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西山太吉は記者の鏡<本澤二郎の「日本の風景」(4405)<毎日新聞に西山先輩の後継者は一人でもいるのか!>
http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/176.html
投稿者 赤かぶ 日時 2022 年 4 月 05 日 19:25:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

西山太吉は記者の鏡<本澤二郎の「日本の風景」(4405)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/32502179.html
2022年04月05日 jlj0011のblog


<毎日新聞に西山先輩の後継者は一人でもいるのか!>


 この国も国民もボロボロだ。そろそろ誰もが気づくころではないのか?時事通信が90歳の西山太吉元毎日新聞記者を取り上げた。安倍晋三の父親は、元毎日記者だった。国有地だった毎日本社の不動産払い下げ問題で活躍したことは、知る人ぞ知るだ。ナベツネは読売の本社の国有地を。晋太郎は、戦争犯罪者(東条内閣の商工大臣)の岸信介の娘婿。政界で頭角を現わした理由だった。筆者が政治記者となったころ、安倍を「清和会・福田派のプリンス」などと吹聴する新聞が多かった。「竹下登や金丸信らとの料亭での深夜の賭け麻雀がすい臓を破壊した」とささやかれたものだ。同じ毎日新聞に晋太郎とは対極の、反骨のジャーナリストがいた。時事通信が掲載した西山さんの写真を見ると、まだかくしゃくとしている。後ろめたいことがない人間の強さだろう。


 外務省秘密電文漏洩事件は、安倍の叔父である佐藤栄作内閣の沖縄返還に絡んでの国家犯罪である。アメリカが支払うべき金額を、佐藤内閣は日本政府が肩代わりするという、許しがたい犯罪的密約を、西山記者が暴いたもので、普通の国であれば、記者の鏡と称される大スクープだった。


 いま西山記者レベルの記者が日本にいるだろうか。いない。毎日新聞には間違いなくいない。全国紙の中でいち早く、ジリ貧状態に追い込まれた。読者の目は厳しい。そこから信濃町との疑惑の関係が生まれたものか。岸・佐藤・安倍という戦前派の疑惑の人脈に侵されてしまった新聞だったのか?


<国会内の平河クラブで毎日新聞キャップに隣席から激励?!>


 1972年に政治記者となった筆者は、国会議事堂でさえも、何がどこにあるのか分からず、右往左往しながらはいずり回っていた。沖縄返還を花道に官邸を去る佐藤栄作の後継者問題が、1972年初頭から派閥戦争に火をつけた。


 世田谷の経堂に住まいがある、宏池会(大平派)参謀の鈴木善幸邸の夜回りが、政治記者1年生の1日目の取材だった。夜中の8時ごろ、鈴木邸の門をくぐると、既に共同通信の三喜田恭三先輩が陣取っていた。善幸さんに名刺を差し出すと、彼は自らジョニーウォーカー赤ラベルの水割りを作ってくれた。


 現在は麻生太郎夫人のちかこさんが、甲斐甲斐しく新鮮な刺身を、洋酒のつまみに出してくれた。右も左も分からない政治記者にとって、外務省秘密伝聞事件など知る由もなかった。3か月後の国会で、社会党が電文のコピーをかざす場面で、沖縄の密約事件の新聞の切り抜きを、なにも分からずに国会記者会館の部屋で始めた。


 日本では報道関係者は、何はともあれ記者クラブに所属しないと、記者会見や、記者懇談という発言者を特定しないという不可解な約束事の場に参加することは出来ない。週刊誌や雑誌がいくら文句を言っても、この閉鎖的な新聞の特権的防護服は、双方に便利なため、完璧で壊れない。最近は首相官邸などでは変化が起きているようだが、日本の言論の自由は戦後も危うい。


 政府与党の暴走原因ともなる。幸運にも筆者は72年からおよそ20年、官邸の永田クラブと自民党の平河クラブに所属、名誉ともいえない記録保持者となったのだが、1年生のころは何も分からなかった。先輩たちは、クラブの中で公然と賭け麻雀をしていた。これまた信じられない新聞記者の慣習として、当局も保護してやり過ごしていた。取材は、もっぱら駆け出しの記者が担当するため、大事な発言や行動を見逃すことが少なくなかったろう。


 この記者クラブは、国会が開会されると、官邸から議事堂内のクラブに、他方、自民党本部から議事堂内に移転する。議事堂内の正面左手に自民党幹事長室、その隣が平河クラブだ。この点は恵まれていた。幹事長室に出入りする要人らをチェックすることが、容易に出来る。


 平河クラブの席が、毎日新聞の隣で、東京タイムズの隣が内外タイムスだった。この西山事件が話題になると、毎日記者たちは緊張していた。毎日記者クラブの責任者・キャップに、何度か無意味な激励をしたものである。思うに、政治部に移り、自民党を担当することになったころは、なんとなく政府自民党に違和感を抱いていた。悪いイメージが常に覆っていた、そのせいでもあった。腐敗した問題議員は、決まって自民党議員だったのだから。


 わが反骨は生まれつきか、さらに言うと、自民党議員でありながら、不正腐敗を追及する、平和軍縮派の宇都宮徳馬さんに惚れこんだ、その結果かもしれない。反骨を抜きにすると、せいぜい小心者の凡人ジャーナリストに過ぎない。


<「ナベツネは西山さんのアカでも煎じて飲め」といいたい>


 それにしても、沖縄返還に絡んでの日米政府の密約は、日本が依然として戦争に負けた敗者のままであることを、見事に裏付けて余りあるが、その証拠を西山記者が世界に発信した。日本人は、反骨のジャーナリストに目を向けてもらいたい。


 だが、敵もさるものである。情報漏洩に関与した外務省の女性事務官と西山記者の男女の関係に絞って、「情を通じて」という卑猥な週刊誌向けにして切り返した。TBS山口強姦魔の警察のやり口を連想させる。


 勝敗云々のレベルではない。勝者は明らかに西山である。有罪になっても「執行猶予」をつけるほかなかった。言論の自由を曲がりなりにも死守できた。その証拠が本人の健在ぶりではないか。


 権力の走狗となった読売のナベツネは、内心、苦虫をかみしめているだろう。彼の最後の仕事は、蓄財したカネの始末のつけ方だという。同じことが、安倍晋三にも言えるのではなかろうか。


2022年4月5日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


(時事)1971年6月の沖縄返還協定をめぐり、外務省の女性事務官から機密公電を違法に入手したとして、元毎日新聞記者の西山太吉さん(90)が国家公務員法違反容疑で逮捕された事件から4日で50年。西山さんが取材に応じ、「私は犠牲者だが勝利者。負けたのは国家だ」と振り返った。


「沖縄密約」半世紀 90歳の西山太吉さんが語ったこと【news深掘り】
 

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コメント
1. 赤かぶ[168961] kNSCqYLU 2022年4月05日 19:33:45 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[7574] 報告

「沖縄密約」半世紀 90歳の西山太吉さんが語ったこと【news深掘り】
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202204nishiyamajiken-newsfukabori0001
2022年04月04日09時30分 時事通信


インタビューに応じる元毎日新聞の西山太吉氏=2022年3月28日、北九州市

 1972年の沖縄返還をめぐり、日本政府が米軍用地の原状回復費400万ドルを肩代わりするとした「密約」をスクープしながら、入手先の外務省女性事務官と共に国家公務員法違反容疑で逮捕、起訴された元毎日新聞政治部記者の西山太吉さん。あれから50年。90歳となった今、西山さんは事件をどう捉えているのか。北九州市の自宅で話を聞いた。(時事通信社会部 安田剛史、福岡支社編集部 森ちひろ)

 ―そもそも密約の存在にどのように気付いたのか。

 沖縄返還交渉の中で、米国は「1ドルも払わない」と言っているのに、日本側は「米国が払うべき性質のものだ」と言うので矛盾があり、変だなと思っていた。ただし、あれは氷山の一角。沖縄返還交渉全てが密約だった。

 佐藤栄作内閣は沖縄返還を自分の業績にするために「4選が終わる1972年までに」と交渉の期限を切った。米国はこれを最大限に利用し、(日本に)条件をのませた。それが在日米軍の自由使用。どこに出動しようと日本政府と事前協議しなくていい。(日本は)国家としての主権を自ら放棄したのと同じだ。密約の400万ドルなんて小さな話で、最大の問題はそこにあった。

 日本は結局全部のんだが、日米安保条約には事前協議がうたわれているので、自由使用にするとは書けない。第2の安保闘争になってしまう。そこで事前協議条項は残すが、実際には全部イエスにすると米国に約束したのが大密約。沖縄返還の最大のテーマは、この在日米軍の完全自由使用だ。

 ―外務省の女性職員から入手したものをそのままストレートにはニュースにしなかった。

 あの時、毎日新聞の西山太吉は飛び抜けた特ダネ記者だと言われていて、外務審議官と兄弟みたいに親しかったので、書いたら審議官ラインと分かる。書いたらすぐ捜査されるので書けなかった。でも実際は、一面トップに事実上日本側が肩代わりすると書いた。なので、書いていないというのはうそ。書いたが、電信文をそのまま載せたら捜査の対象になるのでやめた。情報源を守るための手段だった。それが予想外に(女性事務官が)自首した。あのような結果を招いたのは自首したからで、自首なんて想定していなかった。

 私が記事を書いて以来、西山が極秘情報を持っていると社会党がにらみ、毎日のようにやって来た。いつも帰れ帰れと断ったが、とうとう渡したのは「これは氷山の一角だ」という認識から。新聞には書けないが、問題にしなければいけないと思った。私としては断腸の思いだった。国権の最高機関である国会で審議させるべきという認識でやった。私は何も悪いことはしていない。

 ―結果的に情報源が特定されて女性と共に逮捕された。

 あの事件は私は無罪。あの時の検事が逆に逮捕されるべきだ。機密漏えいではなく、密約の暴露。しかもあの時は、外務省アメリカ局長だった吉野文六氏が偽証した。後に吉野氏は私の裁判でうそだったと証言した。うそだから機密ではない。「米国側が払う」とうそをついた。暗黒裁判だ。日本の民主主義がいかにレベルが低いかを如実に示したのがあの事件だ。


報道陣に囲まれながら東京高裁に出廷する西山太吉・元毎日新聞記者(中央)(東京・千代田区、1975年11月13日撮影)

 ―起訴状に「ひそかに情を通じ」と女性との男女関係を書かれたことで、スキャンダルの方に注目が集まった。

 ああいう起訴状を書いて陥れようとしたが、あれは全部国家の犯罪。裁判で偽証してやっつけようなどというやり方は民主主義国家では絶対にない。あれは事件ではない。ないことを作り出した国家犯罪。実際の問題を暴露したのは密約開示請求訴訟の一審の大勝利だ。あれで実態が分かった。勝利以外何もない。負けたのは国家だ。

 ―当時を振り返って、こうすればよかったというのは。

 あれ以外ない。あの時に取った方法はあれでいい。あれ以外どういう方法がある? 最後までうそをつき通したのが国だ。私は犠牲者だけど勝利者だ。今は赫々〔かっかく〕たる戦勲だと思っている。(女性事務官が)持ってきてくれただけの話で、強要なんて一切していない。

 吉野氏が出てきて、うそでしたと言った。それで終わり。それよりも国家の犯罪を指摘しなくてはいけない。日本の情報公開がどんな体たらくで、欺瞞(ぎまん)に満ちたもので、いつも国家の不当な秘密を隠すために権力を乱用しているか。安倍内閣の公文書改ざんで立証された。私の事件はその原点だ。


元毎日新聞の西山太吉氏=2022年3月28日、北九州市

 ―安倍政権では特定秘密保護法が制定され、集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法が成立した。森友、加計学園問題や桜を見る会の事件では、公文書や国民への説明を軽視する姿勢が目立った。

 集団的自衛権は完全な憲法解釈の曲解だ。一連の流れに共通するのは、権力によって真実をゆがめ、都合のいい文書に改ざんして国民に示すということ。それは完全な民主主義の否定であり、その原点は佐藤内閣にある。

 ―今の岸田内閣の評価は。

 私は宏池会の黄金時代を知っている。それに照らすと、こんなスケールの小さい総理はいない。(岸田文雄首相は)宏池会と言いながら安倍晋三元首相にべったり。縮小再生産でどんどん小さくなっていく。昔は気風が違うタイプの人がそれぞれ派閥、政策を持って切磋琢磨(せっさたくま)し、その中から調整されて出てきた。今は命令一下。面白くない。

 ―野党は。

 ますますいない。みんな小粒になってスケールが小さくなった。そういう政治を生み出しているのは、国民の主権者としての問題意識が低いから。大衆のレベルが上がらないと政治のレベルが上がらない。

 ―沖縄返還50年を迎えるが、米軍基地が集中する現状は変わっていない。密約をスクープした記者として、日米の基地負担の在り方をどう見ているか。

 在日米軍基地は日本の防衛ではなく米国の対中けん制、対中抑止のための基地になっている。「日本の沖縄」ではなく、「米国の沖縄」が実態だ。辺野古にしても、普天間が危ないから辺野古に基地を持って行くという理屈だが、あれはうそ。辺野古は米国の極東における大戦略拠点で、「米国の沖縄」であって「日本の沖縄」ではないということのシンボルだ。米中の対立がある限り、日本はそれに巻き込まれる。「米国の沖縄」から「日本の沖縄」にしなければいけない。そのためには日本と中国が共存共栄の関係を作り出さなければ。そうすれば沖縄は戦争の島から平和の島に変わる。

 ―沖縄が返還された当時、50年後はどうなると思っていたか。

 米国は辺野古、嘉手納、北部演習場は絶対手放さないから基本的に変わらないと思っていた。グアム(米領グアム・米海軍基地)を補完するところだから絶対手放さない。沖縄は台湾防衛の拠点でもあり、米国にとって重要だからだ。

 ―最後に、今のメディアやジャーナリズムに言いたいことは。

 権力批判をきちんとすること。権力に対して問題点を指摘し、提言や提起を徹底的にやるべきだ。今のメディアを見ているとそれが非常に不足している。(2022年4月4日掲載)
2. 赤かぶ[168962] kNSCqYLU 2022年4月05日 19:35:10 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[7575] 報告

3. 赤かぶ[168963] kNSCqYLU 2022年4月05日 19:36:29 : IrhQbsPtA1 : My43WnR3V2FGemc=[7576] 報告

4. 2022年4月05日 20:16:45 : hOZSeqFwkI : blUzQ29ZMm1zelk=[39] 報告
本澤氏は何が言いたいのか。

 今時西山記者の話が何の役にたつのか。
あほらし。
「記者の鏡」だと。
今現在の世界のジャーナリズムに「記者」はいない。
メデイアの使いっ走りがいるだけである。
その現実を知ってか知らずか、知らないが本澤氏の
こういう時代錯誤の言論には言うべき言葉がない。
こういう内容は昭和の時代の言説である。


 阿修羅がいつまでも本澤氏の無意味な言説を載せる
意図は知らない。さまざま理由とシガラミはあるだろ
う。

アシュラが登場したように新たな世界も出る可能性はある。
世界がかわる状況にある現在、何を取り上げるか上げ
ないか、今後の課題となるだろう。

5. 2022年4月05日 20:35:43 : wQfcoIvoMw : Y3kyeGkzajhaMlU=[8] 報告
ライター失格
日本人失格

> 「〜の鑑」は「手本となるようなもの」という意味です。 「〜のかがみ」と読みます。

6. 2022年4月05日 23:31:19 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[7788] 報告
西山さんですか。
悪くはありませんが、私は桐生悠々のほうを推しますね。
組織から離れ、一人で闘った人ですから。

>>5
それが書いてあるのはどこですか?
このページをctrl+Fで検索しましたが、「鑑」の字は貴殿のコメントにしかありませんでしたよ。
どこか他の記事とお間違えではありませんか?

7. 2022年4月06日 00:08:35 : quMKleKEOA : andmOS5lY2dYN00=[2040] 報告
なにか書き込むべきなのかそれとも放置すべきなの か ガミガミ言ってもうるさいだけか
8. 2022年4月06日 08:19:50 : k8vhnR5zMM : NGdWOXhIU0k5WU0=[3] 報告
ボロ澤が何ゆーても、メディアの腐敗は更生不可能。

勿論、ボロ澤よ、貴様もだよ。

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