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※2022年2月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2022年2月24日 日刊ゲンダイ3面
“ならず者”プーチンはどう出るか ウクライナ戦争、日本への影響 (下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/301719
2022/02/24 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
原油高は青天井 日本に襲いかかる狂乱物価高と日銀の打つ手なし |
原油価格の高騰に打つ手なし(日銀の黒田東彦総裁=左)/(C)日刊ゲンダイ
この先、産油国のロシアがどう動くのか、まったく見通せないため、国際市場では原油価格の上昇が止まらなくなっている。
侵攻後のニューヨーク原油市場は原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、約7年半ぶりに1バレル=97ドル台まで上昇。ロンドン市場でも英国産北海ブレント先物が一時、7年5カ月ぶりに1バレル=100ドルを超えた。
原油価格は100ドルを突破するとの見方も広がっている。どこまで上がるのか。
「エネルギー大国のロシアが緊張緩和に向かわない限り、原油価格は青天井でしょう。ただでさえ、先物価格は情勢不安の影響を受けて上がりやすい。100ドルを超えるどころか、WTIが2008年に記録した1バレル=147ドルの史上最高値を上回る恐れもあります」(経済評論家・斎藤満氏)
日本経済へのダメージも不可避だ。ただでさえ足元の物価高は、原油高に伴う配送コストの増加や原材料費の高騰、コロナ禍による人手不足で深刻化している。日本国民に待ち受けるのは、狂乱じみた物価高だ。
最悪なのは、政府にも、日銀にも、この物価高に対して打つ手がないことである。
「欧米各国はインフレを抑えるために、金利の引き上げや金融の引き締めに動いています。日本も物価高を抑えるには“異次元緩和”をやめるのが手っ取り早い。金利が上がれば円高になり、円安によって上昇している輸入物価も下がることになります。ところが、日銀の黒田総裁はまったく動こうとしない。金融の引き締めに動いたら、他国と違って、一気に景気が冷え込み、赤字国債の利払いが膨れ上がる恐れがあるからです。10年近く続けている異次元緩和のツケが押し寄せている形です」(斎藤満氏=前出)
春先からは生活必需品や食品の値上げが本格化する。国民はいつまで我慢を強いられるのか。
「ここでロシアの横暴を許せば中国も」という見方を冷静に検証 |
ウクライナ危機をめぐり、自民党内ではロシアを中国に置き換えた発言が相次いでいる。ロシアの「力による現状変更」が、中国と台湾、あるいは尖閣諸島との関係に重なって見えるため、「対岸の火事ではない」というのだ。
自民党の外交部会では、“ヒゲの隊長”こと佐藤正久部会長が「ウクライナ問題は我が国の問題」「今日のウクライナを明日の台湾にしては絶対にいけない」などと発言。小野寺五典元防衛相も20日のフジテレビ系番組で「基本的に自国は自国で守るというスタンスがなければ、(ウクライナと)同じようなことになってしまう」と危機感をあらわにしていた。
「ロシアには弱腰なのに、中国に対してはことさら強硬姿勢に出るというのではダブルスタンダードになってしまう。もちろん、ウクライナ情勢の帰結次第では、中国が武力による恫喝に乗り出す可能性は当然あり、それを牽制するためにもロシアに対して強い態度で臨まなければなりません。自民党内では、緊迫するウクライナ情勢を機に中国の脅威をことさらあおり、敵基地攻撃能力などの軍事力拡充を進めようとする動きもありますが、それは筋が違う話です」(五野井郁夫氏=前出)
クリミア侵攻の直前にロシアで開催された14年2月のソチ五輪は、欧米首脳がロシアの人権問題などを理由に出席を見送る中、安倍は開会式に出席してプーチンを喜ばせた。その安倍が、先日閉幕した北京五輪は人権問題を理由に「外交ボイコット」を強く主張。まったく一貫性がないが、中国を敵視すれば支持基盤を引き付けられるという国内世論対策だからだ。
外交には一貫性と冷静な検証が求められる。危機にあってはなおさらだ。
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