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ウクライナ戦争がワクチン輸入に飛び火…地上戦激化なら日欧間の航空物流は大ダメージ!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302624
2022/03/16 日刊ゲンダイ
貨物便にも影響が(新型コロナウイルスワクチンを載せ、日本に到着したANAの成田-ブリュッセル線)/(C)共同通信社
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が世界の物流を狂わせている。混乱はロシアをまたいだ日欧間の航空貨物にも広がり、戦闘が激化、長期化していけば、新型コロナウイルスのワクチン輸入にも悪影響を及ぼしかねない。
◇ ◇ ◇
堀内詔子ワクチン接種推進担当相は15日の会見で、3回目の接種率が14日時点で30.1%となり、「米国を超えた」と明らかにした。日本の接種率はG7の中で6位に浮上し、ようやく最下位を脱出した。
堀内氏の発言は3回目接種が順調に進み出したことをアピールする狙いがありそうだが、水を差すのはウクライナの戦火拡大である。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響により、ANAとJALは欧州路線の運航計画を見直した。今月3日以降、ロシア領空経由で日欧間を結ぶ貨物便を取りやめている。
その迂回ルートとして現在、ANAは南回りの中央アジア上空を、JALは北回りのアラスカ上空をそれぞれ選択しているが、航行距離はどうしても長くなる。当然、その分だけ通常ルートの飛行時間を超過し、輸送効率は下がってしまう。
欧州の生産拠点からのワクチン輸送を担うANAの成田-ブリュッセル線は「超過時間は日によって異なります。例えば今月5日のデータだと、成田ーブリュッセル便が3時間ほど、ブリュッセル-成田便が2時間ほど、それぞれ通常ルートに比べて飛行時間を超過しました」(ANA広報)という。
今のところ、成田ーブリュッセル線の運航に大きな混乱はなく、ワクチン輸送に影響は出ていないようだが、気掛かりなのはロシア軍による攻撃の激化だ。ANAによると、ウクライナ国内の地上戦の戦線拡大などの影響により、15日の羽田ーロンドン線の貨物便は欠航に追い込まれた。
停戦合意に期待を持てないまま、地上戦が激化。戦争が長引けば長引くほど、ブリュッセル便の欠航リスクは高まる。日本のワクチン輸入に飛び火しかねないのだ。
堀内ワクチン相は強気の見通しも
100%輸入頼み(ワクチン接種を視察する岸田首相=1月)/(代表取材)
堀内氏は先週、ワクチン輸入について「ロシアのウクライナ侵攻による影響はない」と説明。「政府として、すでに示したスケジュールで(地方自治体などに)ワクチンを届けることに最善を尽くす」と胸を張った。その強気の見通しはウクライナ戦争が収束しない限り、いつまで持つかは知れたものではない。
足元のオミクロン株による「第6波」の新規感染者数や病床使用率などは改善傾向に向かい、政府は16日にも、18都道府県に適用中の「まん延防止等重点措置」の解除を最終決定する。だが、再び感染者数が拡大し、いつ「第7波」が襲ってくるかは誰にも予想がつかない。それが新型コロナの恐ろしさだ。
政府は今夏にも4回目接種を開始すべく、検討に入っている。国産ワクチンの開発が遅々として進まない中、いざ接種が始まる際に戦火拡大の影響で輸入が寸断すれば、またもや接種ペースは遅れるに違いない。岸田首相は「常に最悪の事態を想定」と繰り返すが、ちっとも危機感は伝わってこないだけに、ますます心配になる。
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