http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/900.html
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海洋環境悪化が公示前から指摘され、造ってみれば実際環境悪化発生で漁業者が裁判。閉じた物を開けろという判決に国が逆訴訟、さらに国が移住させた入植者の利益を理由に、国の主張通りの「ねじれ判決」、という異常な司法と国家事業の絡んだ「岩は軟干拓事業」。今回遂に、国の望むとおりの「判決の無効化」という、司法の判断すらひっくり返す事に。その理由が「時間がたったから状況が変わった」とは!?これでは国が強行してごね続ければ、どんな無法も通る事に成る。
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「開門せず」で統一、防災や営農面考慮 諫早湾干拓事業差し戻し審
2022/03/26 08:07
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20220326-OYTNT50037/
国営諫早湾干拓事業 (長崎県)の開門問題は25日、福岡高裁判決が再び開門命令の「無効化」を認めたことで、開門を巡る司法判断のねじれ状態が解消し、「開門せず」で統一される流れが強まった。ただ、漁業者側は「開門を諦めない」と最高裁に上告する方針で、全体的な紛争解決につながるかは見通せない。
*潮受け堤防(中央)で仕切られた諫早湾。左上が営農地、右側が有明海(昨年12月、長崎県で、本社機から)=富永健太郎撮影https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/03/20220326-OYTNI50008-1.jpg?type=large
「(確定)判決に基づく強制執行は、これを許さない」。25日午後2時、福岡高裁101号法廷。判決文を代読した梅本圭一郎裁判長は、約4年前に差し戻し前の高裁が言い渡した同じ主文を繰り返した。「無効化」の結論は同じだが、その理由は大きく「補強」されたものとなった。
今回の訴訟は「請求異議訴訟」と呼ばれ、判決の確定後に事情が変わったことを理由に、確定判決に基づく強制執行をさせないよう起こすものだ。ただ、容易に認めれば司法の安定性、信頼性が揺らぎかねず、ハードルは極めて高い。
だが、差し戻し前の高裁は2018年7月、「漁業者らの漁業権が期限切れになった」との形式論で無効化を容認した。最高裁は19年9月、結論自体は否定しなかったが、その理由については審理を尽くす必要があるとして差し戻した。その際、確定判決の性格や権利乱用に当たるかなどを検討してほしいと注文を付けた。
今回の高裁判決は、この「宿題」に応えた形となった。確定判決は「5年間の開門命令」という期限を区切った特殊性があると指摘。現時点の事情として、漁獲量が増加傾向にある一方、漁業被害の主因を堤防閉め切りとするには疑義があること、開門すると塩害による農業被害や豪雨災害など防災上の支障があること、自然環境に影響が出る恐れがあることなど複数の事例を列挙したうえで、開門の強制は「権利乱用にあたる」と結論づけた。
*https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/03/20220326-OYTNI50009-1.jpg?type=x-large
元裁判官の内田義厚・早稲田大教授(民事執行法)は「確定判決の安易な無効化は許されないものの、審理は尽くされており、説得力がある印象だ。最高裁も支持する可能性がある」と指摘している。
開門命令の「無効化」を巡る今回の訴訟は上告審に移る見通しだ。最高裁はすでに別の2訴訟で「開門せず」の判断を確定させており、「開門せず」で法廷闘争が決着するとの見方が強い。ただ、判決による解決に限界があるのは、高裁も自認している。
高裁は審理中、「判決ではどのような結論でも紛争解決に寄与できない」として開門の是非には触れずに和解協議入りを提案したが、不調に終わった。この日の判決でも双方に解決への尽力を期待したが、協議が始まる見通しは立っていない。
「ギロチン」と呼ばれる堤防閉め切りから来月で25年。長引く法廷闘争が、国と漁業者双方が目指す有明海再生の議論を妨げてきた面もある。山本和彦・一橋大教授(民事訴訟法)は「最高裁には高裁に続いて、包括的な解決に向けた和解の道を模索してもらいたい。上告審での訴訟指揮に期待したい」と話した。
*国営諫早湾干拓事業 農地造成と高潮や洪水の対策を目的に、湾の内側に干拓地と調整池を整備する事業。1986年に始まり、97年に「ギロチン」と呼ばれた鋼板での堤防閉め切りを経て2008年に完了した。総事業費は約2530億円。干拓地では野菜などが栽培されている。
・漁業者側「屈しない」
福岡高裁前で判決について話す漁業者側の馬奈木弁護団長(右、左は平方さん)(25日、福岡市中央区で)
有明海での漁業の再生のために必要だとして開門を求めてきた漁業者らは、この日の判決に、「確定判決を守らない国を司法が追認するのはおかしい」と憤った。
「力の弱い国民は、国の圧力に屈しなければならないのか」。1度は原告の一人として開門を勝ち取った漁業平方宣清さん(69)(佐賀県太良町)は判決直後、支援者らの前で声を震わせた。漁獲量が回復しているとの高裁の判断については、「増えていたら裁判なんてしない。本当に厳しい」と嘆いた。馬奈木昭雄弁護団長は「権力の横暴には屈しない。徹底して戦い抜く」と声を張り上げた。
・営農者側「解決早く」
一方、営農者は判決を歓迎した。干拓地では35の法人・個人がレタスやタマネギなどを栽培。2020年度の農業産出額は推定約28億円に上る。約48ヘクタールでキャベツを栽培する荒木一幸さん(45)は「今後も非開門の判断を維持してほしい」と喜び、「仮に開門されれば、畑の近くまで海水がきて作物が全滅しかねない。問題が早く解決してほしい」と願った。
農林水産省農地資源課の北林英一郎課長はオンラインで記者会見し、「国の主張が認められた」と判決を評価。高裁が促した当事者同士の歩み寄りについては、「非開門を前提として建設的な話し合いの提案があれば、真剣に検討したい」と従来の方針を改めて示した。
・福岡高裁判決のポイント
▽確定判決は5年間の期限を設けて暫定的に開門を命じた特殊性があり、その後の事情の変化を検討すべきだ
▽現時点では、漁獲量は増加傾向にあり、開門による防災・営農上の支障も増大している。「開門せず」の司法判断も出ている
▽開門の強制は権利乱用にあたり、許されない
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この国の三権分立崩壊は、社会全体主義国を批判できる状況に無い。
関連:
■諫早湾干拓 事業の原点問い直した処分 (熊本日日新聞・社説)
http://www.asyura2.com/0403/ishihara8/msg/417.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 8 月 28 日 07:56:29:eWn45SEFYZ1R.
■諫早湾干拓、工事差し止め仮処分の抗告棄却 最高裁(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/0505/ishihara9/msg/221.html
投稿者 シジミ 日時 2005 年 10 月 01 日 00:05:23: eWn45SEFYZ1R.
■諫早干潟緊急救済本部
http://www.asyura2.com/0510/nature01/msg/461.html
投稿者 hou 日時 2006 年 6 月 18 日 10:35:27: HWYlsG4gs5FRk
■諫早湾干拓で漁民とともに反旗を翻す農民たち「開門絶対反対」から一転、「開門要求」へ(日本のパレスチナか!?)
http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/502.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2018 年 7 月 31 日 10:46:47: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
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- 佐賀知事「ふに落ちない」 諫早湾干拓の「開門」無効を批判(国は常に正しかったと云う?!) 戦争とはこういう物 2022/3/26 09:38:40
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