議員であることが必要ではないかと感じるようになった。
近いうちに政界再編が起こると思っている。その前にまずは野党が変わる必要がある。その時のリーダーとなり得るのは山本太郎代表しかいない。そのためには議席の数が必要だ。なんとしてもこの参議院選挙で五議席増やして二桁に乗せたいと思っている。
■与野党と違う市民政党として広げていきたい
大島 九州男 比例・全国区(前参議院議員、元内閣委員長)
国会議員を12年してきた。自民党はアメリカと経済界、大企業のいう通りだ。では民主党はだれの声を聞いているかというと、やはり大手組合のみなさんの声が一番大きかったと思う。根っこが一緒だ。簡単にいえば「原発廃止」「消費税廃止」を大きな声でいえるかということだ。れいわ新選組は根っこが市民だ。ボランティアの皆さんの姿を見て「もっと自分にできることがあるのではないか」と思い、今れいわにいる。自民党、与党、野党とは違う根っこの市民政党として、れいわ新選組がもっと多くの国民のみなさんに認知され、広がっていくことはこの国の将来、国民のためになると思う。
2014年の政府広報には消費税の引き上げ分は全額、社会保障、安定化に使うと書いてある。ところが引き上げ分はどこかに消えた、多くの国民はそう思っている。そういうことを明快に発信する政党はない。先の消費税を5%にするという四党合意をへた衆議院選挙で、愛知県の候補者が大手自動車メーカー労組の支援がなくなって出なくなった。「消費税を半分にするなんていわれたら輸出戻し税が半分になる。せっかく4800億円も消費税還元してもらっているのが、半額になるような、そんな政党から出るやつを応援するのはうちの企業のためにならない」という風に聞こえた。消費税のカラクリを多くの国民のみなさんに理解してもらって、いかに副作用の大きい税金であり、市民のためにならず、大企業のためになっているかという事実を知らせることは大切なことだと思っている。
れいわ新選組は市民政党だ。市民の声が政策になっていく政党だと思う。まだまだ私たちのネットワークなどは脆弱だが、この全国選挙を通じて全国のボランティアのみなさんと市民のみなさんが一つになり、それぞれの地域で、それぞれの政策が上がってくると、私たちはそれを国会でしっかりと実現する政策に変えていける。その政党はれいわ新選組しかないという信念のもと、今回参議院の候補として立たせていただく。
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