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※紙面抜粋
※2022年3月31日 日刊ゲンダイ2面
【プーチンをつけ上がらせ、狂乱円安を招いた大罪】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) March 31, 2022
安倍晋三元首相 このまま野放しでいいのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/WIxekMnU18
※文字起こし
依然として予断を許さない緊迫した状況にあることは間違いない。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻で3月29日、トルコ最大都市イスタンブールで行われたロシア、ウクライナ両国代表団による停戦交渉。同7日にロシアの同盟国ベラルーシで行われて以来、4回目となった対面交渉は約4時間に及び、ウクライナ代表団はトルコやイスラエルなどがNATO(北大西洋条約機構)のように集団防衛義務を負う形でウクライナの安全を保証する「新しい仕組み」を主張。
さらにロシアが2014年に一方的に併合したクリミア半島の帰属に関し、2国間の対話を通じて15年以内に解決することを呼び掛けるなど、これまでより踏み込んだ提案を行った。
一方のロシア側は交渉に合わせ、国防省が首都キエフなどウクライナ北部での作戦を大幅に縮小すると発表。交渉代表団のメンバーは「交渉進展のため、作戦縮小を決定した」と強調し、融和的な姿勢を見せたという。
停戦交渉を仲介したトルコのチャブシオール外相は、今回の協議について、「幾つかの問題で歩み寄りが実現した」と評価しつつも、「難しい問題は高いレベルで扱うことになる」と指摘。今後の交渉については、「まず双方の外相が相互理解を深め、その上で大統領同士が会うことも視野に入る」と語っていたが、このままスンナリ事が運ぶとは思えない。
「短期間のキエフ制圧」「ゼレンスキー政権の転覆」という当初描いたシナリオが完全に崩れたプーチンが「ハイ分かりました」と次回以降の交渉に応じるワケがないからだ。
政治理念もロシアの歴史も無知だった安倍
実際、ロシア軍は停戦交渉中にもかかわらず、攻撃の手を緩めていない。同軍に包囲されているウクライナ南東部マリウポリの地元当局は、戦闘激化によって子供約210人を含む約5000人が犠牲になったと発表。南部ミコライウでも州庁舎が攻撃され、多数の死傷者が出たという。
諜報機関KGB出身のプーチンのことだ。隙あらば、どんなに汚い手を使ってでも相手を叩き潰したいと考えているのは間違いない。忘れてはならないのは、そんな「狂人プーチン」をつけ上がらせた張本人と言っていい人物が日本の安倍元首相だということだ。
共産党の田村智子議員は参院予算委で、「安倍晋三元首相のすり寄りがプーチン大統領を増長させた」と指摘。
クリミア併合時の安倍外交にも言及し、「ヨーロッパ諸国が経済制裁に動いていた中で安倍総理は『ウラジミールとは赤い糸で結ばれている』などと愛称を交えプーチン大統領を持ち上げ、今に連なる経済協力を進めた」と痛烈に批判していたが、その通りだろう。世界各国がロシアに対して厳しい制裁を科す中、日本は2022年度予算でロシアへの経済協力の関連費用を21億円も計上。安倍の過去の発言によると、経費に盛り込まれた「肥満予防プログラム」なる中身は「ロシアの健康寿命を延ばすこと」が目的らしいが、ロシア人の健康管理費用をなぜ、日本国民の税金で賄う必要があるのか。衆院事務局に30年余り勤めた元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。
「安倍氏に確固たる政治理念があり、本気で東アアジア共同体の構築を考えていたのであれば、行き過ぎと言われたプーチンへの接近も理解できなくはない。しかし、彼はそういった理念もなかった上、ロシアの歴史にも無知だった。つまり、何もなかったわけで、それをプーチンに見透かされ、手玉に取られた。ロシア外交うんぬんというより、政治家になるべき人物ではなかったのです」
安倍政権は日本を食い物にした
首相在任中、プーチンを地元・山口に招くなど計27回も会談を重ね、親密な関係をアピールしてきた安倍。欧米の首脳がロシアの人権問題に抗議して欠席した2014年2月のソチ冬季五輪開会式にもホイホイ出掛け、プーチンの飼い犬に対しても「手をぺろっとなめていただいた」と敬語で振り返る隷従ぶり。
19年にロシア極東ウラジオストクで開かれた経済フォーラムでは、「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで駆けて、駆け、駆け抜けよう」と悦に入っていたが、結局、北方領土問題は前進どころか大きく後退し、経済協力を一方的に約束させられただけで終わった。
「地球儀を俯瞰する安倍外交」。首相在任中、こう威張っていたのだから、今こそ、その経験を生かしてプーチンと面会し、ロシア軍の即時撤退を直談判するべきなのに何もしない。近畿大学の卒業式にサプライズゲストで出席する時間は取るクセに、北方領土問題が絶望的になった状況に対する受け止めを求めた記者団の取材を「時間が取れない」と拒否する姿勢はヘタレそのものだ。
安倍は25日発売の「月刊Hanada」掲載のインタビューで、「(プーチンと)関係を重ねていったことで、平和条約交渉をより大きく進めることができた」などと強調していたが、寝言も甚だしい。本来であれば「無差別大量殺人」を指揮するプーチンと「同じ未来を見ている」と公言していたのだから、公安から危険思想人物として監視対象になっていても不思議じゃないだろう。
反省もなく今も派閥の領袖としてデカい面
それにしても、つくづく、よくもまあ、こんな男が7年半も政権の座にいたものだ。口から出まかせの数々のペテン政治の結果、この国は外交だけじゃなく、すべてがデタラメになった。「2年で2%の物価上昇」を掲げて始まった経済政策アベノミクスは目標を一度も達成することなく、大企業の内部留保を増やしただけで大失敗。「全国津々浦々に景気の好循環が生まれる」も大ウソで、異次元緩和によるトリクルダウンで庶民の懐が潤うーーというのもデマカセに過ぎなかった。欧米各国が利上げに踏み切る中、日本だけがメンツにこだわって緩和策に固執。出口の見えない狂乱とも言うべき円安を招いたのも、安倍の失政が引き金になった面は否めない。
安倍愚弄政権は、集団的自衛権の行使容認や戦争法……を強行成立させるなど憲法も蹂躙。平和国家の理念は完全に失われ、今回のウクライナ軍事侵攻に乗じて国会議員が公然と「核兵器の共有」を言い出す始末だからクラクラする。ゼレンスキー大統領のオンライン演説をスタンディングオベーションで絶賛する国会議員の姿を見ていると、このままだと、展開次第によっては日本もこの戦争になし崩しに巻き込まれていく可能性があるのではないか。すべては安倍政権が生んだ大罪と言っていいだろう。
<体調不良を理由に2度にわたって政権を投げ出した安倍晋三氏は、最近は元気を回復されて、以前にもましてご活躍のご様子である。派閥の会長としてのお仕事や、時々の政治の局面での発言など、テレビや新聞によく登場されている。(略)一庶民としてごく普通の感覚で生きている私としては、そういう氏のご活躍を目にするたびに、どうも割り切れない思いを感じている>
<いわゆるモリカケ・桜問題、国会での100回を超える虚偽答弁問題など、いずれも国民を納得させる説明は今もってなされていない。このままで済ませるつもりなのだろうか>
3月17日付の朝日新聞の「声」欄で、安倍に対する埼玉県の男性読者(82)の意見が載っていたが、これが良識ある国民のまっとうな思いではないのか。つまり、自らの政権を振り返ることも、反省することもなく、派閥の領袖としてデカい面をしてふんぞり返っている男を「このまま野放しにしていいのか」という怒りの叫びだ。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「歴代政権の中で、安倍政権ほど中身がない政権はなかった。ロシア外交にしても、なぜ、あれだけプーチンに入れ込んだのかが全く分からない。政界では『ロシア利権でもあるのではないか』とささやかれたほどだ。経済でも、中央銀行に株を買わせるという愚行に出たわけだが、これも先進国では前代未聞だろう。安倍政権は結局、日本を食い物にしただけ。おそらく国民の多くがそう感じているのではないか」
2度も政権をぶん投げた無責任男と一緒に沈没するなんて冗談ではない。
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